不登校からようやく学校に行けるようになり安心したのも束の間、また学校に行けなくなってしまったと落胆しているお子さんや親御さんは多いのではないでしょうか。
行けるようになって安心していただけにショックはとても大きいですね。
「何故、また行けなくなってしまったの?」
「今度は、いつ行けるようになるのだろうか?」
「不登校は、この後も繰り返されるのだろうか?」
などと、悩んでしまいます。
そんな方のために
・不登校の再発の原因について
・また学校へ行けるようになるために
・不登校が繰り返されないための方法
など、お子さんや親御さんにできることをご紹介します。
不登校の自分を攻めずに、お子さんと親御さんと一緒に解決策を考えてみましょう。
目次
不登校は何故再発するのか?
不登校になったお子さんはもちろん親御さんも、たくさん悩まれ苦しまれたのではありませんか。また、不登校が簡単に解決できないことを経験されたと思います。
その置き所のない心の苦しみをお察しします。
不登校の原因は、人それぞれ千差万別で、何故そうなってしまったのか分からないことが多いようです。
学校に行けなくなった当の本人ですら、「どうして学校に行かないの?」と問われても答えらないことが多いようです。
再発の原因は?
では、再発についてはどうでしょう。
ようやく不登校から抜け出して学校に行けるようになって喜んでいる方には申し訳ありませんが、実は再発の確率は70~80%といわれる程非常に高いのが現状です。
こんなに高い確率で再発してしまうのは、いったいどうしてなのでしょうか。
まず、不登校からどんな気持ちで学校に行けるようになったのか考えてみてください。
・このまま不登校を続けていてはダメな人間になってしまう。
・これ以上両親に心配かけられない。
・こんなに親に毎日攻められるくらいなら学校に行った方がマシ。
・これ以上学校を休んではさすがに将来まずいことになる。
などの理由で、学校に行きたくない自分の気持ちに蓋をして、凄い努力で頑張って学校に行ったのではありませんか。
親の立場からは、子どもを攻めていないつもりでも、言葉の端箸や気持ちの焦りから知らずしらずの内に子どもに無理強いをして登校するように仕向けたのではありませんか。
このように無理して不登校から学校に行けるようになった場合、高い確率で再発することは目に見えています。
無理して学校に行った場合少しの間はいいですが、段々ストレスが大きくなり、また不登校になってしまうのです。
再発することで繰り返される不登校
再び学校に行けず不登校が再発すると、以前より根深いものになる傾向にあります。
先ほど説明した通り、不登校だったお子さんが再び学校に行くことは、とても努力をされストレスもすごくかかっていたのです。
大人でも、しばらく休んでいた職場などに復帰する時はとても抵抗がありますね。お子さんならなおさらです。
ですから、無理をして学校に行ってはいけませんし、もし行けるようになったら、その時がとても大切な時期です。
行けるようになった時こそ、様子を見ながら慎重に対応するなどの注意が必要なのです。
長い不登校から解放された親御さんは、どうしても安心して喜んでしまいます。また、つい油断してしまいがちですが、その時期はまだまだ先です。
この時期を慎重に対処しなければ、お子さんは、今まで以上のストレスに見舞われ、また学校に行けなくなってしまいます。
それが、不登校を繰り返す現状なのです。
不登校が再発しないためにできること
不登校の解決策として、不登校になる原因を考え、その原因を取り除くことで不登校が改善できるのではないかと考える方も多いようですが、不登校はそんなに簡単ではありません。
思いつく一般的な原因には
・友達とトラブルがあった
・みんなに嫌われているから
・先生に怒られた
・勉強についていけない
など、他にもたくさんあるでしょう。ですが、それを取り除いたから学校に行けるようになったというのは一時的なものです。
不登校再発の原因探しはしないで!
