レコールバンタン高等部と言えば、トップパティシエである鎧塚俊彦さんがカリキュラムを作っていることで有名な学校ですよね。
あなたが「レコールバンタン高等部に入学してみたい!」と思った時に気になるのは、
「実際のところ評判はどうなの?」
「学費はどのくらいかかるの?」
「入試はどんな形式なの?」
というようなことですよね。
そこで、レコールバンタン高等部の
・良い口コミや、悪い口コミ
・就職先の実績
・入学金や年間授業料
・入試のパターンや内容
について、ひとつずつ解説していきます。
目次
レコールバンタン高等部の評判は?
良い口コミは?
私は現レコールバンタン生です。
少人数生なので、早く技術を身に付けることが出来ます。
加えて、ケーキが膨らむ理由のような理論も授業内で教えてくれます。
校風も良く、先輩方や先生方とすれ違ったら「お疲れ様です!」と挨拶をし合うほど明るい校風です。
私はレコールバンタンの卒業生です。
今は結婚式場でパティシエとして働いています。
現場に入ってからのプランニングや、ちょっとした時に使うラッピング、ディスプレイの仕方まで学べました。
バンタンに入ったおかげで、色々な目線から見ること・表現することを学べました。
自由な校風だからこそ、自分から吸収していく姿勢があれば多くの経験を得られると思います。
レコールバンタンを卒業した者です。
私は他の調理専門学校と比べて、バンタンを選びました。
バンタンに入って良かったと思ったのは、とにかく実習が多いことです。
プロの先生に教えてもらえるのもためになるし、先生がとにかく学生のことを親身に考えてくれます。
学生のことを考えてくれて、相談にもちゃんと乗ってくれる。
本当に毎回の授業で成長を感じられます。
きちんと就職も出来て、今は自分の好きな製菓の仕事を続けられています。
パティスリーのオーナーシェフとして、活躍している者です。
お金がたくさんかかる分、教えてくれる先生が良く、設備や材料が豊かです。
有名な先生はもちろん、調理助手などにも優れた人材がいます。
そのため、分からないことがあればすぐに質問することが出来ます。
学校によっては外部の講師に任せっきりということもあるので、その点で優れていると思います。
悪い口コミは?
レコールバンタンを卒業した者です。
先生は熱心でも、学校側は「株式会社」なのが見え見えなので商売重視です。
先生と学校のトラブル(というか学校が先生を締め付けていた)をよく目にしました。
当然、学校の方針もコロコロ変わり、先生が経営に振り回されている感がいっぱいでした。
レコールバンタンの卒業生です。
結論から言うと、レコールバンタンはオススメしません。
なぜなら、高校ゆえに専門学校ほど切磋琢磨しようとするクラスメートが少ないからです。
どうしても部活やバイトのような、青春を謳歌する方向になってしまいます。
本気で学びたくても、どうしても気が散ってしまうことがありました。
レコールバンタンで働いていた者です。
もちろん有名シェフが教鞭を取る事もありますが、
実際、一番教える時間が長い先生は経歴が曖昧な方です。
例えば、お勉強しただけで実際に働いた経験の無い人、ホテルに就職してすぐ辞めたような方です。
ここの経営のいい加減さには、生徒が可哀相だと思いました。
パティスリーのオーナーシェフです。
レコールバンタン高等部はとりわけ、授業料の高い学校です。
もちろん卒業したからといって、すぐに自分の店を持てる訳でもありません。
途中で学校を辞めていく生徒も多いので、本気で学ぶ気がなければオススメしません。
両者の口コミをまとめてみると、学費が高い分、先生や授業の質の高さが見受けられるようです。
ただし、どうしても経営の観点から、職人気質である先生の思う通りにはならない面もあるようです。
また、どこの学校でも同じですが生徒それぞれの温度感にもムラがあります。
そのため、自分の目指すところを同じくする仲間を見つける必要があると言えるでしょう。
就職先は?
レコールバンタン高等部では、就職サポートの制度も整っています。
これまでに累計3,000人以上の卒業生を輩出しています。
・(株)京王プラザホテル
・コンラッド東京
のような有名ホテルでのパティシエになっている卒業生がいたり、
・トシ・ヨロイヅカ
・クラブハリエ
のような有名店のパティシエとして活躍している卒業生がいたりします。
これは、レコールバンタン高等部の持つ知名度の高さや卒業生の実績のおかげでしょう。
あなたが将来就職する際にも、良い後押しをしてくれるでしょう。
資格や認定は取れるの?
