子どもを不登校にさせてしまうのは、親に原因があると言われますよね。
この記事を読んでいるあなたも、
「私の性格のどこに問題があって、子どもが不登校になっているんだろう?」
「実際に、不登校になっている他の親子の体験談を知りたい」
「どうしたら、子どもの不登校を直せるんだろう?」
といった悩みを抱えているかもしれません。
そこで、
・子どもを不登校にさせてしまう親の特徴
・不登校の親子の体験談
・子どもの不登校を直すため、親にできること
について解説していきます。
目次
子どもを不登校にさせてしまう親の特徴6個
まずは、子どもを不登校にさせてしまう親の特徴を見ていきましょう。
短気で批判的であること
親はつい、子どもを見ると叱ってしまうことが多いです。
なぜなら、親の理想の子どもに育てたいという願望が心の中にあるからです。
そうすると、
・短気
・批判的
・感情的に非難
といった対応を子どもにしてしまいます。
これらの特徴は、子どもが親に自分の気持ちを素直に伝えられなくなる原因になります。
そうすると、親としては子どもの望みを聞いてあげる機会を失います。
結果として、親の身勝手を子どもに押し付けてしまいます。
そのため、不登校になってしまうのです。
注意ポイント
・子どもが親を怖がって、ビクビクしている
・親の言うことを聞かざるを得なくなっている
・子どもから意見を言うことが少なくなっている
というような状況が起こっているのであれば、要注意です。
確かに、親として子どもの将来を心配して厳しく言っているつもりでしょう。
しかし、本来であれば、子どもは子どもであり、親は親です。
親の思い通りに育つことはありませんし、子どもは子どもで自分らしく育っていきます。
それこそが子供が自立しているということの証拠でもあります。
不登校にまで追い込んでしまうほど、親からの押しつけが大きかったと思うようにしましょう。
親子や夫婦のコミュニケーションが欠落していること
不登校になる子どもの家庭環境は、親子や夫婦での会話がほとんどないことが特徴です。
不登校から解消するためには、家庭内での会話はとても大切です。
なぜなら、どんな些細なことでも言葉にして伝えることで、お互いの理解が深まるからです。
親子での会話がない場合
・子どもにとって、親は自分に興味がないと感じてしまう
・子どもは自分の存在価値がないと追い込んでしまう
・親は子どもの気持ちや、日常で起こったことを知る機会を失ってしまう
というようなことが起こります。
また、
夫婦での会話がなかったり、不仲だったりする場合
・子どもは家庭内に自分の安心できる居場所がないように感じてしまう
・夫婦ゲンカの際に、父親と母親のどちらの味方に付かなければいけない
・本当は父親も母親も大好きなのに、表現することが許されていない
というような状況に陥ってしまいます。
そのため、家という心の拠り所を失ってしまって、次第に学校にも通わなくなってしまいます。
心が不安定になっているまま、毎日学校に通うことが厳しいのは、想像に難くありません。
なので、親子や夫婦の会話がほとんどないことは、不登校の子どもを生み出してしまうのです。
褒めて伸ばすタイプであること
褒めること自体は、子育てにおいて子どもの自信を育てる大切な要因となります。
しかし、不登校になってしまう子どもの親の特徴として、褒めることがマイナスに働く可能性があります。
なぜなら、褒めるのではなく、おだててしまっている可能性があるからです。
本来、子どもが頑張ったり、努力したりした結果を見て褒めることは大きなプラスになります。
子どもは努力した甲斐があったと親との信頼を深めることができます。
ただし、おだててしまうということは、子どもが簡単にできてしまうことを幼く扱ってあやすようなことを指します。
おだててしまうと、子どもはプライドが高くなってしまいます。
結果として、親の言うことを聞かなくなり、不登校になってしまうのです。
放任していること
