60以上の大学と専門学校をグループにもつ「学校法人三幸学園」が運営する飛鳥未来高等学校。
そのグループ力を活かして、美容・調理・IT・福祉等、バラエティ豊かな授業やコースが用意されているのが特徴です。
でも実際に入学することを考えると、
「学校の評判や口コミは良い?悪い?」
「入試はどんな試験がある?合格率は?」
「学費は高いんだろうか?」
といったことが気になってくると思います。
この記事ではそういった方のために、
・良い評判と悪い評判
・入試の内容と対策
・学費の内訳とオプション費用
以上のことを詳しく解説していきます。
目次
飛鳥未来高等学校の評判・口コミ
良い評判・口コミ
豊富なコースとトライアルレッスン
将来の目標が定まらないことに不安を抱いていましたが、この学校の授業を通してやっと見つけることができました。
飛鳥未来高等学校の大きな特徴のひとつが、たくさんの専門分野の授業がいろいろ受けられるという点です。
受験勉強をサポートする進学コースはもちろん、ビューティーコース、マルチメディアコース、医療事務コース等の専門性が高いコースもあります。
トライアルレッスンでは、ダンスやバスケットボールなどのスポーツ、楽器やクッキング、ボランティア、検定試験への挑戦など、とにかくたくさんのジャンルが用意されています。
やりたいことが見つかっていない人にとっては、いろいろ体験できるのは良い環境ですね。
実際に「この高校に入って趣味が増えた」「CGにはじめて触れて、ハマった」という口コミがありました。
自分に合った通学スタイルが選べる
週3日での通学スタイルであとの日にちは自分の時間として利用できるので、やりたいことを自由にできるようになりとても楽しい学校生活を送っています。
飛鳥未来高等学校では、「ベーシック」「スタンダード」「3day」「5day」の4つの通学スタイルが用意されており、
自分にあったスタイルで通学することができます。
ベーシック、スタンダードでは、自分が好きな時間に行ってOK。
3day、5dayではクラス制をとっているので、仲間と一緒に高校生活を送ることができます。
任意参加の学校行事が盛りだくさん
遠足、体育祭、クリスマス会。自由に選んで参加できる学校行事がたくさんあるのもこの学校の特徴です。
口コミでは
「参加して楽しめるか不安もいっぱいだったけど、友達もできてイベントも楽しめて参加して良かった」
という声が多数寄せられていました。
1人1担任の先生が勉強もメンタルもサポート
進学する時に先生方からもたくさんアドバイスをいただきました。4大のよさ、短大の良さと専門学校の良さを詳しく私が納得するまで教えてくれました。
先生は全員が青少年健全育成のスペシャリスト。
生徒それぞれのレベルに合わせた学習の個別指導はもちろん、メンタル支援も行っているので、進路や友人関係等いろんな相談にのってくれます。
進路は、多くの生徒が先生と相談して決めているとのこと。
無理なく目標設定できるのは安心ですね。
高い進路決定率で卒業後も安心
進学は姉妹校があるので比較的良いです。姉妹校に進学すると入学費が免除になります。こども専門やスポーツ専門など沢山あります。
飛鳥未来高等学校の進路決定率は93.0%(2018年3月卒業生実績)。
これは、通信制高校の平均61.5%を大きく上回っています。
先生のサポートが充実していることはもちろん、三幸学園グループの学校へは優先入学できる制度があるということが背景にあるようです。
悪い評判・口コミ
説明会や相談も親身に聞いてくれるが、自分から接触しないとほって置かれる。悩んで孤独な子、大人しい子はついていけず可哀想。
どんな人でも自分に合ったスクールライフを選ぶことができる自由な学校という印象です。
ですが逆に、その自由な校風に馴染めなかったり、自分から積極的に関わりを持たないと満足感も低いようです。
「単位をお金で買った感じで残念」という声もありました。
特色のある授業や先生の充実したサポートも、自分が「こうしたい」という思いがあってはじめて意味があるものになるということでしょう。
飛鳥未来高等学校の入試情報
飛鳥未来高等学校の入試は、学力テストのような筆記試験はありません。
選考は、作文と面接のみです。
書類選考(作文)について
飛鳥未来高等学校の入試を受けるにあたって、学校説明会の参加が必須条件になるようです。
そこで、作文用紙を受け取って、期日までに願書と一緒に提出という流れになっています。
作文の題は、『受験の動機』。※2021年度募集要項による
作文は正解がないので、どんなことを書いてもOK。思いのままを自分の言葉で書きましょう。
ですが、「どんなことを書けばいいんだろう…」と作文が苦手な方のために、少しヒントを挙げてみますので参考にしてみてください。
『受験の動機』とはすなわち、なぜ飛鳥未来高等学校に入学したいと思うのか?と聞かれています。
いろいろ理由はあると思いますが、ポジティブな要素が入っていた方がいいですね。
また、他の学校ではなく、飛鳥未来高等学校に行きたい理由が入っているとより良いでしょう。
そのためには、【行きたい理由=飛鳥未来高等学校の特徴】となるように考えてみてください。
なお、この作文選考は『「みらいの教室」にエントリーした人は免除』という規定があります。
「みらいの教室」とは、中学3年生を対象にした、いわゆるオープンキャンパスのようなものです。
模擬授業として中学校で習った勉強をおさらいするとのことで、中学の内容の復習ができると同時に、飛鳥未来高等学校に通うイメージがつかめそうですね。
行って損はないと思うので、対象の人はぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。
面接選考について
面接は、どんな雰囲気で、どのようなことが聞かれるのでしょうか。
対策が難しい面接ですが、事前に聞かれる質問がなんとなくわかっていれば必要以上に緊張せずに済むでしょう。
・趣味は何か?
