子どもが不登校になって、悩んでいる人は、結構います。
不登校の子供の理由は全部親にあるのでしょうか? 凄く悩んでしまいます。
先生と合わない理由や心に傷をおって行けない事は、やはり母親の育て方に問題があるからなのでしょうか? (匿名)
引用:知恵袋
その中でも、離婚が原因なのではないかと、考えている人もいるのではないでしょうか。
実際のところはどうなのか、今回は離婚が原因で不登校になることはあるのか、またその際の対処法を解説していきます。
目次
離婚が原因で不登校になることってあるの?
実際、離婚が原因ではないかと悩んでいる声が、投稿されています。
私は現在昼はパートでスーパー勤務しております。恥ずかしながら夫とは1年前に離婚しております。
息子は中学2年です。
夫との離婚後、息子は不登校になり大変悩んでおります。不登校を克服なさったお子様をお持ちの方やアドバイスしていただける方からの回答、どんな些細な事でも構いませんのでよろしくお願いします。 (37歳女性)
引用:知恵袋
子供の不登校になった原因が離婚ではないかと考えているみたいですね。
正直に言うと、この質問者の息子さんが離婚が原因で不登校になったと言い切ることはできません。
もしかしたら他に要因があるかもしれません。本人から聞くまではっきりとした理由は分からないのです。
最近不登校気味です。理由はわからないんです…。別に友達がいない訳でもない。多少授業がやだと言うのはありますが、授業についていけないという訳でもないんです。でも朝になると凄く行きたくなくなるんです…。
最初の頃 は凄く学校が好きだったのに、最近になってから急に行きたくなくなりました。休んでも罪悪感でいっぱいで、結局悪循環というか…。(中学一年生)
引用:知恵袋
本人でさえ、自分がなぜ学校に行けないのか分からない場合もあります。
ただ、両親が離婚したことで無意識のうちにストレスをため込んでいたり、嫌な気持ちをしていたり…。
内面的に傷を負ってしまっているのはたしかでしょう。
具体的には、次のようなことで傷ついている可能性があります。
ココに注意
・苗字が変わり、同級生にからかわれる
・同級生に気を使われてクラスに居づらい
・母親と父親の不仲を目の当たりにする
・喧嘩が多くて空気が重い
・両親の仲を取り持つため空気を読む必要がある
こういったことが精神の不安定につながり、不登校になる可能性があります。
つまり、離婚が不登校に至る可能性は大いにあり得えるということです。
こんな行動は不登校の前兆?子どもが見せる3つのサイン
離婚した(または離婚間近)ということは、家庭環境も温和なものではないでしょう。
罵声が飛び交ったり、常に不機嫌だったり……。
その時の子供の様子を覚えていますか?
もし次のような行動があったのであれば、不登校の理由が離婚である可能性は高くなります。
常に両親の顔色をうかがうようになる
夫婦のどちらかに加担すべきなのか悩んだり、ケンカの種をまかないようにしていたり、日々身を削っている。
自分の意見を口に出さなくなる
口を挟むとより状況が悪化してしまうと考え、感情を外に出さなくなる。
自分自身を責めてしまう
両親がもめるのは自分のせい……だから「いい子」を演じようとする。
大人であれば、離婚というのは珍しいことではないので、友達などに相談できるでしょう。
しかし、子供は両親の仲が悪いことを相談できる相手はいません。
すると、徐々に笑顔や口数が減り、自分の殻に閉じこもってしまいます。
大好きな両親が離婚するのは、人生で最も悲しい出来事でした。安心できる場所、どんなことがあってもまた立ち直ることが出来る場所だった家が私の前から無くなったのです。両親が離婚し悲しみのどん底に居た時も私は誰にも相談が出来ずにいました。離婚してすぐは、何をしても楽しいと感じない・嬉しいと感じない毎日でした。(当時11歳/男性)
引用:親が離婚したときの気持ち
実際に両親が離婚してしまった方の声です。
かなりの喪失感・無力感に苦しまれていますね。
原因が分からない方は、是非お子様の最近の様子をチェックしてみてください。
離婚が原因で不登校になった時の4つの対策法!!
ここまででお子様の不登校の原因が離婚にあると思った方は、なんとか改善したいと考えると思います。最後に、離婚が原因で不登校になった時の4つの対策法を説明していきます。
周りに相談することはなかなか難しいことだと思うので、ぜひ参考にしてください。
とにかく吐き出させる!
最も身近な存在であり、普通なら一番に相談するはずの両親。
しかし離婚が原因の場合、両親に相談することは難しいです。そのため悩みやストレスを溜めがちになってしまうので、それらを外に放出させる環境作りが大切です。
学校にいるカウンセラー、近くの病院、教育センターなどの自治体の心理相談、その他真摯に話を聞いてくれるところならどこでも構いません。
子供が人の目を気にせず、思う存分気持ちを吐き出せる環境を作ってあげましょう。
心が軽くなれば見えてくる世界も変わります。
離れてしまった親とも定期的に会えるようにする
これは子供側が望んだ場合です。
親の事情で引き離された子供の、「お母さんに会いたい」「お父さんに会いたい」という気持ちを抑えることは、大きなストレスとなっている可能性があります。
離婚したとしても、子供にとってのお父さん・お母さんは一人しかいないのです。ですので、どちらかに引き取られたとしても、定期的に会える時間を設けてあげることが大切うです。その際は、
・子供だけが片親と会う
・会う時間をきちんと決める
といったルールを設けて、子供が家族と過ごせる時間を作ってあげてください。
子供に寄り添ってあげる
「私のせいでこの子は落ち込んでいるのではないか。」
「もしそうなら私が声をかけるのは逆効果なのではないか。」
「子供にどうやって話しかければいいか分からない……。」
このように考えて、「とりあえずそっとしておく」という選択をする方もいると思います。
ですが、話しかけるタイミングを逃せば、子供はずるずると不登校を改善することはできなくなります。
そうなる前に「ちゃんと子供の話を聞く」ことが大切です。
もちろん話してくれないかもしれませんし、「理由なんてわからない」と言われるかもしれません。
しかし、焦ることはありません。子どもが話してくれるまで、話を聞き続ければ良いのです。自分の離婚が原因で不登校になってしまったと思うのであれば、親の務めとして、子供から逃げるようなことは、決してしないでください。
思い切って環境を変えてみる
子どもが学校に行きたくないと思う一つの要因として、苗字が変わることが挙げられます。
友達にからかわれるのが恥ずかしい、周りに離婚がばれるのが嫌だ……。
それなら、元の苗字を知っている人がいない場所に引っ越してしまうのも一つの手です。
親に負担はかかりますが、どちらにしろ片方の親が引っ越しをする流れになるので、引っ越し自体は難しいことではないです。
転校することで、子どもは新しい場所でやり直すことができます。
一度学校を休んだ子は、登校に踏み切ることがなかなかできません。
子供の未来を守るために、環境の変化という大きな変化がとても大切なのです。
まとめ
今回は離婚が原因で不登校になることはあるのか、またその際の対処法を解説していきました。
これまでの流れを簡単にまとめておきます。
まとめ
・離婚は子供にとって大きなストレスになる
・離婚が原因で不登校になる場合がある
・兆候を見落とさないように子供の様子を見る
・悩みを打ち明ける場所を作ってあげる
・子供の声を聞いて、寄り添ってあげる
まずは子供のことをよく見てあげてください。
親は親、子は子で悩むのではなく、親子一丸となって解決を目指しましょう。