学校法人角川ドワンゴ学園が創立したN高等学校とS高等学校は、通信制高校の制度とネットを活用した新しいかたちの高等学校です。
生徒の目標やライフスタイルに合わせて学習することができるカリキュラムが用意されており、こちらの高等学校に進学を考えている人もいるのではないでしょうか。
そんな人達の中には、
「N校とS校は、どのような違いがあるの?」
「N校とS校の違いを詳しく知りたい」
というような、疑問を持っていると思います。
そこで、この記事では
- N校とS校の違いについて
- N校とS校の共通するところ
- N高とS高に向いている人
について、詳しく解説していきます。
目次
N校とS校の違いについて
それでは、N校とS校の違いはどこになるのでしょうか。
- 本校舎の所在地
- スクーリングの参加場所、日程
- 制服のデザイン
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
N校とS校の本校舎の所在地
まず、N校とS校の校舎の所在地は、それぞれ別の場所になります。
N校 | S校 | |
所在地 | 沖縄県うるま市与那城伊計 | 茨城県つくば市作谷 |
設立日 | 2016年4月 | 2021年4月 |
S校は、N校の収容人数が限界になりそうなのをきっかけに開校されました。両校あわせて24000人超えの学生が通っているため、ゆくゆくは別の地域に校舎が増えることがあるかもしれませんね。
スクーリングの参加場所、日程
N校とS校の大きな違いは、スクーリング(対面授業)の場所や日程です。それぞれの本校舎へ出向いての授業になりますので、それぞれの土地に特化したスクーリングの授業内容になっています。「高校卒業資格」を取得するための必修授業となり、どちらかの校舎にてスクーリングを受けなければならないので注意しましょう。
スクーリングの共通部分は、こちらになります。
- 原則として4泊5日の宿泊型
- スクーリングに掛かる交通費や宿泊費などの別途実費が必要になる
生徒がどこに住んでいるか、またどちらの校舎でスクーリングを受けるかによって、交通費や宿泊費の金額が異なってきます。沖縄に住む生徒がN校でスクーリングを受けるのと、北海道に住む生徒がN校でスクーリングを受けるのでは、金額にかなり差が出てくることが考えられます。
自分の住んでいる都道府県のことも考えて、校舎を選ぶことも必要になってくるかもしれませんね。
それでは、それぞれの校舎でのスクーリングの内容の違いについて見ていきましょう。
N校のスクーリング
本校舎が沖縄にあるため、沖縄に関する課外活動や歴史、食事などを体験することができます。
授業内容 | |
体育 | 砂浜上でのスポーツ |
家庭科 | ゴーヤチャンプルやタコライスなどの郷土料理 |
課外活動 | サトウキビの収穫作業
世界遺産を巡りながら琉球の歴史を学ぶ 伝統工芸の体験 |
海がすぐ近くにあるということで、サーフボードやビーチフラッグ、沖縄伝統芸能のエイサーの鑑賞なども行われます。
修学旅行のように感じられますが、対面授業がメインであるため、毎日9時から16時までみっちり授業を受けなければならないので注意しましょう。
S校のスクーリング
S校の本校舎は茨城県つくばにあるため、首都圏から非常に通いやすいのが特徴です。宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ)をはじめとした教育、研究施設が多いため、最先端の技術を学ぶことができます。
授業内容 | |
体育 | 広い運動場を始め、体育館、柔道場にて授業 |
家庭科 | つくば市の特産品を使用した調理 |
課外活動 | JAXA筑波宇宙センターに宇宙開発の歴史や体験
国土地理院の施設にて、地図や測量に関する歴史と現在の技術を学ぶ 3000年以上の歴史と信仰をもつ筑波山神社参拝 |
N校と比べると、様々なことを体験するという点では、少し魅力が低いと感じるかもしれません。
しかし、山などの自然に囲まれた中で、宇宙関連の技術を目の当たりにすることができるので、将来宇宙に関する職を目標にしている学生にとっては、学ぶことが多い課外活動になります。
[st-kaiwa-280]N高のスクーリングとは全く反対の雰囲気ですが、宇宙と聞くとワクワクしますね![/st-kaiwa-280]
制服のデザイン
購入は生徒の任意になりますが、ブレザーの制服が用意されています。
