我が子が不登校になってしまった場合、一体いつになったら回復してくれるのか不安ですよね。
また、不登校の子どもはデリケートなので、対応を間違えてしまって症状が逆戻り・・・なんていうこともあり得ます。
この記事を読んでいるあなたは、
「不登校から回復するためには、どんなきっかけが必要なのだろう?」
「回復期に入った子どもの兆候や、その対応策を知りたい」
という悩みを抱えているかもしれません。
そこで、
・不登校から回復するためのきっかけ
・回復期に入った子どもの兆候や対応策
について、解説していきます。
目次
不登校から回復するためのきっかけ
まずは、不登校から回復するためのきっかけになる方法をみていきましょう。
ここでは大きく分けて、
・運動に取り組む
・好きなことを見つける
・尊敬できる人物との出会い
の3つに分けて解説していきます。
運動に取り組む
運動に取り組むことで、不登校から回復するという結果を得られます。
なぜなら、好転サイクルを生み出すことができるからです。
好転サイクルというのは、
運動に取り組む→体と心が元気になる→よく食べてよく寝るようになる→朝起きれるようになる→不登校回復へ
という流れのことです。
その際に、気を付けなけなければいけないことがあります。
それは、
・その子に合った運動に取り組む
・半ば強引に何かのスポーツに誘うことはしない
ということです。
運動は子どもによって、向き不向きがあります。
長距離走や短距離走のような個人種目が得意な子もいれば、野球やサッカーのようなチーム種目が得意な子もいます。
その子にあった運動に取り組むということが大切です。
また、親が強引に何かのスポーツに誘ってしまうことはいけません。
なぜなら、親子のコミュニケーションが破綻してしまうからです。
もし親が強引に子どもにスポーツを押し付けてしまうと、子どもは「また自分のことを親の言う通りに動かそうとしている」と感じ取ってしまいます。
すると、親に対する不信感が生じてしまい、親子の関係が崩壊します。
そのため、親子のコミュニケーションが破綻し、子どもの情報が得られなくなります。この状態では、的確なサポートができなくなってしまいます。
あくまでも自発的に、子どもが運動に取り組みたいと思えることが大切です。
子どもが不登校で家に閉じこもってしまうと、運動不足に陥ります。
すると、ある一定のところで「運動したい」という意欲が芽生えることがあります。
そのチャンスを見逃さないように、日頃からしっかりと子どもの様子をみてあげましょう。
好きなことを見つける
子どもが自分の好きなことを見つけるということも、不登校回復のきっかけになります。
なぜなら、好きなことをするとエネルギーが湧き上がるからです。
エネルギーが湧き上がることにより、余ったエネルギーを使って不登校回復に充てることができるようになります。
そのため、子どもが自分の好きなことに取り組むということは、非常に効果があるといえます。
子どもが自分の好きなことを見つけるためには、あえて遠回りすることも必要です。
いろいろなことに挑戦してみて、そのうちに自分の好きなことに巡り合うことができるからです。
子どもは大人と違って、経験値が少ないです。そのため、自分が『好きなこと』以前に『好きじではないこと』を把握していない場合が多いものです。
好きではないことをたくさん知っていれば、消去法で早く好きなことに巡り会えます。しかし、なかなかそういうわけにはいかないものです。
親心としては、「すぐにでも好きなことに巡り合ってほしい!」と思ってしまいがちですが、じっくりと一緒になって向かい合ってみましょう。
子どもの場合、好きではないことから消去法で探すのは難しいですが、『嫌いなこと』から好きなことを見つけるというのも一つの手だといえます。
勉強が嫌いな場合には、スポーツするのが好きな場合が多いです。また、家の外に出るのが嫌いな場合には、家の中で遊べることが好きな場合があります。
もし好きなことに巡り合うことができた場合には、ぜひ子どもがより深くのめり込んでいけるようにサポートしてあげましょう。
具体的には、習い事に通わせてあげたり、親も一緒に取り組んであげたりすることです。
そうすることで、いつもエネルギーが充電された状態を保つことができます。
好きなことをきっかけに、不登校回復に至るということを頭に入れておきましょう。
尊敬できる人物との出会い
尊敬できる人物と出会うことで、不登校から回復するきっかけになる場合があります。
なぜなら、尊敬できる人物のアドバイスはすんなり受け入れることができるからです。
