素朴な疑問ですが、通信制高校にも夏休みって存在するのでしょうか?
「通信制なら夏休み無いんじゃない?」
「そもそも毎日が夏休みでは?」
「あったとして、宿題ってあるの?」
などなど、様々な疑問をお持ちのことだと思います。
この記事では、通信制高校の夏休みに関するお悩みや疑問にお答えしています。
通信制高校に興味を持っているあなたのお役に立ちますように。
目次
通信制高校にも夏休みはあります
結論を言ってしまえば、通信制高校にも、全日制高校と同じように夏休み・冬休みといった長期休暇は存在します!
ハイ!以上です!
・・・となるとこの記事はもう終わってしまいますので(笑)もう少し詳しくお話しします。
通信制高校にも夏休みは当然あります。
学校によって様々ですが、だいたい8月いっぱいを休みとしている高校が多いです。
夏休み中は学校もお休みになりますし、レポートに関する質問なども出来ません。
とはいえ
「質問できなかったからレポート提出出来ませんでした!」
となると困るので、夏休み前に、先生にわからない所の質問をし忘れないように注意しましょう。
夏休み中でも教室を解放している学校もあります
通信制高校の中には、夏休みを利用して様々な企画を実施している学校もあります。
例えばどういったものがあるのかというと
- 夏期スクーリング
- 夏期講習
このような企画が行われています。
この2つについて詳しく解説していきます。
夏休みを利用した夏期スクーリング
スクーリングとは、通信教育の学生が受ける、短期間の教室での授業のことをいいます。
通信制高校を卒業する条件に
を掲げている学校も多く、通信制高校を選ぶ際にスクーリングがどんな内容なのかを確認することは重要なポイントです。
そんな重要なスクーリングを夏休み中に行う学校があります。
なぜかというと
- 短期間でスクーリングを終わらせることが可能
- 夏休み中のサポート校を利用できる
このようなメリットがあるからなんですね。
「どうせスクーリングに行かなきゃならないのなら、短期間でサクッと終わらせたい」
このように考える方にとっては、集中して行われる夏期スクーリングはありがたいのではないでしょうか。
ここでは、夏期スクーリングを取り入れている学校の例として
日本女子大学通信教育過程
こころ未来高等学校
この2校をご紹介します。
日本女子大学通信教育過程の夏期スクーリング
引用 日本女子大学通信教育過程
日本女子大学通信教育過程は、日本で唯一「家政学」が学べることで有名な通信制高校です。
こちらの学校は夏期スクーリングを行なっています。
毎年8月ごろ連続4週間にもわたって行われ、月曜から土曜まで6日間の午前または午後、または3日間集中で開講します。
内容は
- 外国語
- 身体運動
- 教養科目
- 児童学科科目
といった、授業が行われます。
また、卒業見込みの4年次学生を対象とした軽井沢卒業セミナーというものがあり、これはなんと2泊3日の必修スクーリングとして開講します。
内容は
- 学長等による講話
- 各学科教員による演習
- 討論
- 全参加者の前で行う発表
となっています。
通信教育過程での学習の総仕上げとして企画されているだけあって、内容もハードですね。
日常生活から離れた、軽井沢の自然の中で行われるスクーリング。
きっと忘れられない経験になることでしょう。
こころ未来高等学校の夏季スクーリング
引用 こころ未来高等学校
こころ未来高等学校は長崎県の広域通信制高等学校です。
生徒の学習スタイルにあわせた3つのコースがあり、その1つの在宅通信制コースでは夏季スクーリングが、7月・8月に約3〜6日間行われます。
こころ未来高等学校 在宅通信制コースは、
- 自宅での計画的学習
- 月2回の自由登校
- 年10日間の集中スクーリング
を高卒資格取得の条件としています。
集中スクーリングは宿泊型となっており、年10日間のうち、5日間を夏季スクーリングとして実施しています。
内容は
- 国語
- 英語
- 数学
- 地理
- 体育
といった授業が行われます。
この他に「特別活動」という時間が設けられており、長崎の観光名所を巡ることができます。
ちょっとした修学旅行のようですね。
通信制コースを選んでみたものの
「自宅で過ごしているとついダラけてしまう」
このように嘆いている方もいるかも知れませんが、年2回の集中スクーリングがあるから、メリハリのある通信制ライフを送ることが可能となっています。
以上、2つの学校を例に夏期スクーリングについてご紹介しました。
他にも魅力的な夏期スクーリングを行なっている学校もありますので、通信制高校選びの際に、ぜひあわせて調べてみてください。
夏休みを利用して夏期講習を行う学校もある
夏期スクーリングとはまた別に、夏期講習を行う学校もあります。
夏期講習は主に進学をメインとした通信制高校で行われます。
行われる理由としては
- 時間をかけて復習できる
- 学習習慣の定着
- 集中して行う→秋からの成績アップが期待できる
このような点があげられます。
ここでは夏期講習を行う通信制高校として
一ツ葉高等学校
トライ式高等学院
この2校をご紹介します。
一ツ葉高等学校の夏期講習
引用 一ツ葉高等学校
一ツ葉高等学校は大学進学に力を入れている通信制高校です。
一般コースや通学ゼロコースなど、生徒の学習スタイルにあわせた様々なコースがあり、その中の大学進学コースでは夏期講習が行われます。
大学進学コースは、東大をはじめとした難関大学合格者を毎年多く輩出している実力のあるコースです。
一ツ葉高等学校は全国6ヶ所にキャンパスがあり、夏期講習はこのキャンパスに通って受けるスタイルになります。
トライ式高等学院の夏期講習
引用 トライ式高等学院
