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不登校

不登校からの昼夜逆転はよくあること!?原因と治し方をご紹介!

お子さんが不登校によって昼夜逆転生活になってしまった場合、

 

「学校にもいけず、このまま引きこもりになってしまうのではないか」

 

とお子さんの健康や今後のことを考えると不安でいっぱいですよね。

 

しかし大丈夫です。不登校のお子さんが昼夜逆転してしまうのにははっきりとした理由があります

その治し方もちゃんとあるんです。

 

ここでは、不登校のお子さんの昼夜逆転を治す方法について

くわしく説明していきます。

 

不登校生が昼夜逆転するのは自然なこと!?

まず、不登校によって昼夜逆転してしまうのはいたって普通のことです。

 

これだけだと「何をいっているのか」と思うかたをいらっしゃるかもしれませんので、くわしく説明しますね。

 

昼夜逆転は不登校が引き起こす二次症状であることが多いです。

 

周りの人たちは、日中に学校に行って活動をしています。そんな中で、「自分は学校に行けてない」ということは本人にとって、罪悪感を覚えたりストレスを感じたりと、とても辛いことなのです。

 

一方で、夜は学校もありません。みんなにとって「学校に行かなくていい時間」です。なので、少しだけ辛い気持ちが和らぐんですね。罪悪感を覚える必要もありません。夜はお子さんにとって、安心できる時間なのです。

 

また今はインターネットで誰とでも繋がれる時代です。同じような境遇のお友達と夜間でも簡単に交流することができるため、一人の寂しさを紛らわせることができます。

 

このような心理から、不登校のお子さんは昼夜逆転の生活をしていくようになるのです。

こう考えると、昼夜逆転はだれでも起こりうること、決して特別なことではないことがわかります。

 

だから、そうなってしまったお子さんや自分自身を責めないでくださいね。

 

しかし、本人の健康面や今後の生活を考えても、昼夜逆転は決して良いものではありません。

それではここからは、昼夜逆転をどのように治していくかについて、具体的な方法をお伝えしていきます。

 

昼夜逆転の治し方1:現状を受け入れる

さきほどお話したとおり、昼夜逆転の解消には心理的な不安の解消が大きくかかわっています。お子さんは学校にいけないことで、不安やストレスに駆られているため、安心できる場所をもとめています

なので、まずは親御さんが安心させてあげましょう

 

実際にはこのような態度をとってください。

 

お子さんへとるべき態度・行動

・朝起きることや夜寝ることを強要しない

・起きてきたら、やさしく「おはよう」と声をかける

・ゲームなど、お子さんのやっていることを否定しない

・お子さんの話を否定せず、しっかり聞いてあげる

 

心配が募ると、どうしてもいろいろと口出ししたくなりますよね。ですが残念ながら、これらの命令はお子さんの反発を買うだけで逆効果になってしまい、昼夜逆転はどんどん悪化していくだけです。

また、逆にお子さんの声にはしっかり耳を傾けましょう。ここでも否定しないように、お子さんの「辛い」「不安」といった気持ちにしっかりと寄り添うのがポイントです。

 

過去に娘さんが不登校から昼夜逆転になったお父さんが、このよう体験談を語ってくれています。

娘が不登校だった父親の体験談

最初のころは妻が子ども昼夜逆転を「治さなくちゃ」と朝起こしにいったり、夜は眠るようと口うるさく注意していました。

ですがこれは逆効果でした。まず必要なのは受け入れることです。

何時に起きて何時に寝てもいいよ」くらいの心構えでいましょう。

何時であっても、子ども起きてきたら明るく「おはよう」って言ってあげましょう。

子どもに必要なのは“安心できる場所”です。

そのままの子どもを受け入れる。

これが一番の薬となります。

 

この娘さんは、しばらくして自分から朝起きるようになったそうです。

このように、昼夜逆転を治すには、最後はお子さん自身が意識することが必要になってきます。

遠回りなようですが、まずはお子さんを信じて、あるがままを受け入れましょう。

 

