通信制高校への編入の際、尽きないのが「費用」の心配。
・通信制の学費ってどのくらいかかるの?
・編入の時にかかる費用ってどのくらいなの?
・学費って抑えられるの?
と、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは通信制高校に編入する際に知っておきたい、
・【早わかり】通信制スタイル別の学費
・通常に入学するのと編入するのって費用に差はあるの?
・学費は安くなる
以上の3点をご紹介します。
目次
【早わかり】通信制スタイル別の学費
・年に十回ほど通う自宅学習メインの通信教育スタイル
・週に1~5回自分のペースで学校に通う通学スタイル
大きく分けると、この2つがありました。
通信教育スタイルと通学スタイル、この2つでどのくらい学費に差が出てくるのか、見ていきましょう。
自宅学習メインの通信教育スタイル
自宅という、自分が落ち着ける場所で、
一番自分らしく学習できるのではないでしょうか。
ですが、監督する人がいないので自分に甘い人は、「後でもいいじゃん」が積み重なり、
結局卒業までに4~6年かかってしまうこともあります。
逆にそんな習慣をつけていきたい人は挑戦する価値があるのではないでしょうか。
こちらでは、通信教育スタイルでの、
・公立でかかる費用と特徴
・私立でかかる費用と特徴
以上2点をカンタンにご紹介します。
公立でかかる費用と特徴
本当にびっくりしました。公立の通信制高校って思っていたよりもこんなに安いんですね。
テレビゲームの本体を一台買うくらいの感覚ですかね。
全日制の公立高校だと一年で約45万円なのにたいして、
公立の平均的な年間の学費で3万円程なので、ひと月バイトすれば支払ってもおつりが来ますね。
全日制の公立高校の1/15の学費で高校卒業を目指すことができます。
ですが、
・定員制なので、その学年の生徒が減らない限り転入試験は行われない。
・学区指定があるため県外からは受験できない。
・転入試験は夏休み、春休みそれぞれの期間の【年2回】のみ。
と少し編入するにはハードルが高いので注意が必要です。
費用としてはグッと抑えられるので、学費をできる限り抑えたい方にはとてもおすすめです。
編入のタイミングは難しいとは思いますが、お得に高校を卒業するなら断然公立が良いでしょう。
私立でかかる費用と特徴
公立の通信制高校でこのくらいなんじゃないかなと予想した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん学校にて差はありますが、年間で25万円前後です。
公立の全日制高校の1/2くらいの学費で済みます。
私立に関しては公立に比べて編入しやすいでしょう。
・学区指定がない
・定員がない
・お正月等で学校が休みにならない以上はいつでも編入できる
費用は公立の8倍にはなってしまいますが、
編入のタイミングなどはさほど気にする必要がないため、編入を決めたらすぐに入学することも学校によっては可能です。
学校へ通学スタイル
こちらは私立のみとなりますが、週に1~5回通学するスタイルとなります。
自分のペースで通学しながら高校卒業を目指せます。
こちらのスタイルですと約25万~100万円となっています。
これだけ大きな差が出るのにはしっかりとした理由があります。
その大きな理由としては、通学の日数を選べることにあります。
では、次に通学の日数それぞれの学費をご紹介します。
通学頻度別の学費
「私はしっかり通いたいから週5の学費が知りたい。」
「僕は週に1度くらい通うスタイルがいい。」
そんな方のために、週に何回通うかで変わる学費を分かりやすい表にまとめました。
通う頻度 | 学費目安 |
週1回スタイル(ひかえめ) | ¥250,000~ |
週3回スタイル(ほどほど) | ¥500,000~ |
週5回スタイル(しっかり) | ¥800,000~ |
全体の平均になりますのでこれよりも上下しますし、選べる日数も変化してきます。
そのため、週5回になってくると100万に達するところもあります。
100万に達する場合、私立の全日制の高校の学費とほぼ一緒になります。
週5回にもなれば全日制とやることはあまり変わらないので当然の結果ですね。
最初は週1~3回通うスタイルにしたけど、慣れてきたり楽しくなってくることもあるでしょう。
そうなった時に週5回にしていくことでより楽しい学生生活を送ることができるのではないでしょうか。
通常に入学するのと編入するのって費用に差はあるの?
「入学するときにいろんな費用が掛かるのはわかるんだけど、編入の場合どうなるの?」
「必要書類をそろえるのに費用はかかるの?」
そういう細かいところにも地味にお金ってかかりますよね。
こちらではどんなものに費用がかかるもしくはかかる可能性のある、
・受験料
・試験に向けての勉強費用
・面接に備えて身なりにかかる費用
この3つに絞ってご紹介します。
受験料
編入の場合でも、もちろん受験料がかかってきます。
ではその受験料が「どのくらいかかるのか」が気になる所ですね。
受験料もしくは選抜料ともいいますが、ずばりその費用ですが、
注目
公立 約¥1,000
私立 約¥10,000~20,000
となっております。
学校によっての差もさほど大きいものではなさそうですね。
これを払わないことには受けることができないので、希望の高校が決まったらまずチェックしたい所ですね。
試験に向けての勉強費用
通信制高校の場合、その多くは面接と書類での試験となります。
ですが中には、筆記試験をおこなう学校もあります。
心配な方は高校受験対策のワーク(問題集)の購入費用も検討しておきましょう。
とはいえ大体1,000円前後で購入できるものですので、学費に比べれば大きい額ではありませんね。
面接に備えて身なりにかかる費用
面接と聞くと「まずは身なりが大事!」と考える方が多いと思います。
ですが、通信制高校では私服でも髪が染まっていても大丈夫なんです。
なので、ここでかかる費用はほぼないでしょう。
ですが、部屋着(スウェット等)やサンダル等ラフすぎる格好はさすがに避けたいところですね。
学費は安くなる
その名も、
高等学校等就学支援金制度
です。
公立であれば 月額¥520
私立であれば 月額¥9,900
これらが国から支給されます。
公立にいたっては実質、授業料無料ということになりますね。
私立でもかなり負担を抑えることができますね。
ですが、こちらは保護者の収入により変動がありますのでしっかりチェックしてみてください。
※保護者の年収が910万以上の場合、支援金を受けとることができません。
まとめ
平均額ばかりでしたので、「およそ」にはなっておりますが、参考になったでしょうか。
あなたが通信制高校へ編入する際の手助けができたのであれば、とてもうれしいです。
ここで今回の記事のまとめです。
・公立私立はもちろん、勉強スタイルによって大きく費用の差が出る(3万~100万円)
・編入時に必要なのは受験料。場合によっては問題集購入費用(1,000~2万円)
・支援金を利用することで学費は安くなる
もちろん学費も大事ですが、自分に合った学び方が一番です。
自分に合わない学び方を選択することで、逆に費用や時間をかけてしまうケースもあります。
(4~6年かけて卒業、もしくは退学してしまう人も多いようです。)
自分の性格、生活環境、経済状況をしっかり見つめなおして、ベストな選択を心がけましょう。
自分を見つめなおすことで、新たな自分を発見する良い機会にもなるでしょう。