放任していることは、良い面と悪い面があります。
良い面としては、子どもが自立することです。
子どもが自分で物事を決定していくため、判断力が身につきます。
一方で、子どもが愛情を充分に感じていないという感覚を得てしまうこともあります。
そうすると、子どもは精神的に不安定な状態になって不登校になってしまうのです。
そのため、子どもを放任している親は不登校の子どもを生み出してしまうことになります。
ルール条件付けをすること
あなたにとって、子どもがやってはいけないことをした時に、行動を制限してしまうのも不登校の子どもを生み出す要因となります。
なぜなら、子どもが嘘をついたり、ごまかしたりする癖がついてしまうからです。
そうやって、子どもがだんだんとルーズになり、不登校になってしまうのです。
例えば、『子どもが宿題を終わらせなければゲームをやってはいけない』というルールを設けているとしましょう。
「宿題やった?」
とその時に尋ねても、子どもは、
「途中でセーブできないから、終わったら勉強するよ」
といったように平気でルールを破るようなことが起こります。
一度でも破られたことがあるルールは、何度でも抜け穴を探して破られます。
このように、自分のペースを勝手に作ってしまい、何事もルーズになってしまうのです。
結果として、不登校の子どもを生み出すことに繋がります。
過干渉・過保護であること
過干渉であるとは、子どもの意見や考えに親が口を挟むということです。
一方、過保護であるというのは子どもが可愛くてついやってしまうということです。
どちらも、子どもは自分の意見を持てなくなってしまい、自信を失っていきます。
結果として、過干渉な家庭で育った子どもは不登校になりやすいのです。
本来であれば、子どもは自分の頭で考え、価値観を身につけていきます。
自分なりの価値観なので間違えることもありますが、それでも自分の起こしたことに責任を取るようになっていきます。
そうやって、一つ一つ成功や失敗を繰り返しながら、自分を育てていくのです。
しかし、過干渉・過保護な親の元で育った子どもは、自分自身で決めるという経験が希薄になります。
そのため、自分自身の意見を持てなかったり、自信を持って伝えられなかったりします。
そうすると、次第に自分自身に自信を持てず、最終的には外に出ないようになります。
そして、社会との関わりを、自ら絶ってしまうのです。
過干渉・過保護であることは、子どもを不登校に追いやってしまう特徴のひとつとなります。
不登校の親子の体験談
不登校で悩んでいる親子の体験談を集めてみました。
あなたのように、子どもが不登校で悩んでいる親子を客観的に見つめてみましょう。
親の場合
まずは、親の立場から捉えた体験談を見ていきましょう。
親にカウンセリングが必要なのは、現実を受け入れて親自身が変わる為。
復帰して何年経とうとも、親にとって最も難しく大事なのは、現実を受け入れる事。
気を抜けば親のエゴはすぐに出てしまうから、これからも変わらない。
「不登校治します」とか甘っちょろい事言う人は、何も分かってないよ。— 不登校生の親 (@FutoukouNoOya) March 8, 2016
親子の関係になると人は、つい感情的になってしまいます。
そのため、つい不登校になってしまったのを子どものせいにしてしまいがちです。
しかし、子どもを変えようと思っても変わることはありません。
いくら自分の子どもとはいっても、人を変えるということは、できないからです。
人を変える前に、まずは自分を変える必要があります。
自分自身の子どもに接する態度や発言を改めるようにしていきましょう。
自粛で出社しない日が続くから何か資格の勉強でもしようと思ったけど結局何も出来ず1か月過ぎてしまった人が多いのではないでしょうか?
不登校の子に「勉強遅れないよう塾には行かせよう」とか「英語だけでもやらせておこう」という親の思いが本質から外れた子どもへの要求だと気付いたでしょうか?