不登校専門のカウンセラーや、場合によっては彼氏や彼女がアドバイスをして、不登校回復へと立ち直るきっかけになることはよくあることです。
親としては、つい自分自身で子どもの問題を抱え込んでしまうことが多いです。
そのため、「なんとかして自分が子どもを回復させないと・・・」と考えてしまいがちです。
しかし、子どもが不登校になってしまっている場合、親のアドバイスは受け入れることができない状態になっていることが多いです。反抗期だったり、身近な存在に対しては感情的だったりするからです。
それに加えて、親自体もつい感情的になってしまい、批判したり、正論を振りかざしたりしてしまいがちです。
そのため、あなた自身からアドバイスをするのではなく、第三者からアドバイスを与えてもらうのが大切だということです。
子どもの気持ちを尊重し、理解してくれる存在を見つけてみましょう。
回復期の兆候や対応
続いて、回復期の兆候や対応についてみていきましょう。
一つ一つ押さえることができないと、回復が遅れてしまったり、状況が悪化してしまったりすることがあります。
ぜひ気を付けて、読み進めていってください。
不登校から回復する主な兆候としては、以下のような点が挙げられます。
ポイント
・参考書を買いたいと言い出す
・洗濯や料理、掃除の手伝いをしたいと言い出す
・学校の友達に会いたいなど、学校の様子を気にする発言が増える
・以前好きだったものに興味を持ち始める
ひとつずつ、対応策と合わせて解説していきます。
参考書を買いたいと言い出す
回復期に入ると、学校への意識が少しずつ戻ってきて、勉強の遅れを取り戻したいという気持ちが湧くようになります。
対応策としては、本人の自己決定を尊重した上で書店へ連れていったり、望まれたら本代を与えたりしましょう。
先回りして世話をするのではなく、あくまでも子どもから自発的に欲しいと思ってもらえることが大切です。
親が押し付けてしまっては症状が逆戻りしてしまうので、注意しましょう。
洗濯や料理、掃除の手伝いをしたいと言い出す
回復期は家庭内での様子が安定してきて、家族のために何かをしたいと思えるようになっていきます。
対応策としては、このときしっかりと子どもの自己肯定感を高めてあげるということです。
「ありがとう」「嬉しい」といったような肯定的な感情交流を行ってあげてください。
そして、子どもが進んで手伝いたいといったことに関して、任せてみるということが大切です。
学校の友達に会いたいなど、学校の様子を気にする発言が増える
不登校になると、学校の勉強のことや友達のことを考えるのが億劫になってしまいます。
しかし、回復期に入ると、以前のように学校への関心を増していくようになります。
対応策としては、一緒に学校の近くまで行ってみるということが大切です。
この時はまだ、子ども一人だけにプレッシャーを背負わせてしまうのはリスクがあります。
回復期に入ってからも、場合によっては症状が逆戻りすることもあり得るからです。
子どもと一緒に不登校を乗り越えようとすることで、親子の信頼形成にも繋がります。すると、子どもはより家庭の中に自分の居場所を見つけることができます。
こうしたことの積み重ねによって、次第に不登校から回復することが可能となります。
以前好きだったものに興味を持ち始める
不登校になると、周りのことに対して興味を持てなくなってしまいます。
しかし、回復期に入ると、以前に好きだったものに興味を持てるようになります。
対応策としては、子どもが好きなことを精一杯、やらせてあげることです。
この時は、まだ勉強のことや学校のことを無理やり押し付けてはいけません。
自分の興味関心をどんどんと拡げていくことで、学校のことにも興味を取り戻すことができるからです。
親が子どもをコントロールするのではなく、あくまでも子どもがしたいことに目を向けてあげるということを心がけてください。
まとめ
ここまで述べてきたことを、まとめていきます。
まとめ
不登校回復のきっかけは?
・運動に取り組んだり、好きなことを見つけたりしてみる
・子どもにとって尊敬できる人物を見つけ、アドバイスをしてもらう
回復期の兆候や対応は?
・参考書を欲しがるようになったら、子どもの意志を尊重しながら買ってあげる
・洗濯や料理、掃除の手伝いをしたいと言うようになったら、感謝を伝えて任せてみる
・学校の友達に会いたいと言うようになったら、一緒に学校の近くまで行ってみる
あくまでも子どもの自己決定が重要。先回りして世話を焼くと状況が後退する可能性もある!
いかがでしたでしょうか?
回復期に入った兆しを逃さないようにして、子どもの不登校を回復させてあげましょう!