不登校のお子さん自身、特にこれといって原因がはっきりしてない場合が多くあります。
原因が明確であれば、その原因を取り除くことで前に進むことができますが、原因が分からないのですから厄介です。
お子さんが周りから何度も「どうして学校に行けないの」と問い詰められると、自分でも分からないので、ぼんやりと思っていることを口にしてしまうことがありますが、それが直接の原因でないことはよくあるようです。
ですから、このように原因を探すことにエネルギーを使おうとすると、無いものを探すようなものなので行動が前に進めなくなくなってしまいます。
再発の場合も同様です。
例えば理由の一つに、学校に仲の良い友達がいない、などの理由なら友達を作ってあげることで一時的に登校できるようになるかもしれません。ですが、友達がいなくなればまた不登校になってしまいます。
ですから、不登校が再発した場合、原因探しをすることが解決への方法と考えない方がいいでしょう。
学校に行けない自分を攻めない!
では、どうしたらいいでしょう。
まず、しなければならないことは、自分自身を認めることです。
自己肯定感を育てましょう。
何よりも自分に自信を持つことが大切です。
今の自分でいいのです。今のままで充分すてきな自分です。
焦らずゆっくり時間をかけて自分をたくさん愛してあげてください。
例えば、アニメなどで頭の中のイメージが出てきて、天使の自分と悪魔の自分が誘惑と正直ものとで戦うシーンがありますね。
そのようなイメージで頭の中に、自信のない自分、何もできない自分、何の取柄のない馬鹿な自分がいたとしますが、もう一人それを見ている自分も思い浮かべてください。
そして、そんな馬鹿な自分に声をかけてみてください。
自信ないと言いながら十分頑張っているじゃない。何もできないというのは嘘色々してるじゃない。あなたはたくさんいい所持っているよ。などと悲観的になっている分身を叱りつけてください。
これは、自分を見直すチャンスです。
何度も何度もこの行為を繰り返していると、いつの間にか悲観して謙虚な自分がいとおしくなります。
誰もほめてくれなくてもいいのです。自分で自分を認めて自分自身が大好きであれば十分です。
急ぐことはありません、少しずつ。
自分に自信を持つことが解決に繋がるでしょう。
不登校を自分の力で乗り越えることができたら、これからの試練に打ち勝つこともできるでしょう。
親が子どもにできること
では、親御さんはどうしたらいいでしょう。
まず、お子さんがストレスに対応できる力を身につけるサポートをするといいでしょう。
不登校の原因ばかりに目を向けず、これからのお子さんの未来に目を向けてください。
親は保護的立場ではありますが、子どもの成長と共にしてあげられることは限られてきます。
一人の人間として、ただただ見守ってあげることをお勧めします。
お子さんが自ら乗り越えようとしている時は、その子のペースに合わせて少しだけ手を指し述べるのがいいでしょう。
決して焦ってはいけません。焦ることが再発に繋がってしまいます。
親にできるサポートはたくさんある
では、不登校が再発しないように親ができるサポートには、どんなものがあるでしょう。
まず、不登校中に親ができることをご紹介します。
・決して無理に登校させようとしない。
・担任の先生や友達の力を借りて行くようにしむけるなどもしない。
・先生や学校と毎日コンタクトを取って交流は続ける。
・子どもの意思を尊重する。
・無意識に親の理想を子供に押し付けてしまっていないか考える。
・家庭のルールは守らせる。
・子供の変化や兆候を見逃さない。
・子どもの話をよく聞く。
・子どもが自分の気持ちを言えるような雰囲気つくりを心がける。
たくさんありますが、親も人間ですから全て完璧にしようと思わなくて大丈夫です。
無理して頑張っても、返ってお子さんの負担になるかもしれません。
あまり思うようにいかない時は、一度子どもに対する感情を紙に書き出し自分の気持ちを整理してみるのもいいでしょう。
子どもは、思っている以上に敏感ですから、親が少しでも世間体を気にしているなら見抜いています。