レコールバンタン高等部に通って取得できる主な資格や認定は、
・高卒認定
・食品衛生責任者
・調理師免許
があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・高卒認定について
N高等学校との提携により、卒業することで認定を受けることが出来ます。
レコールバンタンのカリキュラムとの併合となっていて、全日制・定時制・通信制から選べます。
・食品衛生責任者について
講習と試験が通常授業に組み込まれているため、専攻にかかわらず全員が取得可能です。
・調理師免許について
カリキュラムには入っていませんが、希望者にはサポートプログラムが用意されています。
別途レコールバンタンから実習先をアルバイトとして紹介し、2年間就業した後に試験を受けられます。
調理師試験対策講座も用意されており、万全の準備を整えることができます。
レコールバンタン高等部の学費は?
学費一覧について
レコールバンタン高等部の学費について、まとめてみました。
専攻名 | 入学金(初年度のみ) | 授業料・教材費など(年間) | 合計(初年度) |
グラン パティシエ学科 | 10万円 | 177万円 | 187万円 |
パティシエ専攻 | 10万円 | 132万円 | 142万円 |
調理・バリスタ専攻 | 10万円 | 132万円 | 142万円 |
先生や機材など、必要なところにお金がかけられています。
その分、一般的な専門学校と比べて学費はどうしても高めにはなってしまいます。
しかし、その分整った環境で学ぶことが出来るという魅力があります。
しっかりと製菓に関する専門知識や経験を得ることが出来るでしょう。
他校と比べて学費は高いのか?
その他の有名な専門学校とも比べてみましょう。
学校名 | 入学金(初年度) | 授業料・教材費など(年間) | 合計(初年度) |
レコールバンタン高等部
(パティシエ専攻の場合) |
10万円 | 132万円 | 142万円 |
辻製菓専門学校 | 25万円 | 201万円 | 226万円 |
神戸製菓専門学校 | 10万円 | 165万円 | 175万円 |
有名な専門学校なので、全体として高い費用はかかってきます。
しかし、レコールバンタン高等部が特別高いという訳でもありません。
他の有名二校に比べれば、比較的安く学ぶことが出来る学校でもあります。
奨学金制度はあるの?
「レコールバンタン高等部には入りたいけど、費用が高くて賄えない・・・」
という方には、様々な奨学金制度を活用することができます。
下記のような各種教育ローンや学費クレジットを検討してみましょう。
奨学金制度名 | 融資額 | 融資期間 | 金利 | 据置期間 |
日本政策金融公庫 | 〜350万円 | 15年 | 1.78%(固定) | 在学期間内 |
三菱UFJ銀行 | 〜500万円 | 10年 | 3.975%(変動) | 在学期間内 |
三井住友銀行 | 〜300万円 | 10年 | 3.475%(変動) | -- |
(株)ジャックス | 〜500万円 | 15年 | 3.5%(固定) | 在学期間内 |
(株)オリエントコーポレーション | 〜500万円 | 相談 | 4.0%(固定) | 在学期間内 |
(株)セディナ | 〜500万円 | 15年 | 4.0%(固定) | 在学期間内 |
据置期間がある借入先を選べば、就職した後に自分で返済することが可能です。
そうすれば、両親に学費を負担してもらうことなく、入学することが出来ます。
レコールバンタン高等部の入試は?
レコールバンタン高等部の入試は、
・AO入試
・学校推薦入試
・一般入試
の3つに分けられます。
それぞれの入試について、問われる内容について見ていきましょう。
AO入試の場合
1次審査:作文アピールまたは作品アピール
2次審査:個人面接
学校推薦入試の場合
書類審査のみ(学校推薦書)
一般入試の場合
筆記(学力・感覚・作文)+面接
入試問題や内容については公開されておりません。
しかし、それぞれの専攻の定員に至るまでは、あまり落ちるものではないと言われています。
受験した順に合格は決まっていき、定員に達すると締め切るために倍率も出ません。
「バンタンに入りたい!」と思う気持ちが強い人は行動に移すのも早いはず。
そういうやる気のある人から決まっていきます。
また、各専攻の定員が少ないので、募集終了に気を付ける必要があります。
専攻名 | 定員(東京) | 定員(大阪) |
グラン パティシエ学科 | 10名 | 10名 |
パティシエ専攻 | 35名 | 20名 |
調理・バリスタ専攻 | 35名 | 20名 |
まとめ
もう一度、評判や学費、入試制度についてまとめていきましょう。
評判について
→実技を学ぶための良い先生や設備などが整っている
→辞めていくような生徒に引っ張られないように、同じ志を持った仲間を見つけることが大切
学費について
→専攻に寄るものの約3年間通うため、総合的に高くなってしまう
→他の有名な専門学校と比べると、授業料などの学費自体は割安で済む
入試制度について
→AO入試と学校推薦入試、一般入試の3つに分かれている
→特に難しい内容ではないが、各専攻の定員が約10〜35名とシビアなので早めの志願が必須
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