さまざまな理由から高校を辞めたいなと思うときは誰にでもあるでしょう。
しかし、せっかく受験して入学した高校を中退するとなると、親としては
「後で後悔させてしまうのでは」
と不安に感じてしまうでしょう。
では、実際に中退した人は後悔しているのでしょうか。
今回は、
・高校を中退すると後悔するの?
・どんな時に後悔するの?
・後悔しないためにはどうすればいいの?
ということについて解説していきます。
目次
高校を中退して後悔している人は多いの?
高校を中退して後悔するのかどうかについては、実際に中退してしまった人の声を確認するのが、一番わかりやすいですよね。
結論から言えれば、後悔している人の方が多いのは事実です。
https://twitter.com/reinanami01773/status/994356420945494016?s=20
ただ、後悔している人ばかりかと言われればそんなことなく、むしろ充実した毎日を過ごしている人もいます。
僕は高校中退して
東京に来たけど
全然後悔してないし
今が1番充実してるし
卒業してる方がいいことには変わりないけどそれだけが全てじゃないと思うな!— 富施 郁哉 Fumiya Fuse (@Boxingfumikun) May 1, 2018
総合的に見れば、後悔している人の方が多いですが、無理して通うくらいであれば、思い切って中退してしまった方が良かったと思う人もいるということです。
高校を中退して後悔する3の理由
ではここで、高校を中退してしまった人が実際に後悔してしまった理由を確認していきましょう。
実際に高校を中退してしまったあと、後悔してしまう理由は、3つあります。
・親に申し訳ない
・仕事で悩まされる
・高校を中退した理由を聞かれる
それぞれ解説していきます。
親に申し訳ない
高校に入学するために、受験料、入学金、授業料など、高校によって様々ではありますが、親にお金を払ってもらった人がほとんどかと思います。
中退するということは、その払ってもらったお金が無駄になってしまうということです。
となると、「せっかくお金を払ってもらって入学したのに」と罪悪感を感じてしまう子が多いのです。
仕事で悩まされる
高校中退ということは、中卒ということです。
中退して働くとなると、高卒以上の人と比べると、選ぶことのできる仕事の選択肢がかなり少なくなります。
さらに、重労働なのに低賃金だったりすることも少なくありません。
また、例えばちょっとした失敗をしただけでも、
「これだから中卒は」
などと、嫌味を言われてしまうこともあります。
結果として、病んでしまい社会に出ることが難しくなってしまうこともあるのです。
高校を中退した理由を聞かれる
高校を中退すると、就職活動をする際の履歴書には「高校中退」と書かなければいけません。
そうすると、就職する際の面接で、「なぜ中退したのか」と聞かれる場合があります。
特に理由なく辞めたり、問題行動や学業不振などが理由で辞めた場合、正直に答えてしまうと、
「採用してもすぐに辞めてしまうかもしれない」
と思われてしまうかもしれません。
結果として、就職活動が不利になることは間違いないでしょう。
高校を中退しても後悔しないようにするための3つの方法
ここまでの結論から考えると、高校は中退しない方が良いのは事実でしょう。
とはいえ、今の高校に通うことに限界を感じている場合に、無理に通わせ続けるのは、自殺などの最悪の事態を招く可能性もあります。
となると、やはり高校を中退させるという選択も考える必要があるでしょう。
では最後に、仮に高校を辞めるという選択を考えた場合、後悔しないようにするための方法をお伝えしていきます。
具体的な方法は次の3つです。
・通信制高校への転入を考える
・先のことを考えておく
・子どもと相談する
それぞれ解説していきます。
通信制高校への転入を考える
転入とは、中退せずに別の学校に転校するということです。
転入であれば、履歴書などに「高校中退」と書かなくていいので、新しい高校をしっかりと卒業すれば、普通の高卒の生徒と同じような履歴書になります。
もちろん、普通科の高校に転入することも可能ですが、通信制高と比べると、選択できる高校が極端に少なくなります。
また、普通科の場合は学科試験を受け、合格する必要があり、ここのハードルが結構高いです。
一方、通信制高校であれば学科試験を課されることはありません。
また、お子様の状況に応じて、通学スタイルを決めることができますので、無理なく高校を卒業することができます。
高校を中退する前に、通信制高校への転入を検討してみると良いでしょう。
先のことを考えておく
高校を中退してから何をしようかと考えると、高校中退の肩書が付いてしまっているので、選択肢も狭まりますし、中々動き出せない人もいると思います。
ですので、高校を中退するにしても、思いつきだけですぐに辞めるのではなく、その後どうするか、慎重にきちんと考えてから行動するようにしましょう。
高校を中退したとしても、次の進路がしっかり見えていれば、後ろ向きな気持ちになることなく、次のステップに進むことができます。
子どもと相談する
高校生は年齢的には大人に近いですが、まだまだ自分で決断する力はないことが多いでしょう。
となると、子どもの意見だけで学校を辞めさせてしまうと、後で後悔させてしまう可能性が高いです。
高校を中退する前には、必ず親子で話し合いをし、本当はどうしたいかなど、必ず確認しておくようにしましょう。
子どもの一方的な意見だけを受け入れるのは危険です。
まとめ
今回は、高校を中退すると後悔するのか、どんな時に後悔するのか、後悔しないために何ができるのか、について解説していきました。
まとめると、
・高校を中退して後悔している人の方が多い
・高校を中退して後悔する理由は、「親に申し訳ない」「仕事で悩まされる」「高校を中退した理由を聞かれる」の3つが多い
・後悔しないためには、「通信制高校への転入を考える」「先のことを考えておく」「子どもと相談する」の3つのことができる
となります。
高校を中退してしまった後は、元に戻ることはできません。
先のことを考え、しっかり相談しながら何が一番いいのか考えてから決めるようにしましょう。