ネットの通信制高等学校であるN高では、VR授業が受けられることをご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしかしたらVR授業が受けれるからN高に通おうか迷っている方や、お子さんをN高に入学させようかなと考えている親御さんもいるかと思います。
そんなN高のVR授業に興味がある方の中には、
「VR授業ってどんな感じなの?」
「VR授業って高いのかな?」
と気になる事が沢山あるのではないでしょうか。
N高のVR授業が気になる方に向けてこの記事では
N高のVR授業の内容
N高の各コースの費用
を解説していきたいと思います。
目次
N高のVR授業の内容とは?
引用:N高等学校・S高等学校(通信制高校 広域・単位制)のオンライン学習の魅力を紹介。
N高のオンライン通学コースには「普通科」と「普通科ベーシック」の2つがあります。
VR授業を受けるには、まず出願時に「普通科」を選択する必要があります。
ではVR授業ではどんなことができるのでしょうか。
VR授業の特徴としては3つあります。
360°のVR空間で立体的に学ぶことができる
ドワンゴとバーチャルキャストが開発したオリジナル教材を学べる
友達との交流や面接対策もVRで行える
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
360°のVR空間で立体的に学ぶことができる
VR授業の1番の特徴ともいえるのが、立体的に学べるということではないでしょうか。
教室やネットでは授業を受けていても、平面的にしか学ぶことはできません。
ですが、VR授業であれば目の前に存在しているかのようにみる事が出来ます。
例えば世界史を勉強していたら、行ったことのない国の事を勉強しても絵だけでは中々創造しにくかったり、記憶に残りにくいという事もあるかと思います。
しかし、VR授業であればその国に自分が行ったかのような体験ができることで、より鮮明に覚えることができるのです。
自分で実際に見たり体験した事って中々忘れにくいですよね。
VRであれど教科書の絵等を見るよりも、その場で体験しているような感覚になれるのがVR授業の良さではないでしょうか。
ドワンゴとバーチャルキャストが開発したオリジナル教材を学べる
バーチャル学習と映像学習の使い分けができるようなバーチャル学習プラットフォームが使えたり、N高生のために作られたガジェットを使うことが出来ます。
これにより何が良いかというと、動画の授業を見ていたけれど、立体的にみたいなという時にはVR空間に切り替えたり、動画での授業の続きに戻ったりと効率的に学ぶ事が出来ます。
このN高生のために作られた3Dガジェットのおかげで、学びの幅をさらに広げる事ができるのではないでしょうか。
また、自由に自分のアバターを作成できたりもするため、勉強以外でも楽しめる内容になっています。
友達との交流や面接対策もVRで行える
ネットの通信制では中々友達ともコミュニケーションが取りにくかったと思います。
しかし、VRでは目の前にいる友達とコミュニケーションをとる事ができるので、今までよりも身近に感じることが出来ます。
それにより、日本全国・世界各国にいる友達と身近に会話する事ができるのもうれしい機能なのではないでしょうか。
また、面接対策もオンラインでは臨場感がなかったり表情しか感じ取れなかったものも、VRを使用することで本番のような緊張感が味わえたり、より細かい指摘をしてもらう事が出来るようになるのもうれしいですね。
同じ内容を勉強するのでもVR授業で受けた方が、理解が深まるのではないでしょうか。
普通のオンライン授業では体験できないことが、VRを使用することによって学びの幅が広がりそうですね。
N高のVR授業の様子はどんな感じ?
ここからは実際にN高でのVR授業の様子をみていきたいと思います。
N高のVR授業は1人で授業を受けるのではなく、一般的な高校と同じように他の生徒がいる空間で授業を受けることができます。
なので、先生の授業を聞きながら他の生徒が3Dガジェットを使用していたら、それを参考に「自分も見てみよう」と同様の教材を使用することもできますよ。
これにより、一人でオンライン授業をうけるよりも、さらに幅広い学びができるのもうれしい点ですね。
VR授業の費用は?世帯年収によって学費が変わる?