昼夜逆転の治し方2:生活リズムを整える

本人がその気になってきて、昼夜逆転を治したいと思うようになった。だけど上手くいかない。そんな悩みもあるかと思います。

ここからは、昼夜逆転を解消するためにできる行動についてお話していきます。

 

昼夜逆転の改善に必要なこと。それは、「夜眠れるようになること」「日中起きていられること」です。特に大事なのは「夜眠れるようになること」です。これができれば自然に日中も起きていられますので、今回はこちらを重点的に解説します。

以下が具体的な方法になります。できることから少しずつ、取り組んでいきましょう。

夜に眠るために①:就寝時間を決める

23時になったら寝る、というようにまずは就寝時間を固定化しましょう。

体内時計を整えるためには、規則正しい生活リズムが必要です。最初は思うようにいかないと思います。しかし続けていくうちに体が寝る時間を覚えるようになってくれます。

また、人間が眠くなくメカニズムはある程度科学的に実証されています。寝る時間を決めたら、あとはそれに従って行動を変えていくだけです。

夜に眠るために②:就寝90分前に入浴

人は体の表面の温度(皮膚温度)と体内の温度(深部体温)の差が縮まったときに入眠しやすい状態になるという研究データがでています。(起きているときは深部体温のほうが皮膚温度より2℃ほど高く、その差が小さくなるほど眠くなる)

そのための有効な手段が「入浴」です。

 

入浴によって一時的に深部体温を上げると、その後深部体温は大きく下がります。そうすることで皮膚温度との差がより縮まり、強い眠気を引き起こす、ということです。

 

目安としては40℃のお湯に15分以上つかる、と効果があるとされています。入浴で上がった深部体温が下がるのにだいたい90分程度かかるので、眠る時間を23:00とした場合、遅くとも21:30までには入浴を済ませる。ということになります。

夜に眠るために③:日中に日の光を浴びる

日の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、セロトニンというホルモンが生成されます。このセロトニンが原料となって睡眠ホルモンとよばれるメラトニンが生成され、夜の眠気を誘います。メラトニンの分泌は起床時から14時間後に始まりその2時間後に最大になります。

 

ですので、23:00に眠りたい場合は、朝の7時頃に起床して日光を浴びることができればベストだといえます。

また、日光は30分ほど浴びれると良いとされています。

夜に眠るために④:スマートフォン、PCなどは寝る1時間前まで

スマートフォンやPCからはブルーライトとよばれる光がでています。

このブルーライトは覚醒作用があり、メラトニンの分泌を抑えてしまいます

 

スマートフォン依存状態になっているお子さんなどは、このブルーライトが原因で不眠を起こしている可能性もあるかもしれません。

 

寝る1時間前には、使用を控えるようにし、なるべくベッドに持ち込まないようにしましょう。

どうしても使う必要がある場合は、ブルーライトカットのフィルムや眼鏡などを着用するといいと思います。

夜に眠るために⑤:ベッドの上では寝る以外のことをしない

ベッド上で眠れないとき、ついついスマートフォンに手を伸ばしたり、漫画を読み始めたりしてしまうかと思います。しかし、これが不眠の原因になることもあります。

いろいろしてしまうと、脳が、「これから眠る」という状態へ切り替えができなくなってしまい、いつまでも覚醒してしまいます

ですので、ベッドの上では寝る以外のことをしないとルールづけてしまいましょう。

 

ベッド=眠る場所というイメージを脳に記憶させることで、体が眠る状態を自然につくってくれるようになります

どうしても眠れない場合は、一度起きて眠気がくるまで読書したり、次で紹介する不安を書き出すことをおすすめします。

夜に眠るために⑥:不安などをノートに書き出す

学校に通えないストレスや今後の不安などから、ベッドの中でいろいろ考えてしまって眠れない。こんなことがあるかと思います。

 

