不登校になってしまって将来仕事に就けるのか心配
どうやって進路を決めていいのかわからない
親であれば、不登校の子供にこのような不安を感じると思います。
こういった不安は不登校である限り、なかなか消えてくれません。
そこで今回は、不登校が就職にどれくらい影響するのかについて、不登校後の子が選択肢を増やすためになにをすればいいのか、どういう選択肢があるのかについて解説します。
目次
不登校が将来就職で落とされる理由にはならない
不登校だと就職はほぼ無理だと思っている人が非常に多いです。しかし、ご安心ください。
不登校だからという理由で、仕事に就けないことはまずありません。
不登校は必ずしも悪いことではありませんし、不登校という「失敗を乗り越えて今がある」と経験から得たことを説明することができれば、逆に印象が強くなります。
多くの人は不登校という選択肢を選ばなかっただけなので、他の人とは違うというアピールもできます。
誰しも挫折はあるもので、その失敗をどうやって乗り越えたかが大切です。
実際に不登校を経験して就職した人は何人もいますし、不登校でも夢中になれるものがあってそれを仕事にした人もいます。
https://twitter.com/mituya_ka/status/1166690624822636545
もし不登校が原因で面接で落とされたのだとしたら、会社が合わないだけなので気にする必要もありません。
その他、不登校でも就職できた例を紹介します。
https://twitter.com/tera__2424/status/1266567562843893760
https://twitter.com/unicream/status/1266916780972273664
https://twitter.com/bekotaizi/status/1220109786961698816
不登校の子が向いている仕事
たしかに不登校の生徒と聞くと、人と接する職業は難しいのではないかと、考えてしまいますよね。
しかし、不登校だからといって、向いている仕事が決まっているわけではありません。
もちろん、不登校経験者の多くが協調性を保つのが苦手ですので、営業や接客業は向いていない可能性はあります。
ただ、結論としては“やってみないと分からない”です。
子供の性格や得意なことに注目すれば、向いている仕事が見えてくるかもしれません。
性格や得意なことがわからなければ性格診断や職業適性検査等を受けさせてみましょう。
アルバイトで実践をつむ
とはいえ、性格診断や職業適性検査の結果だけで、いきなり就職先を判断するのは難しいかもしれません。
できれば、アルバイトで適性を見極め、自信をつけてから就職する方が良いでしょう。
アルバイトなら何度でも挑戦できますし、働いてお金をもらう行為を通して自信がつきます。
少し社会に出てみることで、学校だけが全てではないことがわかるのではないでしょうか。
高1の5月から不登校になり12月末で通信制高校に転学した長男。
転学から4ヶ月経った頃からスポーツジムに行き始め、さらに2ヶ月経った今月ついにアルバイトを始めました。
少しずつ少しずつ、心も体も元気になってきました。
よかった。母は見守り応援します。— けいこ (@myurunmyu) July 28, 2019
息子が学校の教員らの対応に心を
壊され不登校を選びました。高校で再出発リスタートしましたが全日制の学校には戻れなかった。
しかし、アルバイトで他の大人と関わり教員以外の大人を信頼できるようになった。
現実は高卒資格が必須、どうするか?息子なりに模索中。学校で壊れた心を学校や
— 山田ちゅう (@jmGo7GVz5BQ7kJl) June 1, 2019
最終学歴が中卒なら高校を卒業、高等学校卒業資格の取得を目指す
たしかに、日本はまだまだ学歴社会ですので、中卒に対する評価は、非常に厳しいです。
中卒に対する求人は少なく、高卒以上や大卒以上という求人条件を基本的にどの企業も設けています。そのため、個人の能力ややる気にかかわらずどの仕事につくのか選択肢が狭められてしまいます。
実際にこのようなことがあります。
https://twitter.com/KUSONAMYLIFE/status/1265783726086090753
不登校で高卒の資格すらないのであれば、少しでも選択肢を増やすために高校卒業、もしくは高校卒業同等程度資格の取得を目指しましょう。
たしかに、不登校になってしまった子には、学校の人間関係が苦手、朝起きるのが苦手、勉強が苦手といったなんらかの理由があり、無理に学校に通わせるのは本人に負担をかけてしまいます。
そのため全日制高校に通うことを目指すのは、再び度不登校になってしまう可能性が大きいのですすめられません。
そこで、オススメなのが全日制以外の学校で、高卒の取得を目指す方法です。
具体的な方法は3つです。
・通信制高校
・定時制高校
・高等学校卒業程度認定試験
それぞれ解説していきます。
定時制高校へ通う
定時制高校は夜間に授業を受けることができ、授業は平日の夕方から1日4時間程度です。昼間働いて夜通学する社会人が多く、様々な境遇の人が在籍しているため不登校の経験があっても気にならないでしょう。
朝起きるのがつらくて不登校になってしまった方には、定時制高校があっています。
高等学校卒業程度認定試験
高等学校卒業程度認定試験は高卒認定試験と呼び、高等学校卒業資格を得るための試験です。
この試験に合格すれば大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。
小・中・高で不登校になってしまっても、大学や専門学校は、自由度が高かったり専門分野や仕事に直接関係することを学べたりするので行けることもあります。
高校に通うことなく専門の職業つきたい方や進学したい方におすすめです。
通信制高校に通う
不登校になってしまった子が、高校卒業を目指すのであれば、学校へ通う日数が少ない通信制高校をお勧めします。通信制高校には不登校や高校中退を経験した生徒が多く集まっています。
そのため、お子さんが不登校であっても同じような境遇の方がいるので、周囲の視線や反応が気になっていけないということはなくなります。
また通信制高校は、授業スケジュールを自分で決められる自由度が高い選択肢があるので体調に合わせて卒業を目指すことができます。
その分レポートやスクーリングを自己責任で行わなければならず、卒業率が低いのも事実ですが、私立の通信制高校であれば、そういった部分の管理やサポートもおこなってくれるため、卒業率も高くなってきています。
自由な時間も多いので、趣味やアルバイトを全日制高校よりも充実して行うこともできるでしょう。
実際に、通信制高校を卒業してから、幸せに暮らしている人もいます。
https://twitter.com/0mjq9w4UnFP0q8U/status/1139490558047481856?s=20
まとめ
今回は、不登校から将来、就職ができるのかについて、解説していきました。
・不登校は決して悪いことではないので就職では不利になりません。
・いきなり仕事をするのはハードルが高いので、ある程度自己分析やアルバイトを経験して仕事を探すという方法があります。
・企業に就職することを目指すのであれば通信制高校や定時制高校の卒業を目指しましょう。
お子様の将来が不安でしょうが、今回説明したようにできることから一歩ずつ、行動してみてください。