「今の学校やめたいな・・通信制高校ってどうなのかな?」
もしかしたらこの記事をご覧いただいてる方は
何かしらの事情があって、通信制高校への入学・編入を検討しているのかもしれませんね。
学校選びは自分の将来に関わる大切なこと。
人生の中でも、かなり大きな決断になると言えます。
できるだけ、良い面も悪い面も知った上で、
しっかり選びたいですよね。
そこで今回は、通信制高校へ通う
- メリット
- デメリット
について、体験者のクチコミを交えながら、
それぞれ3点ずつご紹介していきます。
目次
ココが魅力的‼ 通信制高校に通うメリットって?
通信制高校ってなんとなく自由なイメージがあって、憧れる方も少なくないはず。
実際に、全日制高校進学者が減る一方で、
通信制高校への入学者は増加しつつあります。
でも実際どんなところが魅力的なのか、
いまいち、ピンと来ない方も多いのではないでしょうか?
通信制高校に通うメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 自分のペースで自由に学べる
- 専門分野を極めることができる
- 全日制と比較すると、学費が安い
順番に見ていきましょう。
①事情がある人も安心!自分のペースで自由に学べる
通信制高校の一番のメリットは”行きやすさ”だと思います。僕は前の学校では不登校で、教室で机を並べて勉強するのがどうしても嫌だったので、
最初はネットで勉強して、慣れてきたら週2日で通学するスタイルを選びました。
全日制高校と比べると、通信制高校は
何と言っても、自分のペースで学べるのが魅力であると言えます。
学校や選択するコース等によって異なりますが、
自宅学習から週5日通学まで自由に選択することができます。
夢に向かって効率よく勉強したい人。
人間関係で苦い思い出があり、登校が難しい人。
家庭の事情で、働きながら学費を工面する必要がある人。
芸能活動をしていて、全日制に通う時間が取れない人。
など、様々な事情を抱えている方も
自分にあった学習スタイルを選ぶことができるので、気軽に通うことができそうですよね。
学校によっては、
1年目は自宅学習、2年目は週1通学・・など
年度ごとに自由に学習スタイルを変更することができる所もあります。
ちなみに「不登校だったけど大丈夫かな?」と不安な方
通信制高校には同じように、何らかの事情で学校に通うことが難しくなった方も少なくありません。
先生方も不登校対応に慣れている方ばかりですので、
引け目に感じずに、気軽に相談してみてくださいね。
スクールカウンセラーが在中し、
カウンセリングなどのメンタルサポートも行っている学校もあります。
不登校相談窓口を設けている主な学校(広域通信制)は以下の通りです。
- アットマーク国際高等学校
- アットマーク明蓬館高等学校
- 第一学院高等学校
- 中央高等学院
- 勇志国際高等学校
そのほか、サポート校でも不登校相談ができる学校が多数あります。
不安がある方は、こうしたサポート体制が整っている学校を選ぶと安心ですね。
②高校生のうちから専門分野を極めることができる
どうしても声優になりたかったのですが、うつ病を発症に前の学校に通うことができず、一時は夢を諦めました。でも、声優コースのある通信制高校があると知り、同じ夢を持つ仲間と、夢の実現に向かってもう一度頑張ることができています。
大学受験を検討していて、受験対策の時間を多く確保したいと思い、通信制大学入学を決めました。自分中心で勉強を進め、わからないところは先生にいつでも質問できるこの環境に感謝しています。
学校によっては、大学進学から美容やマンガ・アニメ、ファッションやITなど
様々な専門コースを開講しているのも、通信制高校の魅力の一つ。
諦められない夢があって、通信制高校で再チャレンジする人
夢に向かって効率よく学習するために、あえて通信制高校を選択する人
も、通信制高校にはたくさんいます。
こうした専門コースはそれぞれの学校によって特色も異なりますが、
プロ講師による講義が受けられたり、インターンシップで実際の職場体験ができたりと
中には専門学校に引けをとらないほど、かなり本格的な授業を展開する学校も。
これらの専門科目も普通科目同様に
単位としてカウントされる場合が多いのも、嬉しいポイントですよね。
好きなことを学びながら、高卒資格を取ることができます。
高校生のうちから専門知識やスキルを身につけて
効率よく夢を実現したい!周りより早く業界デビューしたい!という方にも
通信制高校はオススメの選択肢であると言えます。
③全日制よりも学費が安い
全日制高校と比較しても、通信制高校は学費をかなり抑えることができます。
目安となる年間授業料は以下の通りです。
全日制(公立) | 全日制(私立) | 通信制(公立) | 通信制(私立) |
231,000円~ |
720,000円~ |
10,000~30,000円 ※1単位/ 300~1000円 |
180,000円~ ※1単位/ 6000~12,000円 |
※このほかにも、教材費や行事費、施設維持費などが別途かかります。
家庭の事情で、全日制高校に通うのが厳しい・・
という方は、通信制高校も選択肢の一つとなるのではないでしょうか?
通信制高校は自由時間も多いため、
働きながら学習することができるのも一つのメリットと言えますよね。
ちなみに、学費が安いと言われている私立通信制高校と
年間目安となる学費は以下の通りです。
- 鹿島学園高等学校(190,000円~)
- ヒューマンキャンパス高等学校(290,000円~)
- ルネサンス高等学校(300,000円~)
- 第一学院高等学校(311,000円~)
- 飛鳥未来高等学校(424,000円~)
※選択するコースやキャンパスによって異なります。
さらに通信制高校も、
年収910万以下の家庭は、授業料が減免される高等学校等入学支援金制度の対象となります。
学校によっては独自の減免制度や低金利の教育ローン、奨学金制度などを設けているので
経済的な理由で高校進学を諦めている方は、
これらの制度が整っている学校を検討してみてはいかがでしょうか?
