東京・神奈川・千葉・埼玉に8つのキャンパスを持つ広域通信制高校、あずさ第一高等学校。
「好きなコト」「得意なコト」を勉強することができるオリジナルコースや、スペシャル授業が充実しているのが特徴です。
学習スタイルも数多く、自分に合ったものが選べるとあって、自分の夢に向けた勉強をしたい人だけでなく、中学校で不登校だった人や病気で毎日の通学が難しい人、仕事をしながら高校を卒業したい人にも人気です。
しかし、
「楽しい学校生活を送れるかな」
「無理なく通うことができるのかな」
「そもそも、自分は入学することができるのだろうか」
こんなふうに思われている方、多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな方に向けて、あずさ第一高等学校の気になる
・評判
・学費
・入試
について説明していきます。
あずさ第一高等学校の評判
まずは、あずさ第一高等学校の口コミを見ていきましょう。
勉強面、学校生活、いじめの3つに分けてまとめました。
勉強面の口コミ
・中学で不登校だったけれど、授業についていくことができた。
・勉強の進むペースが遅いので、大学入試に対応できない。
・授業に出席していなくても、レポートを提出したりテストに合格して、スクーリングに出席すれば単位はもらえる。
・授業が分かりやすく、わからないところは先生がわかるまでしっかりと教えてくれます。
一言で言ってしまうと、「授業はとても簡単」ということですね。
基礎からじっくりと時間をかけて教えてくれるので、中学校での勉強の知識に不安のある人でも楽しく授業に出席できるし、自分のやりたいことに多くの時間を割くことができるようです。あまり勉強に多くの時間を割けない人や、とにかく高卒資格を撮りたい人には向いているでしょう。
また、「全部の授業には出られなくても単位はもらえる」という点は、日々の通学に不安がある人にも嬉しいですね。
その反面、大学入試を考えてしまうと学校の通常の授業だけでは心許ない内容となってしまいます。
しかし、大学入試をしたい場合も学校の先生が親身になってフォローしてくれます。オリジナルコースで「大学進学コース」や「英検&TOEIC専攻」を選ぶことで、よりハイレベルな授業を受けることも可能です。
進路実績には数多くの大学もあります。中には学習院大学や明治大学、立命館大学といったかなり上位の偏差値の大学名も。
成績次第では大学や専門学校への推薦もあります。
通信制のあずさ第一高等学校に行っても、大学進学を諦める必要はないようですね。
学校生活の口コミ
(引用元:標準服 - あずさ第一高等学校|単位制・普通科【広域通信制高校】)
・校則が自由。制服には3パターン(男子は2パターン)あるが、私服でも他校の制服でもOK。
・校舎はビルで、図書館や体育館などの設備がない。
・休みが長い(夏休み3ヶ月近く、冬休み、春休みは1ヶ月)。
・部活動はあまり活発ではない。文化祭や運動会なども意外と盛り上がらない。
お洒落ができるのは嬉しいけれど、高校生らしい青春を楽しみたい人には不満があるかもしれません。
髪を染めても巻いてもよく、ピアスをしてもネイルをしてもOK、アクセサリーだってつけられるのは、オシャレに敏感な年頃の高校生には嬉しい限りですね。私服でもいいとのことなので、お気に入りの格好をすれば、学校に行くテンションも上がりますね。
制服(あずさ第一高等学校では「標準服」と言います)は、特に女子のものが可愛いと評判です。全てブレザーにチェックスカートなのですが、清楚系、かわいい系、オシャレ系パターンとなっていて、どれもドラマに出てきそうなデザインです。
「校舎がビル」なのは、通信制ではよくあることですが、人によっては「味気ない」と不満に思うかもしれません。校庭や図書館などがないのも残念ですね。
納得できるかどうか、自分が通いたいキャンパスを、一度は見てから入学を決めるようにしましょう。
「休みが長い」とのことですが、特に夏休みはこの間にスクーリングやイベントなどがあるので、全くフリーというわけではありません。とはいっても通信制なので、勉強スタイルによっては授業のない日はかなり多くなります。
その分、自分のやりたいことに打ち込むことができますね。
全日制と違って毎日全員が登校するわけではないし、学校に体育館などが付属していないのでどうしても部活はそこまで活発に行われてはいません。その結果、文化祭や運動会などの盛り上がりも入学前の期待どおりとは行かないようです。
学校行事で友達と衝突したり協力したりして汗と涙を流し、漫画で見るような「充実したスクールライフを過ごしたい!」という人にはあまり向かないと言えるでしょう。
しかしあずさ第一高等学校にはそれ以外にも校外学習、サマーライブやハイキング、ホワイトスクール(スキー学校)等々、体験学習やイベントが多くあります。自分が中心となって盛り上げられるような行事があるのではないでしょうか。
いじめについての口コミ