そのような場合に効果的なのが、「今自分が感じている不安をノートなどに書き出す」ことです。誰に見せるでもありません。思っていること、なんでも好きに書きましょう。

意外と気持ちの整理がついて、スッキリした状態で眠れるようになりますよ。私も不安が強いときや緊張していて眠れないときは、ノートに気持ちを吐き出すようにしています。

日中起きているために①:日中に予定を作る

朝起きれない一つの原因として、「朝起きる必要がない」というのがあげられます。最初は家のお手伝いなどでもいいと思いますので、なにか予定を入れるようにしましょう。そうすることで朝起きる理由ができますので、就寝時間も考える必要がでてきます。

このようにして、生活リズムを改善してくことができます。

日中起きているために②:眠くなってもベッドにはいかない

根性論になってしまうかもしれませんが、やはり日中に寝ないという努力は必要になってきます。しかし、最初はどうしても眠くなってしまうはずです。

ですがそんなときにもベッドへは行かずなるべく自分の机やリビングのソファなどで、長くても20分程度の仮眠にとどめておきましょう。

日中起きているために③:皆で朝ご飯を食べる

改善されてきたら、家族みんなで朝ご飯を食べる、といったことを習慣化していくのも効果的です。

これも予定をつくるうちではありますが、朝ご飯はお子さんの好きなものを用意しておくといった工夫で、楽しく一日が始められるような雰囲気がつくれるといいですね。

 

このような取り組みを実践することで、生活のリズムを取り戻すことができるかと思います。それでもうまくいかない場合は、次のステップに進みましょう。

 

昼夜逆転の治し方3:病院・専門家に相談する

前提として、昼夜逆転が解消されるまでにかかる時間は人それぞれです。じっくりと時間をかけて本人が回復するまで根気強く見守ってあげることが必要になります。

 

ただし、いつまでも改善がみられないことによって親御さんのメンタルが病んでしまったり、本人が努力しているのに全く成果が出ないといった場合は専門家の力を借りるようにしましょう。

かかえこまずに、同じように悩みを抱えている人だったり、それを克服した人、またはプロの力に頼っていいのです。

相談する場所や専門機関は全国各地に存在していますので、いくつかご紹介します。

相談場所①:自治体が運営する機関(児童相談所・相談センター)

各自治体が運営する、不登校を含む教育全般の悩みなどに対する相談窓口です。

原則的にはその地域に住んでいる人が対象となります。

専門の相談員が対応してくれるので、相談先がわからない場合はとりあえずここへ連絡することで何かしらの情報を得ることができます。

東京都教育相談センターでは、子供の教育に関する相談を受け付けています。
幼児から高校生相当年齢までの方の友人関係、いじめ、家族関係、学校生活、不登校の悩みや不安等、子供の性格や行動、しつけ、発達障害、自傷行為、家庭内暴力、不登校等、高校への進級・進路などに関する相談を、原則、都内在住・在籍の幼児から高校生相当の年齢までの方、その保護者・親族及び教職員から受け付けています。

引用:東京都教育相談センター

相談場所②:自助グループ・オンライン相談

子どもの不登校経験のある親御さんがつくった自助グループに参加することで、悩みの共有ができたり、具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。不登校からの昼夜逆転についても、実体験からの貴重なお話を得られそうですね。

また最近ではオンラインでの自助会も行わているようです。

相談場所③:不登校専門の相談機関

他にも不登校支援を専門とする、民間のカウンセリング機関なども存在します。

全国的に展開しているところなどは、昼夜逆転への対応についてもノウハウがあるので頼りになりますが、

初回60分30,000円など、カウンセリング料金が高いというデメリットがあります。

 

まとめ

この記事のまとめです。

 

不登校の昼夜逆転の治し方まとめ

・日中を避けたい心理から、昼夜逆転していく

・親がお子さんのすべてを受け入れること昼夜逆転は自然に治る

・夜寝る時間を決めて、そこから逆算して入浴や起床時間などを決める

・どうしても解決できない場合、辛い場合は専門機関に相談する

 

不登校による昼夜逆転の原因の多くは、不安などの心理的な要因によるものが多いです。

親御さんが支えになってあげることができれば、お子さんは自分の力で、昼夜逆転を克服することができるのではないでしょうか。

 

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