男子はネクタイ、女子はリボン着用になるのですが、N高とS高ではそれぞれのイニシャルが刺繍されています。細かいところではありますが、制服にも違いはあります。
N校とS校の共通するところ
N校とS校で違うところもありますが、共通しているところもあります。全日制の高等学校と同じように「高校卒業資格」を取得することができたり、本校以外にも全国に30を超えるキャンパスがあり通うことができます。
また、これ以外にも共通しているところはこちらです。
- 授業スタイルを4つのコースから選ぶことができる
- 手厚いサポートを受けることができる
それでは、見ていきましょう。
授業スタイルを4つのコースから選ぶことができる
学生のライフスタイルや目標によって、コースを選ぶことができます。通信制の高校でもあるため、日本のどこに住んでいても同じカリキュラムや授業内容を受けることができます。
コースの内容 | |
ネットコース | 自分の好きな時間にネット学習
効率よく高校卒業資格のための学びができる パソコンやタブレットを使用してどこでも学べる |
通学コース | 全国にあるキャンパスへ登校して学習
週の通学日数を5日、3日、1日と選べる 総合力をを身に着けるオリジナルカリキュラムがある |
オンライン通学コース | 学習スタイルと学習時間が選べる
主体性や行動力、課題解決力を身につけることを目的としている ネット学習室を利用することができる |
通学プログラミングコース | プログラミング学習に特化している
主体的に問題解決できるプログラマーの育成 キャンパスは代々木と梅田のみしかない |
自分に合った学習スタイルを選んでいきましょう。
手厚いサポートを受けることができる
通信制だと学習に関することや進路のことについて、気軽に相談をすることが難しいと考える人もいるのではないでしょうか。N校とS校ではオンラインにて手厚いサポートを受けることができます。
サポート内容 | |
メンター制度 | 全ての生徒に複数のメンターがつく
生徒の困っている内容に最適に対応してくれる 学習進捗確認や生活指導が行われる |
進路サポート | 進路相談や三者面談の実施
志望理由書、履歴書の添削 面接練習 |
対面式と比べてネット授業では孤立している感覚になるかもしれません。しかし、ネットを通じて多くのスタッフが学生を支えているため、困ったことがあればどんどん相談していきましょう。
N高とS高に向いている人
全日制の高等学校とは異なり、通信制であるN高とS高へ通うのは、どのような人が向いているのでしょうか。
全日制と比べてみて
- 自分の学びたいことが決まっている人
- 高校の授業と同時にプログラミングを本格的に学びたい人
- 企業訪問や職場体験など、豊富な課外授業で視野を広げたい人
上記のことに当てはまる人は、N高やS高に向いているかもしれませんね。
それでは、N高とS高に向いている人を見ていきましょう。
N高に向いている人
自分の学びたいことや活動したいことのために時間を使いたい人になります。
自分のペースでネットで授業を受けることができるので、毎日のスケジュールは自分で決定することになります。自由だからこそダラダラしてしまうこともあるかもしれませんが、学びたいことのために強い意志やエネルギーを注ぎたい人は向いているのではないでしょうか。
また、学業やスポーツなどで優秀な才能を持っている人も向いています。授業の時間を自分で決めることができるので、大会などへ時間を費やすこともできるようになっています。
S高に向いている人
S高に向いている人は、お住まいが東北や関東近辺の人になります。
N高と比べて、全国キャンパスや本校舎へも距離的に近いため、通いやすさを優先するとなるとS高を考えてみても良いかもしれません。
まとめ
ここまでで、N校とS校の違いについて解説してきました。
- N校とS校の本校舎の場所が、沖縄と茨城にある
- スクーリングは、受ける校舎によって授業や課外活動の内容が異なる
- N校とS校は、コースやカリキュラムなど共通しているところもある
ということがわかりましたね。
インターネットが発達した時代において、学生が授業を受けるスタイルも大きく変わってきています。インターネットを通じてグループワークなどで意見を述べたり主体的に行動することは、社会に出てから必要なスキルです。
自分の将来のことを見据えて、通信制高校を選択するということを考えてみるのはどうでしょうか。