武蔵野星城高等学校は埼玉県にある通信制高校です。
入学を考えるにあたっては、
「学校の評判はどうかな?」
「学費はどれくらいかな?」
「どんな入試をやるんだろう?」
など、気になることがいろいろと浮かんできますよね。
そこで、この記事では
ポイント
- 生徒からの評判
- 学費がどれくらいかかるのか
- どんな入試が行われるのか
以上の3点について解説していきます。
目次
武蔵野星城高等学校に実際に通った生徒からの評判
実際に学校へ通っている生徒の口コミを見ていきましょう。
良い口コミ
自分も不登校でしたが、先生が親身に相談にのってくれたり、クラス替えも友達と一緒のクラスにしてくれたりしたため、無事に卒業することができました。(Aさん)
いじめもなくて良かったです。(Bくん)
悪い?口コミ
とりあえず高校を出ておきたい人にとっては良い学校だと思います。
でも、通信制なので時間はたくさんあります。
そこでしっかり勉強できれば、良い大学へ行くことは可能だと思います。(Cさん)
クラスの半分くらいの人が進学未定のままだったりしました。
実際、進学クラスではなかった私は、進学した後の勉強が大変でした。(Dさん)
評判まとめ
武蔵野星城高等学校の評判をまとめると以下の通り。
- 学校に通いやすいように配慮してくれるため、元々不登校だった人でも通いやすい
- 授業の内容は中学生レベル、自分から勉強しないと進学は難しい
- 通信制だから自由な時間がたくさんある
武蔵野星城高等学校の評判は人によって変わりますが、あまり良いとは言えないでしょう。
授業が簡単で、不登校だった人でも通いやすいというのが武蔵野星城高等学校です。
ですから、とりあえず高校を卒業したいという人にとっては良い選択肢の一つになるかもしれません。
でも、実際には卒業後に進学や就職に結びつくことを期待したいものです。
その点を考えると、授業内容が簡単すぎるというのはあまり良くありませんね。
卒業後に進学するのであれば、授業で先生に頼るのではなく、豊富な自由時間を使って自学自習をやっていく力が求められます。
他の学校ではできないことがあるという話も特に聞きませんでした。
最低でも週1日のスクーリングがあることを考えると、家から近いといった理由でもなければ、わざわざ選ぶ学校ではないでしょう。
まとめると、次のような人にはお勧めできる学校だと思われます。
- 勉強はできないけど、高校は卒業したい人
- 授業に頼らず、自分の力だけで学習を進められる人
- 家から近い人
武蔵野星城高等学校の学費は高い?安い?
武蔵野星城高等学校の学費について見ていきましょう。
学費補助についても解説していきます。
武蔵野星城高等学校の学費
武蔵野星城高等学校には2つのコースがあるため、それぞれ学費が異なります。
登校コース(週5日通学)
1年生 | 2年生 | 3年生 | |
入学金 | 200,000 | ||
授業料 | 360,000 | 360,000 | 360,000 |
施設・設備費 | 60,000 | 60,000 | 60,000 |
教育充実・実習費 | 150,000 | 150,000 | 150,000 |
学年別合計 | 770,000 | 570,000 | 570,000 |
3年間合計 |
1,910,000 |
3年間で200万円ほど掛かります。
1年目は77万円、2年目以降は57万円程度掛かります。
初年度のみ、入学金があるために高額になっています。
一般コース(週1日通学)
1年生 | 2年生 | 3年生 | |
入学金 | 20,000 | ||
授業料 | 208,000 | 208,000 | 208,000 |
学年別合計 | 228,000 | 208,000 | 208,000 |
3年間合計 |
644,000 |
※1単位8,000円を1年間に26単位取得する場合
3年間で64万円ほど掛かります。
1年目は22万円、2年目以降は20万円程度掛かります。
初年度のみ、入学金があるために高額になっています。
学費の相場
他の学校と比べて、武蔵野星城高等学校の学費はどうなのでしょうか。
初年度納入金で比較していきたいと思います。