ココが気になる・・通信制高校に通うデメリットって?
「安くて、好きな時に通えて、好きなことできるなんて最高!」
でも、残念ながら通信制高校にもデメリットはあります。
以下のような点が挙げられます。
- 自主管理が必要
- 友達ができにくい
- 周りからの印象が良くない
順に見ていきましょう。
①全てにおいて自主管理が必要?!
通信制高校卒ですが、自分で色々管理しなきゃいけないので慣れるまで大変でした。出席も単位も課題もすべて自主管理です!
通信制高校の基本は、自主的に家で勉強する独学スタイル。
単位制のため留年もなく、自由さが魅力的な反面、自主管理がかなり重要となります。
疲れたから明日にしよう・・なんて後回しにすると、
3年間で卒業するのが難しくなります。
実際に通信制高校の卒業率は、公立が60%、私立が85%となっています。
途中で諦めてしまった方も少なくないということがわかりますね。
自力で学習計画を立てて課題をこなしていく自信がない・・
意志が弱くて不安だな・・という方には
学習面の支援をしてくれるサポート校という選択肢もあります。
いわゆるダブルスクールすることになるので、それなりに費用は弾みますが
卒業までに何年もかかってしまったり、退学することになっては元も子もありませんよね。
そのほかにも、手軽に使える単位管理用のアプリなどもあります。
自分にあった方法で管理方法を工夫してみると良いかもしれませんね。
②友達ができにくい
登校も自由!スクーリングも短期間集中!
通信制高校は気楽に通える半面、友達ができないという意見が見られました。
確かに全日制と比べても、生徒同士が顔を合わせる回数は少なく
友達になりにくいのかもしれませんね。
通信制高校の中には、
全日制に引けをとらないほど行事が充実している学校がたくさんあります。
通信制高校でも友達をたくさん作りたいな・・という方は
こうした行事に参加してみると良いですね。
またSNS上で、同じ学校の人と繋がって友達になる人も多いようです。
初対面で話しかけるのはちょっと・・という方は
ネットの力を借りてみてはいかがでしょうか?
通信制高校で出会う人たちの中には、あなたと同じような経験をしている方も少なくないはずです。
さらに、同じ専門コースを選択しているクラスメートなら、
きっと同じ業界での活躍を夢見る者同士なはず。
自分と似た境遇の人と友達になれたら、
学校生活も楽しくなりますよね。
通信制高校は先ほども述べた通り、独学が基本。
時に孤独に感じてしまうことも少なくありません。
支えあえる友達が欲しい!という方は、ちょっとだけ勇気をもって行動してみてくださいね。
③周りからの印象が良くない
通信だと、世間の目が気になります。バイトや就職の面接でも「どうして通信制高校に通っているの?」と理由を聞かれるし・・そういった面でコンプレックスを抱くことはあります。
通信制高校卒だと、胸を張って言えない・・。世間にはまだ、「通信制の高校生は問題アリ」と偏見持っている人も多いと思うから。
通信制高校は、世間体が良くないと思っている方も少なくないと思います。
確かに、「通信制高校は問題のある人が行くところだ」という偏見がないとは言えません。
しかし現代はネット社会。
以前と比べても、学習環境や学習スタイルは多様になってきています。
年々通信制高校を希望する生徒は増えていますし、
これからの時代はもっと増えてくるでしょう。
就職面接のときに、面接官が知りたいのは
「今のあなたがどんな人間であるか」です。
通信卒だから・・とネガティブに考えるよりも、
通信制高校での学校生活を通して自分が何を学んだのか、
そしてこれからどのようになっていきたいのか
をしっかり説明できるようになる方が、賢明だと思いませんか?
鹿島学園高等学校のように、通信制を卒業しても全日制高校卒業扱いとなる高校もあります。
学歴コンプレックスを抱えてしまうのが不安な方は、
こうした学校を検討してみると良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
通信制高校に通うメリットとデメリットについて解説してきました。
本記事のまとめ
《メリット》
- 自分のペースに合わせて学習スタイルを選ぶことができる。
- 高卒資格取得を目指しながら、専門分野を極めることできる。
- 全日制高校と比べても学費が安い。
《デメリット》
- 登校、単位、課題・・など自主管理が必要となる→不安な方はサポート校という選択肢も
- 友達ができにくい→行事が多い学校を選んだり、SNSで友達を探してみると良い
- 周りからの印象が悪い→気になる方は全日制高校卒扱いとなる学校を選ぶと◎
私も、とある資格を取得するために
働きながら通信制の学校に通ったことがあります。
今回ご紹介してきたように、
私自身、通信制の自由さゆえに、つい課題を先延ばし先延ばし・・
結局資格を取るのに、必要以上の時間がかかってしまいました。
一方で、とても時間に融通が利くので
働きながらでも無理なく勉強することができて、本当に助かりました。
こうした点も踏まえて、
通信制高校を検討している方は、自分にあった学校・学習スタイルをよく考えてみて下さいね。
ベストな選択ができるよう、応援しています。