・いじめはない。
・いじめに対しては割と厳しいが、ハブりなどはある。
・この学校でいじめをすると人が離れていく。
・いじめはないが、ちょっとしたからかいはある。
「いじめ」と言うほど積極的なものはない、ただ人によっては「いじり」が少し辛いかもしれない。ということですね。
あずさ第一高等学校の口コミで最も多かったのが「いじめはない」と言う内容でした。
登校日数や授業時間が全日制に比べて少なく、また部活などもあまり活発ではないため、生徒間の人間関係がややドライになっています。そのため、いじめは起きにくい環境のようです。
学校のサイトには「あずさ第一高等学校いじめ防止基本方針」まで載っています。いじめ防止、いじめ対策にはかなり力を入れていると言えるでしょう。
また、「何かあった場合には、先生が対処してくれる」「生徒間トラブルは先生が仲介してくれる」という口コミも多数ありました。いじりなどのからかいが辛いときには、先生に相談すればきちんと対応してもらえるので、安心して通うことができますね。
「先生が何でも親身に相談に乗ってくれる」との口コミも多いので、あずさ第一高等学校の先生方は面倒見がよく、親しみやすい方ばかりのようです。生徒との距離も近く、生徒がどうやったら楽しく学校に通えるかを一緒に考えてくれる先生であれば、3年間通い続けることができそうですね。
あずさ第一高等学校の学費
あずさ第一高等学校の学費は、簡単に言ってしまえば
入学金 | 0円 |
単位履修登録料 | 8,500円/単位 |
施設費 | 60,000円 |
諸経費 | 実費 |
となっています。通信制なので、「1単位いくら」という計算になります。そこに施設費やオリジナルコース代、教材費が加算されるという形になります。基本的には全コースこの形ですが、コースごとに「補習指導費」が異なってきます。
ここに追加で入学検定料として2万円がかかりますが、入学金がいらないのは嬉しいですね。
あずさ第一高等学校で基本となる、スタンダードスタイル5日制と、スタンダードスタイル3日制+oneの学費について見てみましょう。
5日制 | 3日制+one | |
入学金 | 0円 | 0円 |
単位履修登録料(1年時・24単位で計算) | 204,000円 | 204,000円 |
施設費 | 60,000円 | 60,000円 |
補習指導費 | 400,000円 | 240,000円 |
合計 | 664,000円 | 504,000円 |
※前期入試でスタンダードスタイル5日制もしくはスタンダードスタイル3日制+oneに合格した生徒は、補習指導費から10万円が免除されます。
ご家庭の年収にもよりますが、国の就業支援金として、10万円程度が支給されると考えると、実際の支払額は
スタンダードスタイル5日制で55万円、
スタンダードスタイル3日制+oneで40万円
程度となりますね。
私立の通信制高校としては、標準的な額となります。
ここにあずさ第一高等学校の売りでもあるオリジナルコースを追加すると、週1回につき年間10万円の費用と、教材費が更にかかります。
他のコースの学費も見てみましょう。
フリースタイル2日制 | フリースタイル1日 | 一般通信制スタイル | |
入学金 | 0円 | 0円 | 0円 |
単位履修登録料(1年時・24単位で計算) | 204,000円 | 204,000円 | 204,000円 |
施設費 | 60,000円 | 60,000円 | 36,000円 |
補習指導費 | 200,000円 | 100,000円 | 0円 |
合計 | 464,000円 | 364,000円 | 240,000円 |
登校日数が少ないほど補習指導費が少なくなっていますね。経済面に不安がある人はこちらを選ぶのもいいかもしれません。
もちろん、どのコースを選んでも国からの補助金は出るので、実際に支払う額はここからさらに少なくなることが多いでしょう。
ただし気をつけなくてはいけないのは、フリースタイルにはオリジナルコースは追加できず、スペシャル授業もマンスリーのもののみ、一般通信制スタイルはオリジナルコースもスペシャル授業も受けることができない、という点です。
オリジナルコースやスペシャル授業はあずさ第一高等学校の特徴ですし、実際「このコースがあるからあずさ第一高等学校に決めた」という生徒も多くいます。本当にオリジナルコースやスペシャル授業を受けなくても良いのか? をよく考えてからコースを決めましょう。
※スペシャルスタンダードスタイル(技能連携校等に通い、専門技術を学ぶスタイル)も基本となる単位履修登録料(8,500円/単位)は同じですが、選ぶ特別コースにより学費は異なってきます。詳しくは問い合わせてみましょう。
あずさ第一高等学校の入試
あずさ第一高等学校の入試は、中学校での勉強に不安のある人でも受け入れてくれるとあって、とても簡単なものです。