初年度納入金を安い順に比較(概算)
- 八洲学園高大学国際等学校
- 116,000円
- N高等学校
- 129,000円
- 鹿島学園高等学校
- 131,000円
- 代々木高等学校
- 150,000円
- 八洲学園高等学校
- 156,000円
- 日本航空高等学校
- 182,000円
- ヒューマンキャンパス高等学校
- 190,000円
- 武蔵野星城高等学校(一般コース)
- 228,000円
- 北海道芸術工津尾学校
- 305,000円
- 飛鳥未来高等学校
- 324,000円
- ルネサンス高等学校
- 344,000円
- ベースボール総合アカデミーROOKIES
- 761,000円
- 武蔵野星城高等学校(通学コース)
- 770,000円
- 代々木高等学院
- 880,000円
- トライ式高等学院
- 914,000円
- 代々木アニメーション学院高等部
- 1,350,000円
私立の通信制高校の学費はばらつきが大きいです。
ここで挙げたものだけで見ても、10万~130万円と幅広いです。
その中でも武蔵野星城高等学校(一般コース)は20万円ほどであるため、安い方と言えるでしょう。
逆に、武蔵野星城高等学校(通学コース)は77万円ほどであるため、高い方となっています。
といっても、他の学校でもスクーリングが多いコースは高額になりがちであるため、特別高いというわけではありません。
ちなみに、私立の全日制高校の学費は、文部科学省の平成28年度子供の学習費調査で1,040,000円という結果が出ています。
たとえ通学コースを選んだとしても、私立の全日制高校より安く済むというのは良いポイントと言えます。
学費補助について
武蔵野星城高等学校が独自に用意している学費補助制度はありません。
ですが、私立学校で利用することができる制度として、次のようなものが用意されています。
- 返済が不要な就学支援金
- 返済が必要な奨学金
これらの学費補助がどれくらい受けられるのかについて解説していきます。
就学支援金
武蔵野星城高等学校は、返済が不要な私立高校就学支援金の対象校になっています。
条件を満たせば、年度末に国から118,800円が支給されます。
条件: 世帯年収目安910万円未満であること
加えて、世帯年収に応じて、118,800円~297,000円の幅で支給額が増えることがあります。
詳細については、入学時等に学校から案内があります。
就学支援金の利用には申請が必要ですから、学校からの案内は漏らさず聞き取るようにしましょう。
そういった説明を聞いていないと感じた場合には、速やかに学校に問い合わせましょう。
奨学金
国の教育ローンを利用できる場合があります。
教育一般貸付(国の教育ローン)
- 最高350万円まで入学前から借入れ可能
- 固定金利は年1.66%、最長15年の長期返済
- 子どもの人数・世帯年収に応じた支援
基本的には1年中いつでも申請を受け付けていますが、必要になる時期の2~3ヵ月前の申し込みがお勧めです。
余裕をもって申請しておけば、必要な時に必要なだけの学費が払えるようにできます。
こちらの奨学金は、授業料や施設・教材費等、様々な費用に対して使えます。
ただし、入学金については入学する月の翌月末までしか融資してもらえないため、注意しておかないといけません。
各家庭の状況によって借りれる金額が異なるため、詳細な見積もりは日本政策金融公庫から確認することをお勧めします。
また、地域の奨学金が利用できる場合もありますが、自治体によって異なりますので、詳細についてはお住まいの自治体に問い合わせください。
奨学金を利用すると、一度にたくさんのお金を用意できなくても、学校に通うことができます。
それはとてもありがたいことですが、後で返さなければならないということだけは忘れないようにしましょう。
武蔵野星城高等学校ではどんな入試が行われるのか
武蔵野星城高等学校の入試は通学コースと一般コースで異なります。
学科試験(国・数・英) | 作文 | 面接 | |
通学コース | ○ | × | ○ |
一般コース | × | ○ | ○ |
通学コースには学科試験、一般コースには作文があります。
