通信制高校は自宅学習や年に数回のスクーリングがメインだから、体育の授業なんてないよね?と思われがちですが、通信制高校でも体育の授業はあります!
体育があるなら・・・
「授業ではどんなことするの?」
「服装って何か決まりがあるのかな?」
「一人で参加しても大丈夫?」
と、こんな疑問が出てくる方もいると思います。
今回の記事では、そんな方に向けて
・体育の授業内容
・参加する時の服装
・一人でも参加できるか
など、通信制高校だからこそ疑問に思う、体育授業のアレコレについて解説していきます。
目次
通信制高校でも体育の授業はあります!
まず、単位制を採用している学校でも、体育の授業はあります!
「体動かすの苦手だから全部休んじゃおう・・・」と思っている方もいるかもしれませんが、「体育」・「保健」は必修科目になっていますので、それぞれで必要単位を取らなければなりません。
「体育」・・・7~8単位
「保健」・・・2単位
体育の1単位を取得するには、面接指導(スクーリング)が5単位時間+添削指導(レポート提出)を1回行わないといけません。
ただ、このスクーリングについては注意しないといけないことがあります。
体育のスクーリングで注意することとは?
それは、他の科目より体育の授業時間が少ないということ。
1年間で5~6回、2ヶ月に1回程度しか授業がありません。
国語や数学などの科目は授業回数に余裕を持たせているので、体調不良などで少し休んでも取り返すことができますが、体育は元々の授業回数が少ないため、「たまに出席すればいいか」ぐらいの気持ちでいると、すぐに単位を落としてしまう可能性があります。
また、体育は同じ日に2時間続けて行われることも多いため、授業の日を忘れないようにして、なるべく他の科目より優先して出席するようにしましょう。
体育の授業はどんな内容?
体育といっても、難しいことや記録を争ったりするようなことはなく、どちらかというと楽しく身体を動かすことを目的として行われいています。
生徒の数が少ないことや、体育の授業時間があまりとれないことから、実際に行われる内容は、
・陸上
・サッカー
・バスケットボール
・バレーボール
・卓球
・大縄跳び
など、誰もが知っているスポーツが中心になります。
学校によっては、グラウンドや体育館がない学校もあるので、近隣の体育館や姉妹校のある全日制高校・大学の施設を借りて授業することもあります。
また、体育授業の中で苦手な方も多い「水泳」ですが、通信制高校で水泳を行っている学校はあまりないようなので、泳げなくても大丈夫ですよ。
楽しく身体が動かせて、誰もが知っているスポーツが中心ということがわかったと思いますが、
さらにイメージしやすいように、有名校で実際にどんな授業が行われているのかご紹介します。
NHK学園高等学校
体育の実技部分はスクーリングで補い、幅広い年齢の人たちが一緒になってスポーツ・運動に取り組みます。
初歩的なところからスタートするので運動が苦手でも安心です。
身体的な理由で運動が制限されている人は、見学でのスクーリング参加も認められています。
N高等学校
沖縄伊計本校でスクーリングを実施。
夏季は伊計ビーチにおいてマリンスポーツ、ビーチバレー、ビーチサッカーなどの大会を生徒自ら考え行っています。
他にも、サッカー元日本代表選手をコーチに迎え、サッカーの基礎練習から、地元の子供達も交えての試合なども実施しています。
※沖縄伊計本校に行けない場合は、各地の面接指導会場で受けることもできます
飛鳥未来高等学校
実技と座学の授業を自ら選択でき、どちらか一方だけの授業を受けて単位習得することが可能。
他にも、体育祭や遠足、スケートやボウリングなど校外施設を使って体を動かす学校もあるようです。
授業内容は、中学校の時や全日制高校とはだいぶ違いますので、体育に対してあまりいいイメージがない方でも安心して参加してくださいね。
一番重要なのは、「体育のスクーリングに参加する」ということですから!
通信制高校の体育では皆どんな服装で参加してるの?
全日制高校のように指定した体操服がないことが多いので、自分が持っているジャージやTシャツなどの動きやすい服装&靴であればOK。
靴は運動用のシューズだと望ましいですが、普段の動きやすい靴でも大丈夫ですよ。
中には、中学校の時の上履きや、学校に履いていったそのままの外履きで体育を受けている人もいます。
指定がないとはいえ怪我をすることもあるので、スカートやジーンズ(伸縮性があまりないので)、ハイヒールやサンダルは基本NG。
禁止にしている学校もあるので、注意してくださいね。
着替えは、更衣室があれば使用できますが、更衣室がない場合は空いている教室やトイレで着替えたりすることもあるようです。
もちろん、家から着てきても問題ありませんよ。
服装は基本自由ですが、体育授業が多い学校では体操服を指定しているところもあるので、事前に確認しておいてくださいね。
通信制高校に友達がいなくて体育に一人で参加するけど大丈夫?
もちろん大丈夫です。
通信制高校は登校日も少なくなかなか友達もできにくいので、友達なしで一人で参加している人も多いです。
とはいえ、初めてスクーリングに参加する時などは不安になりますよね。
実際に通信制高校に通って、体育授業に参加したことがある方の声を集めてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
一人で参加できる競技がないか確認してみては?もし一人で出来る競技がない場合、逆に考えたら1人で出来ない授業なら強制的にペアになるだろうから一人にはならないよ。必修科目だから絶対に出なきゃいけないし、どうせやるなら楽しもう!
出席する生徒が奇数でペアを組むような競技だと先生とペアを組んだりすることもあるようだから、ぼっちでも心配ないですよ!
卒業までの4年間、1人も友だちを作らずにいましたが、その時々でやりたいようにやっていましたね。
スポーツを通して、一緒に団体行動をしたりペアを組んだりすることもあるので、自然と話しをするきっかけが生まれて、気付いたら仲良くなっていることもあるかもしれませんよ。
運動が苦手だけど大丈夫かな?
体力面だけでなく、人と関わるのが苦手・・・という方もいると思います。
体育ができそうにない時は、先生に相談し見学の許可をもらいましょう。見学だけでも単位を取得することができます。
学校によっては、体育を見学する場合は、後でレポートを提出しなければいけない場合もありますので、事前に確認してください。
運動が苦手だったり、体力に自信がなくても、自分のペースで運動をすることができるので、あまり心配しないでくださいね。
参加するのがどうしても難しい場合は、他の科目で補うことができる場合もありますので、まずは、先生に相談してみましょう。
まとめ
今回は、通信制高校の体育授業について解説してきました。
・体育は必修科目なので、予定をたててスクーリングに出席しよう
・服装の指定がなければ、ジャージやTシャツなどの動きやすい服装&靴でOK
・一人の参加でも、運動が苦手でも気にしないで大丈夫
「体育」と聞くと、みんなで「がっつりスポーツをやる」というイメージがあって苦手に思う方もいるとは思いますが、
通信制高校の体育は、そこまで気負わずに出席できそうな内容だということがわかったかと思います。
ただ、必修科目であることは忘れないでください!
体育の単位が取れず、卒業に影響が出てしまうこともあるので、体育が苦手な方も頑張って参加してくださいね。