トライ式高等学院は「家庭教師のトライ」で培ってきたマンツーマン指導のノウハウを活かした、通信制サポート高です。
サポート校なので、鹿島学園高等学校やルネサンス高等学校等の連携通信制高校に所属する必要があります。
全国に80ものキャンパスが存在していますから、上質のマンツーマン指導を受けたい方にはオススメのサポート校です。
こちらの夏期講習は、なんと宿泊型です。
泊まりがけで、勉強漬けの日々を送ります。
過去には、ホテルにおいて開催され、4泊5日で40時間以上の勉強時間を確保して行われた例もあります。
さすが、進学に特化している学校なだけありますね。
以上、2校を例に夏期講習の内容をご紹介しました。
「夏を制する者は受験を制する」
このような文言もあるくらい、受験生にとって夏の学習は重要です。
大学進学を視野に入れている方は、夏休み中に夏期講習が行われるかどうかも通信制高校を選ぶポイントになりそうです。
夏休みが無い学校もあります
ここまで、割とハードな夏休みについてご紹介したので
「通信制高校ってなんか大変なんだな・・・」
このような印象を持たれたかも知れませんが、ハードな学校は一部であって、中には夏休みがそもそも設定されていない学校もあります。
ここからは
- 夏休みが設定されていない理由
- 夏休みが無い学校で夏休みを取る方法
このような順番でご説明します。
夏休みが設定されていない理由
通信制高校で夏休みが設定されていない学校は割とあります。
なぜかというと学校が設定する必要がないからです。
通信制高校の卒業までの条件を見てみると
- 高等学校での在籍が3年あること
- 74単位習得する
- 必修科目の履修
- 特別活動に必要時間参加する
学校によって異なりますが、このような場合が多いです。
極端な話、この条件さえクリアしていれば、あと残りの時間全部休んだとしても卒業できるという訳です。
夏休みが無い学校で夏休みを取る方法
夏休みが設定されていない学校で夏休みを取りたいときは、まず計画を立てる必要があります。
- レポート提出をきちんと済ませる
- 必修科目を履修する
- スクーリングも必要日数出席する
- 長期休暇の申請をする
夏休み取得までの流れは以上なので、このことを念頭に置いて学習する必要があります。
申請の有無は学校によって異なりますので、しっかり下調べをし、準備を整えてから休みを取ってくださいね。
夏休みの宿題ってあるの?
夏休みはあるが、夏期スクーリングも夏期講習も無い学校の場合、宿題はあるのでしょうか。
多くの通信制高校では、夏休みの宿題は無いです。
そもそも夏休みの宿題ってどうして存在しているのかというと、学習習慣を定着・確立するためといわれています。
通信制高校に通う学生は、在宅での学習とレポート提出が基本ですので学習習慣が定着していないことには卒業できません。
入学した時から鍛えている部分ですので、改めて夏休みに課題を多く出す必要はないということです。
夏休みにしたほうがいいこと
「通信制の夏休みって暇なんだ〜」
と思ったあなた!
せっかくの長期休暇を、寝て食べてグウタラと過ごすだけでは本当にもったいないです。
是非、今しか与えられることのない貴重な時間だと捉えて、素晴らしい体験を得てみてください。
社会人になると1ヶ月の休暇などそうそう取れるものではありません。
学生だと、お金が無いという悩みもあるかと思いますが、お金が無くても素晴らしい経験を得ることはできますし、学校によっては素敵な企画を立てている所もあります。
ネット検索やSNSで情報は簡単に集まります。
- 自分がしたいことは何か
- 自分好きなことは何か
- 将来したいことは何か
こういったことを常日頃から考えておき、アンテナを張っておきましょう。
ここでは、オススメの夏休みの過ごし方をいくつかご紹介します。
- プログラミング学習
- セミナー参加
- インターンシップ
- 海外短期留学
- アルバイト
- イベント参加
- 作品制作
- 動画作成
などなど・・・
現代はネットを利用して無料でスキルの習得が可能です。
「お金はないけど時間はある!」
という方にはぜひ、自分が興味ある分野でのスキル習得をオススメします。
上記の中でも「海外短期留学」は費用がかかるので無理だという方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、フィリピンへの語学留学は比較的安価で行くことができ4週間で20万円程度となっています。
1年次に1ヶ月2万円稼げば、2年次の夏休みには行くことができます。
学校によっては、プログラムの一環として短期留学が用意されている所もあります。例えばN高等学校なんかが有名です。
この他にも、各校、様々な特色ある夏休みの企画を用意されているので、通信制高校選びの際のポイントとしてチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
通信制高校にも、全日制高校と同じように夏休みはあります。
そして各校様々な特色があり、選択によっては非常に充実した夏休みを送ることが可能ということが、お分りいただけたのではないでしょうか。
夏休みを利用して
- 集中スクーリング
- 宿泊を伴ったスクーリング
があったり、また進学に特化した学校だと
- 夏期講習
- 宿泊を伴った勉強合宿
こういった物までありました。
留学やインターンシップを推奨している学校もあり、自分の選択次第ではものすごく充実した夏休みが送れることでしょう。
通信制高校選びの際に
- 自分はどんな夏休みを送りたいのか
- この学校は夏休みにどんなイベントがあるのか
このような点も重要視されてみてはいかがでしょうか。
あなたの通信制高校ライフが素敵なものになりますように、応援しています!