加えて、どちらのコースにも面接があります。
試験内容がわかったところでそれぞれの具体的な試験内容についても知りたいところですが、その前に、入試で最も重要になる個別相談会について解説しておきたいと思います。
個別相談会
入試に合格するためには、事前に個別相談会へ参加しておくことが最も重要となります。
というのも、入試に臨むにあたっては最新の情報が大事になるからです。
当サイトのようなWeb媒体や学校からの資料等である程度情報を集めることは可能です。
ですが、学校の今を知ることができるのは、実際に学校へ足を運んで話を聞く方法しかありません。
例として、「基本的には入学希望者全員を受け入れる」という(募集人数100人の)学校があったとします。
でも、今年だけ募集人数100人のところに200人も希望者が殺到してしまったとしたらどうでしょうか。
当然、溢れた100人は受験しても不合格となるでしょう。
個別相談会へ参加すれば、今年度の入試の状況についてもっと細かくわかるでしょう。
そうすれば、今挙げた例のようなことにはならないと思います。
結局のところ、入試についての情報を一番持っているのは学校です。
まずは学校へ相談しに行きましょう。
学校と相談することにより、自分が武蔵野星城高等学校に入学できるかどうかを判断してもらえます。
でも、良い返事をもらえない場合があるかもしれません。
- 既に入学希望者が募集人数に達しているから、これから受験を考える人は受け入れられない
- 入試を受けてもらって学力を見ないと合否の判断はできない
1のような場合には「受け入れられない」と明言しているため、合格はできないと考えた方が良いでしょう。
他の学校を検討することをお勧めします。
2のような場合には試験の結果次第で合格する可能性があります。
この場合は、これから解説する入試内容について読んで、しっかりと入試対策をしてみてください。
学科試験のレベル
入試の内容は国語、数学、英語の3つです。
口コミの中には「授業の内容は中学レベル」とあったことから、それほど難しい試験内容ではないと思います。
中学での学習を振り返っておきましょう。
何をやったら良いかよくわからない場合には、次のことを試してみてください。
- 中学校の教科書をもう一度読み直して、最初に難しいと感じた部分やわからないと感じた部分を明らかにする
- わからない部分について、教科書をよく読んで理解する
- それでもわからなかった場合には、通っている中学校の先生や親に聞いてみたり、インターネット等で調べたりする。
作文で書くこと
作文で書くことになる内容としては、
- 今までに頑張ったこと
- 高校生活で頑張りたいこと
といった内容が考えられます。
あるいは、テーマが指定されず、何を書いても良いという場合があるかもしれません。
何も思いつかなければ今挙げたようなテーマで書くと良いでしょう。
作文のコツとしては、
- 最初に結論を述べる
- 取り上げる内容について軽く説明する(他の人でもわかるようにするため)
- 結論の理由を述べる
- 最後にもう一度結論を述べる
という順番で書くことです。
例として、「今までに頑張ったこと」というテーマで簡単な作文を書いてみたいと思います。
1.
私が今までに頑張ったことは、中学校の体育祭で応援旗の作成をしたことです。
2.
私の通っている学校では、体育祭で1m×1.5mほどの応援旗をクラスのメンバーで作成します。
その作成に私も携わりました。
3.
なぜ応援旗の作成を頑張ったかというと、旗のデザインを私も考えたからです。
イラストを描いてデザインするということ自体をあまりやったことがない私にとって、それは大変な作業でした。
頭の中に浮かんだアイディアを形にするために、紙に何度も描きました。
3日ほど考えて、ようやくまとまったデザイン案をクラスの選考会に出しました。
でも、私の提出したデザイン案は採用されませんでした。
とても悔しかったです。
選ばれた他の人のデザインは確かに良くできていて、悔しいけど負けたと思いました。
それからは、私もクラスの一員として塗りを手伝ったりしました。
最終的に、とても良い応援旗が完成して嬉しかったです。
4.