— 不登校生の親 (@FutoukouNoOya) May 5, 2020
つい、親が子どもに対して要求をしてしまっているケースはたくさんあります。
勉強ができなくなってしまうだとか、友達との人間関係が作れなくなる、などです。
子ども自身も、そういった悩みを抱えてしまっているのは同じなのです。
しかし、それを親から押し付けてしまっていては何の解決にもなりません。
何かをさせようとするのではなく、子どもの言うことにしっかりと耳を傾けることが大切です。
難しいことではありますが、少しずつ寄り添っていくのが遠回りに見えて近道です。
https://twitter.com/amef_rain/status/1003476386491666432?s=20
不登校を直すには、一朝一夕のあなたの行動では変わりません。
半年から一年くらいは、しっかりと子どもの様子に向き合う必要があります。
それほど、これまで心の中で積み重ねてきた、根の深い問題といえるからです。
子どもの場合
続いて、子どもの目線から見た場合を考えていきましょう。
https://twitter.com/Sa5neKoSa1n0/status/1262364525187100672?s=20
子どもが抱える心の闇の深さを、親であるあなたも知る必要があります。
誰にも相談できず、自分自身の中で塞ぎ込んでいるかもしれません。
特に、学校の中で落ちこぼれてしまっている場合には注意が必要です。
3年半の不登校で親に言われて1番楽になったのは
「学校に行きたくないなら行かなくてもいい。毎日笑顔でいてくれたら私達はそれだけで満足。」
という言葉だった。焦りやプレッシャーが軽くなり、身体が動くようになり、好きな事に取り組めるようになった。
心から感謝している— 吉藤オリィ@分身ロボットカフェ実験中 (@origamicat) May 18, 2018
子どもが親や学校からのプレッシャーで押し潰されてしまっている場合には、まったく身動きが取れなくなってしまっている場合もあります。
その時には、心の底から子どもを認めてあげることが大切となります。
つい、不登校から脱出させたいという親の思いが優先になりがちです。
一見は遠回りになるかもしれませんが、まずは子どもの気持ちを最優先に考えることが重要でしょう。
子どもの不登校を直すため、親ができること5個
続いて、子どもの不登校を直すために親ができることを見ていきましょう。
第三者に相談をすること
まずは、専門家に相談してみることです。
どうしても、親子の間では言いづらいことや言えないこともあります。
まず真っ先に、感情が乗ってしまうからです。
しかし、不登校を直すためには、冷静に対処することも必要となってきます。
親は、不登校に対する専門家ではありません。
「家庭内の問題だから・・・」
と自分自身で何とかしようとしがちですが、このままでは状況は変わらないでしょう。
専門家に相談することで、あっという間に進展していく可能性もあります。
身近なNPO団体や、役所の担当窓口などを当たってみましょう。
正論で子どもを責めないこと
正論で責めすぎることによって、子どもは親に対して逆らえなくなります。
そうすることで、余計に子どもの心を圧迫させてしまい、不登校の心境を深めていきます。
そうならないために、上項でも述べたように、専門家の力を借りるということを検討してみましょう。
確かに、本来ならば子どもがするべきことはたくさんあります。
親としてつい、感情的になって言ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、正論で叱れば叱るほど、子どもは自分の居場所を失っていきます。
親の立場から言うのではなく、第三者からの立場から子どもに言うことで、効果が出ることもあります。
正論で責めすぎるのを止め、専門家に相談してみましょう。
偽物の親をやめること
偽物の親をやめることも、重要なことです。
まずは、自分から子どもに対して本来の自分の気持ちで接するようにしましょう。
なぜなら、子どもにも親に対して偽物の対応をさせてしまうからです。
人間関係とは、信頼を元に成り立っています。
そのため、まずは自分から心を開いて相手を信頼することが大切です。
そうすることで、相手も自分に対して心を開き、信頼してもらうことができます。
これは、親子の関係でも同じです。
とはいえ、本来の自分の気持ちが分からなくなってしまっているケースもあります。
この場合は、カウンセラーに相談してみることで、本来の自分の気持ちを取り戻すことができる場合もあります。
子どもと向き合う前に、まず自分自身と向き合うことを大切にしていきましょう。
家庭を「子どもの居場所」にすること
子どもが不登校になってしまう原因は、学校生活に「挫折」してしまったという経緯があります。
そんなときに、自分の家庭内だけは自分を守ってくれるという意識を持たせてあげましょう。
その心の支えがあるだけで、子どもは自分の自尊心を高めることができます。
結果として、不登校という現状と向き合い、自ら解決させようと立ち上がることができるようになるのです。
不登校の原因にこだわりすぎないこと
不登校になるとつい、「なぜ、そうなったのか?」ということに焦点を当ててしまうことがあります。
しかし、不登校になった原因を調べていくことよりも、「これからどうしていくのか?」ということを考えていくことが大切です。
子どもと親の両方が、これから目指す方向性を一緒にして、二人三脚で進んでいかなければならないからです。
過去よりも現状をしっかりと見つめ、解決策を見出すようにしてください。
まとめ
不登校になる親の特徴や、不登校の子どもに対してできることを述べていきました。
まとめると、
不登校になる親の特徴
→子どもの自信を養うことができず、その機会を奪っている傾向が強い
不登校の子どもに対してできること
→専門家にしっかりと相談し、無理に親だけで解決しようとしない
いかがでしたか?
ひとつずつ、できることに取り組んでいきましょう!