VR授業はメリットが多そうですが、気になるのが費用ですよね。
まず最初にVR授業のない「普通科スタンダード」とVR授業のある「普通科」の費用ではどのくらい違うのか比較してみました。
普通科ベーシック(VR授業なし) | 普通科(VR授業あり) | |
---|---|---|
入学金 | 10,000 | 10,000 |
授業料 | 7,200(1単位)×履修単位数 | 12,000(1単位)×履修単位数 |
施設設備 | 50,000 | 50,000 |
教育関連諸費 | 13,000 | 13,000 |
機器手配特別費用 | ー | 45,000 |
普通科ベーシックと普通科での費用の違いとしては、授業料と機器手配特別費といって、VR学習に必要な機器の費用等です。
単純な学費の違いは上記に記した通りですが、N高の学費は世帯年収によって支払額が変わるシステムをとっています。
なのでここからは実際に通った際の、1年間の学費比較を世帯年収別に示していきたいと思います。
まず世帯年収による学費の違いは、以下の年収によって異なってきます。
世帯年収590万程度未満
世帯年収590万程度以上~910万程度未満
世帯年収910万程度以上
それでは各年収による学費を見ていきたいと思います。
世帯年収590万程度未満
こちらの世帯年収では、1年間の実質負担額が「普通科ベーシック」と「普通科」では変わりません。
理由としては、就学支援金としてどちらも授業料がまるまる免除してもらえるためです。
では、詳しく表で見ていきたい思います。
普通科ベーシック | 普通科 | |
---|---|---|
入学金 | 10,000 | 10,000 |
施設設備費 | 50,000 | 50,000 |
教育関連諸費 | 13,000 | 13,000 |
授業料 | 180,000 | 300,000 |
納入金額の合計 | 253,000 | 373,000 |
修学支援金の支給額 | ー180,000※¹ | ー300,000※² |
1年間の実質負担額 | 73,000 | 73,000 |
※¹内訳は就学支援金の1単位当たりの支給額(7,200円)×就学支援金適用単位数(25単位)
※²内訳は就学支援金の1単位当たりの支給額(12,000円)×就学支援金適用単位数(25単位)
世帯年収590万以下であれば、実質的な負担額は「普通科ベーシック」も「普通科」も変わりないため、どうせならVR授業が受ける事ができる「普通科」に通いたいですよね。
世帯年収590万程度以上~910万程度未満
こちらの世帯年収からは「普通科ベーシック」と「普通科」で費用が異なってきます。
理由としては「普通科ベーシック」も「普通科」も一単位当たりの就学支援金の額が一律4、812円になるからです。
では、詳しく表で見ていきたい思います。
普通科ベーシック | 普通科 | |
---|---|---|
入学金 | 10,000 | 10,000 |
施設設備費 | 50,000 | 50,000 |
教育関連諸費 | 13,000 | 13,000 |
授業料 | 18,000 | 30,000 |
納入金額の合計 | 253,000 | 373,000 |
修学支援金の支給額※ | ー120,300※ | ー120,300※ |
1年間の実質負担額 | 132,700 | 252,700 |
※内訳は就学支援金の1単位当たりの支給額(4,812円)×就学支援金適用単位数(25単位)
世帯年収590万程度以下とは違って「普通科ベーシック」よりも「普通科」の方が10万以上高いです。
ですがまだ、就学支援金として若干補助が出るので、VR授業にしたいと思うのであれば検討してみてはいかがでしょうか。
世帯年収910万程度以上
こちらの世帯年収からは就学支援金としての補助が一切なくなります。
では、詳しく表で見ていきたい思います。
普通科ベーシック | 普通科 | |
---|---|---|
入学金 | 10,000 | 10,000 |
施設設備費 | 50,000 | 50,000 |
教育関連諸費 | 13,000 | 13,000 |
授業料 | 18,000 | 30,000 |
納入金額の合計 | 253,000 | 373,000 |
1年間の実質負担額 | 253,000 | 373,000 |
今まであった、就学支援金がなくなりますので学費自体は高くなります。
ですが、それでも将来を考えるとVR授業で学びたいと思った場合は多少高くても。「普通科」にすると良いのではないでしょうか。
VR機器はいつ頃届く?返却は必要?
VR授業で必要になってくるVR機器ですが、入金をしてからおおよそ1か月~2カ月ほどで手元に届きます。
学校側からVR機器が発送されると「発送完了通知」が届くようなので、連絡が届いたら受け取る準備をしておきましょう。
またVR機器の返却についてですが、途中退学や普通科からのコース変更をした場合は、送料自己負担にてN高に郵送する必要があります。
ですが、きちんと卒業できれば返却はしなくて大丈夫ですので、返却についてはそれほど気にされなくても問題ないと思いますよ。
まとめ
これまでN高のVR授業の内容や費用について解説してきましたが、まとめますと
VR授業は立体的に学べるため、授業の理解度が深まる
VRは友達との距離感も近くなりコミュニケーションがとりやすくなる
VR授業の費用は世帯年収によって就学支援金として補助がでる
N高のVR授業は、今までの平面的な授業ではありえなかった体験ができるためより深い勉強をすることができるのではないでしょうか。
また費用も、世帯年収にはよりますが就学支援金などの補助もあるため比較的受講しやすくなっていると思います。
将来のためを思って、最先端のVR授業を受けたいと思うならN高の普通科を選択すると良いですね。