応援旗の作成は、私が今までに頑張ったことの一つだと自信をもって言えます。
結果として私のデザイン案は選ばれませんでした。
それでも、全力で応援旗のデザインを考えたこの経験は私にとって忘れられない経験です。
最初に結論を述べておけば、自分が何を書いたら良いのかわかりやすくなります。
もちろん、読んでいる人にもこれからどんな内容が述べられるのかわかりやすくなります。
その後の展開も、型を決めておくことでスムーズに進んでいきます。
この書き方が絶対というわけではありませんが、作文が苦手な方は参考にしていただけたらと思います。
面接で聞かれること
面接で聞かれる質問は、
- どうして武蔵野星城高等学校を志望したのですか?
- 中学時代に頑張ったことは何ですか?
- 高校生活ではどんなことをしたいですか?
といった内容が考えられます。
答える際には、ある程度正直に話しましょう。
武蔵野星城高等学校では、中学時代に不登校だった生徒を積極的に受け入れているため、そのような事情を話しても大丈夫です。
大事なのは、「これから頑張って勉強して無事に卒業する」という意思を示すことです。
学校としては生徒に学習意欲があった方がサポートしやすくなりますから、やる気を感じられるだけでも好印象でしょう。
なにより、頑張っている人は応援したくなるものです。
ですから、やる気のない発言や態度は控え、前向きな言動を心がけましょう。
そんな方のために、先ほどの質問に対する回答例を示します。
あくまでも自分の気持ちを大事にして話すことが大事ですから、参考程度にしてください。
そのまま暗記して話すのはやめましょう。
回答例「どうして武蔵野星城高等学校を志望したのですか?」
私は中学の時、学校を休みがちでした。
だから、高校でも休みがちになってしまうのではないかと不安でした。
そんな私にとって、貴校のような週1日のスクーリングという形態は魅力的で、これなら私でも通っていけるのではと思いました。
それが貴校への入学を希望する理由です。
回答例「中学時代に頑張ったことは何ですか?」
高校受験に向けて、いままでおろそかにしてきた勉強にもう一度向き合っています。
具体的には、中学1年生の頃の教科書や問題集を読み直したりしています。
ですから、今やっている勉強こそ、中学時代に頑張ったことだと思います。
回答例「高校生活ではどんなことをしたいですか?」
今までやれてこなかった勉強にしっかりと励みたいと考えています。
最終的には、大学進学を目指せればと考えています。
クラスの人たちとも話をして、仲良くしていきたいとも考えています。
武蔵野星城高等学校を卒業した後の進路
武蔵野星城高等学校を卒業すると、高校卒業資格を得ることができます。
全日制高校と同様に、卒業後の進路として進学や就職を選ぶことができます。
進路は大学や短期大学、専門学校への進学の他、企業への就職と様々です。
主な進学先
明治大学、学習院大学、法政大学
主な就職先
佐川急便、西友、サカイ引越センター
難関大学への合格実績や、CMでも見かけるような企業への就職実績があるのは魅力的です。
といっても、口コミからは「授業の内容が中学レベル」という話も耳にするため、こういった高い目標を達成するためには個人の努力が大事になってくるでしょう。
通信制高校ということで自由な時間は多いため、その時間をしっかりと活かすことが肝心です。
まとめ
最後に、武蔵野星城高等学校の評判、学費、入試について振り返っておきましょう。
ポイント
- 不登校だった人でも、安心して通える学校
- 卒業は簡単だが、進学や就職で高みを目指すなら自発的な努力が必要
- 学費は通学コースが72万円、一般コースが22万円程度(初年度)
- 入試は通学コースが学科試験+面接、一般コースが作文+面接
- まずは個別相談会へ行く必要がある
この記事で、武蔵野星城高等学校を理解し、入学を検討してみてください。