うちの子が高校行きたくないって最近学校休んでいるの…。でも、将来のこと考えると親としては学校に行かせたいのよね。
子どもが学校に行くことができない期間が続くと、
「不登校であることを後悔させたくない」
「このままだと退学になってしまう」
と悩みますよね。
とはいえ、悩んでいる子どもを無理に学校へ行かせて良いものなのか、分からない部分も多いでしょう。
では、実際に不登校になってしまった子は、みんな後悔しているのでしょうか。
今回は、
・高校を不登校になったら後悔している人が多いのか
・高校を不登校になって後悔する3つの理由
・不登校になっても後悔しないためには
について解説していきます。
目次
高校を不登校になったらみんな後悔しているの?
親からしてみれば、不登校になってしまった子は、みんな将来苦労していて、
「ちゃんと学校へ行っておけばよかった」
と後悔していると思ってしまうでしょう。
しかし、不登校になった人はみんな後悔しているのかというと、実はそうではありません。
不登校になって高校を中退した人でも、後悔せず成功している人はたくさんいます。
たとえ不登校でも、学校に行ってない間に一生懸命勉強すれば学校に行ってる人よりも頭よくなるし成績が低くても他を頑張れば高校にも大学にも行ける、起業しようと思えばできる、だから夢をあきらめないでその夢のためにできることをやっていって、自分が後悔しないなら僕はそれでいいと思います
— しおらーめん (@shioramen95442) March 25, 2021
不登校になったとしても、時間の使い方次第では逆にプラスにもなる可能性もあるのです。
とはいえ、やはり後悔してしまっている人がいるのも事実です。
https://twitter.com/kocorono1018/status/950355239441285120?s=20
やはり、不登校になり中退してしまうと、さまざまな場面で影響が出てしまうのは事実であり、それが後悔につながる可能性はあります。
では、具体的にどのような理由で後悔してしまっているかについて、この後説明していきます。
高校を不登校になって後悔する3つの理由
高校を不登校になってしまって、後悔してしまう主な理由は次の3つです。
・中卒では就職先を見つけ辛い
・同期や同級生と比べて給料が低い
・周囲に対して劣等感がある
それぞれ解説していきます。
中卒では就職先を見つけ辛い
高校で不登校となると、出席日数の関係で中退となることが多いので、最終学歴が「中卒」となってしまいます。
しかし、就職先の募集要項を見ると、「高卒以上」や「大卒以上」の規定を設けているところがほとんどです。
つまり、選べる職種が限られてしまうのです。
就職活動において、不登校を後悔する人が圧倒的に多いのです。
同期や同級生と比べて給料が低い
こちらも就職に関連したものとなりますが、選べる職種が限られることによって生涯賃金にも差が生まれてしまいます。
厚生労働省が中卒・高卒・大卒の生涯賃金の平均を調査したところ、
中卒:約1億8000万円
高卒:約2億円
大卒:約2億5000万円
という結果が出ています。
もちろん中卒でも年商1億を超える人もいますし、全ての人に当てはまるわけではありませんが、多くの人が同世代の年収と比べて自分の収入が少ないことを目の当たりにし、不登校になったことを後悔してしまうのです。
周囲に対して劣等感がある
不登校となり、一人で家にこもっていると、毎日朝から学校に通っている同級生に対して劣等感を感じることもあるかと思います。
生活スタイルの違いから、これまで仲の良かった友人とも疎遠になってしまうかもしれません。
たしかにSNSが普及した今では、不登校になったとしても、連絡を取り合うことは難しいことではないでしょう。
しかし、SNSが普及しているが故に、イベントや毎日の学校生活を楽しんでいる友人の投稿などを見てしまい、それが原因で落ち込むんでしまう子も増えています。
また、親に対する申し訳なさを感じ、どんどん自分を責めてしまう子もいます。
結果として精神的にどんどん暗くなり、後悔につながってしまうことが多いのです。
高校を不登校になっても後悔しないための3つの方法
たしかに結論とすれば、高校に行けることに越したことはないでしょう。
とはいえ、精神的に追い込まれている状況から無理に通学を続ければ、さらに気持ちが沈んでしまい、手遅れの状態になる可能性もあります。
となると、やはり学校に行かないという選択が必要になるケースもあるでしょう。
そこで最後に、不登校になってしまったとしても、後悔しないための方法について、お伝えします。
不登校や中退となっても後悔しないためには、次のような方法が挙げられます。
・高卒認定試験に合格する
・不登校ということを強みにする
・通信制高校に再度入学する
それぞれ詳しく解説していきます。
高卒認定試験に合格する
高卒認定試験は、取得することで高卒と同程度の学習をしてきたことの証明となる資格です。
試験は高卒レベルの問題であるため、しっかりと勉強する必要がありますが、高卒認定試験に特化した予備校もあり、支援を受けることができます。
しかしここで注意しなければならないのは、高卒認定を取ったとしても高校を卒業したことにはならず、最終学歴は「中卒」であるということです。
高卒認定があると無いとでは、就職のしやすさも多少は変わってきますが、大学などに進学しない限り、そこまで効力は高くないものだと思ってください。
不登校ということを強みにする
不登校は世間一般として、マイナスなイメージが強いですよね。
しかし、不登校の生徒は年々増加傾向にあり、今やそれほど珍しいものではありません。
そして、不登校の辛さは、不登校を経験した人にしかわかりませんよね。
ですので、不登校という経験を生かせる仕事に就くことを考えることができます。
実際、医療系、心理系、教育系、福祉系などの職種では、当事者に寄り添う共感力が必要とされます。
そのような職場では、不登校の経験が強みとして生きることが多いです。
また企業が採用を決めるときは、過去ではなく「その辛い経験をどう乗り越えたか」という現在の姿を評価するところもあります。
考え方によっては、今の不登校の経験を強みにすることができるのです。
通信制高校に再度入学する
とはいえ、先ほども説明した通り、不登校になり高校を中退してしまうと、就職できる業種が限られてしまうのは事実です。
そこで、考えたいのは、通信制高校への再入学です。
現段階で通っている、または通っていた高校で不登校になり中退したとしても、通信制高校に入学し直すことで高卒の資格を取ることができます。
通信制高校は、年に数回登校すれば単位が取得できるところもあり、全日制よりも登校への負担がはるかに軽くなります。
僕は中学校で学校を休みがちになり、なんとか全日制の高校に入学するも全く楽しめず不登校になりました。そこで通信制の高校に編入しました。通信制に入学したお陰でストレスで体調を崩すこともなくなり、いろいろなことに挑戦できました。自分に合った環境、やり方の大切さを学ぶことができました。
— しんや|SNS戦略×習慣術 (@sinya_official) March 29, 2021
また、学校によっては大学と提携しているところや大学進学へのサポートが手厚いところもあり、進学を視野に入れている人にもおすすめと言えます。
まとめ
今回は、不登校は後悔するのか、また後悔しないための方法について解説しました。
・全員が不登校を後悔しているわけではない
・時間の使い方次第で、不登校がプラスに働くこともある
・就活において、不登校を強みにすることもできる
高校を不登校になったとしても、後悔しない方法はたくさんあります。
焦ることなく、親子でその先について考える時間を取ってみてはいかがでしょうか。