入試対策などの試験対策はほとんど必要ないと言って差し支えありませんし、試験日も多いので「まず他の学校を受けてから考えてみよう」というのも可能です。
ただし、試験のほとんどが単願となっています。合格したら行かなくてはならない点に注意しましょう。
入学試験科目
・前期試験
書類(自己推薦書を含む)・面接
・後期試験
書類・作文・面接
学力審査がないので、偏差値はありません。後期でも作文と面接だけなので、学力面が不安な人でも安心ですね。
必要書類は入学願書や入学検定料払込受領書、結果通知用封筒などと調査書などであり、取り立てて特殊なものは必要ありません。前期選抜入試受験者のみ、自己推薦書が必要となります。
作文や面接で聞かれるものは、「志望動機」や「尊敬する人は誰か」といった定番のものだそうです。前期であれば、自己推薦書の内容について聞かれることもあるようです。心配な人は、基本的な面接練習をしておくと良いでしょう。学校見学の際に相談するのもいいですね。
書類審査ということで、出席日数や内申点の面で心配になる人もいるかも知れません。
しかし、あずさ第一高等学校では特に内申点や出席日数での足切りはありません。面接の際に休みの数について聞かれる場合もあるようですが、恥ずかしがって嘘をついたりせず、休んでいた理由を正直に答えましょう。どうしたら楽しく通い続けることができるか、を先生方は親身になって考えてくれます。
受験資格
・中学校卒業見込み、もしくはすでに卒業した者
・千葉県・茨城県・埼玉県・東京都・神奈川県・長野県・岐阜県・愛知県・群馬県・山梨県・静岡県・新潟県・石川県・京都府・奈良県・北海道に居住するもの(居住予定者も含む)
1点目は普通ですが、2点目に少し気をつけなくてはいけませんね。
通信制であまり登校しない場合など遠くからでも通える……のですが、あまり遠い場合は不可ということでしょう。
とは言っても、普通に通える範囲に居住していれば大丈夫ですね。
※すでに高校に入っており、転入・編入を考えている人は随時相談を受け付けています。
前の高校で何単位取っていたか、欠席日数は何日か(60日以上ある場合履修する単位数に制限があります)等の事情によってケースが異なってくるので、あずさ第一高等学校を考える場合はできるだけ早く相談をしに行くようにしましょう。
また、その場合にも居住地の制限があります。
受験日
2020年度試験の試験は、
前期 2020年1月18日、25日、2月1日 (出願期間:2019年12月17日~2020年1月31日)
後期 2020年2月8日、15日、22日、29日、3月7日、14日、21日、28日 (出願期間:2020年2月3日~3月27日)
これは2020年度のものですが、これからも大きく変更することは考えづらいでしょう。
試験会場は各キャンパス、及び指定会場となっています。
1月後半から毎週試験がありますし、出願もギリギリまで可能(窓口受付は驚きの受験日前日の午後5時まで可能)なので、焦る必要はありませんね。
他の高校の合否を待ってからの受験でも大丈夫でしょう。
しかしこの試験期間中でも定員になり次第受付終了となってしまいますので、もしあずさ第一高等学校に進学を決めているのであれば、早めに受験しておくべきでしょう。前期試験で合格すれば、スタンダードスタイルの補習指導費も10万円減額となります。
また、併願受験が可能なのが後期試験の2月8日、15日、22日の3回のみとなっていました。それ以外の受験日は単願のみの受付となっていますので、あずさ第一高等学校に受かった場合には行かなくてはなりません。受験スケジュールを立てる際には、他の志望校の合否の後に出願する計画にしましょう。
あずさ第一高等学校の評判・学費・入試まとめ
・授業は簡単なので、勉強面での心配はほとんどない。
・校庭や図書館がなく、文化祭などもやや盛り上がりに欠けるので、スクールライフを充実させたい人には不向きかも。
・いじめはない。先生たちが生徒の相談に親身に対応してくれる。
・学費は通学スタイルにもよるが、通信制高校としては標準的。一般通信制スタイルにすれば、かなり安価に抑えられる。
・入試にも学科試験はない。書類審査での足切りもないので、欠席日数が多かったり、内申点があまり良くなくても大丈夫。
あずさ第一高等学校は、以上のような学校でした。
オリジナルコースで自分のやりたいことを伸ばしたい、自分の時間を大事にしながら高校卒業資格を取りたい、自分のペースで中学校の内容からじっくりと学びなおしたい。そういった生徒に向いているでしょう。
自分の個性や状況に応じて、数多くのスタイルやコースから自分に合ったものを選ぶことができます。先生たちも優しくフォローしてくれるので、無理なく通い続けることができるでしょう。
部活やイベントの盛り上がりがなくちゃ学校じゃない! と思うタイプの人は、別の学校を検討したほうが良いかもしれません。
一度しかない高校生活、悔いなく楽しく満喫できるよう、ぜひ、自分に合った学校を見つけてくださいね。