登校できるようになってからすべきこと
不登校から登校できるようになった時が一番大切な時期であることはご説明した通りです。
そこで、この時期どのようにすることが望ましいのかご紹介します。
ポイント
学校から帰ってきたら
・学校に行った疲れをゆっくり休んで取りましょう。
・美味しいものをたくさん食べましょう。
・学校に行けるようになった自分を自分でたくさん褒めてあげてください。
・明日の準備をしましょう。
・話したいことがあれば家族に聞いてもらいましょう。
親御さんができる事
・登校できるようになったことを喜ばない。
・見守り受け身体制で、あれこれ話を聞き出さない。
・美味しいものを食べさせる。
・好きなことや買い物などに連れ出す。
・安心できる雰囲気作りをする。
・できる限り子供の考えに耳を傾け寄り添い共感する。
・お子さんが無理して学校に行こうとしているようなら止めるくらいの余裕を持つ。
不登校で悩んだ方はすでに経験していると思いますが、親御さんの見守る覚悟は半端ではありません。自分の気持ちを抑えることは、辛くて苦しくて毎日が闘いです。
何がいいのか、どうしたらいいのか分からず、喉元まで出てくる怒りを何度も飲み込んだことでしょう。
もう我慢の限界なのに、それでもまだまだ我慢我慢我慢、つらいですね。
そんな時は、ただただ家の掃除をしましょう。
部屋の空気の入れ替えをして、よどんだ空気を外に出してしまいましょう。
そして、特に水回りの掃除を念入りにして、排水口の掃除もして汚染された水と一緒にやり切れない気持ちも流してしまいましょう。
家全体が浄化され、癒しの空間ができると自然と心が癒され、いつの日かお子さんが自ら学校に行くと言い出すことがあるようです。
それでも不登校が繰り返されてしまったら
不登校を肯定している訳ではありませんが、登校しないことイコール悪いことと思わないでください。
登校しないことで自分の身を守っているのかもしれませんし、他にもっとしたいことがあるのかもしれません。
ただ、不登校でも生活リズムは乱さないように注意しなければなりません。
不登校になると、昼夜逆転したり運動不足になったりすることから、食欲もわかず食事も不規則になり、ゲームなどをやって時間をつぶすなど、生活の乱れの悪循環が起こりがちです。
そうなると、毎日充実感を得られず、いつもイライラして小さなことにも怒り出すようになります。
そして、自分の殻に閉じこもり、心を閉ざし家族や社会から遠ざかることが一番心配されますし、長引くことで社会に戻った時の弊害は大きいでしょう。
そこで、不登校を繰り返しあまり長引くようならプロからのアドバイスを受けることも一つの方法です。
プロの力を借りる
お子さんが不登校になってから、さまざまな方法を試してみたけれど、再発が繰り返され肉体的にも精神的にも限界と思われる方もいるでしょう。
そのような時は、プロの方の力を借りてもいいのではないでしょうか。
長引くことで益々状況を悪化させてしまっているのかもしれません。
思い切って近くの子供医療センターや児童、思春期専門外来がある病院や心療内科、メンタルクリニックなどに受診してみてはいかがでしょうか。
その場合は、対応や治療方法はさまざまなようです。
カウンセリングを行い、学校に行けない理由などを分析して、今できる不登校改善のトレーニングや心のケアをしてくれるようです。
また、心理検査の結果を見ながら家庭の背景なども含めてこれまでの事例データーを活用し治療にあたってくれるようです。
ただ、お子さんとの相性もあるようですから病院選びは慎重に行い、あまり良くないと感じた場合は病院を変えることも躊躇せずに行ってください。
まとめ
不登校の再発について、原因や防止策などをご紹介しました。
・無理に登校しても、また不登校になることが多い
・登校できるようになった時が要注意
・不登校の原因に囚われず、自己肯定感を育てる
・生活リズムを乱さず、焦らずゆっくり進める
不登校が再発してしまっても肩を落とさず、やっぱり再発したかぁくらいの気持ちで受け止めましょう。
そして、本当にお子さんが自分に自信を持てるようになるのを待ちましょう。