・得意教科と苦手教科は何か?
・なぜ飛鳥未来高等学校を受験したか?
・この学校で頑張りたいことは何か?
・将来の夢はあるか?
・この学校での不安はあるか?
・誰にもここは負けない!というところは何か?
・自分のここを治したいというところは?
・警察に今までお世話になったことはあるか?
・不登校になった事があるか?
過去の実際の面接では、このような質問が15前後あったようです。
志望理由と自己PRの答えをいくつか用意しておくと良さそうです。
また、面接の終わりに「詩の朗読」があるという口コミが多数ありました。
30秒程度で読める簡単なもののようです。
たとえ漢字に自信がなくても、わからないところは正直に聞けば大丈夫でしょう。
なお、面接は生徒1人と先生1~2名での個別面接のようです。
試験に落ちることはある?
入試を受けるとなると、一番気になるのが合格率だと思います。
飛鳥未来高等学校の入試では、落ちることはほぼないと思われていますので、安心してください。
ですが、注意点がひとつ。
各キャンパスの定員は公表されていないようですが、定員に達しそうになると入学生の募集が停止されるとのこと。
ただし、学校説明会に参加したことのある人は、募集停止になっても受験できる猶予がある場合もあるそうです。
「行きたいと思った時には既に募集停止になっていた」とならないように、気になったらまずは学校説明会に参加することをおすすめします。
飛鳥未来高等学校の学費
飛鳥未来高等学校は、札幌・仙台・東京(池袋、綾瀬)、千葉、横浜、名古屋、奈良、大阪、広島、福岡にキャンパスがあります。
学費や授業内容には、キャンパスによって差がありました。
ここでは、本校(奈良)の募集要項をもとにご案内します。
スタイル別年間学費の内訳
ベーシック
(年間20日程度の通学) |
スタンダード
(週1日~の通学) |
3day
(週3日の通学) |
|
入学金 | 10,000円 | ||
施設設備費 | 60,000円 | ||
単位履修費 | 224,000円 ※28単位の場合(1単位8,000円) | ||
補習費 | 100,000円 | 180,000円 | 280,000円 |
教材費 | 約15,000円 | ||
諸経費 | 約45,000円 | ||
年間合計 | 約454,000円 | 約534,000円 | 約634,000円 |
追加説明
・「スタイル別年間学費」は、キャンパス別で大きな違いはなし。ただし、教材費や諸経費で多少違いあり
・「5dayスタイル」は、3dayスタイルと次で説明する選択コースを組み合わせたもの。学費も単純に合計した金額
選択コース受講料
希望者のみ、週に2日授業が行われる選択コース。
受講料は、スタイル別の学費に追加して支払います。
キャンパスによって、内容・金額ともに違いがありましたので、詳細は各キャンパスにお問い合わせください。
進学コース | 補習コース | |
学費 | 190,000円 | 96,000円 |
教材費 | 約10,000円 | 約10,000円 |
合計 | 約200,000円 | 約106,000円 |
美容師免許取得コース
美容師免許取得コースは、年間約35~98万円と特に大きく差がありましたので、必ず行きたいキャンパスの募集要項を確認してください。
なお、美容師免許取得コースのみの受講はできません。
奈良本校の初年度年間学費は以下の通りです。
入学金 | 80,000円 |
スクーリング費用 | 190,000円 |
施設設備費 | 30,000円 |
通信経費・教材費 | 約122,000円 |
合計 | 約422,000円 |
学費についてのまとめ
自分が行きたいコースの学費イメージはつかめましたでしょうか。
「学費が高い」と感じる人もいるかもしれません。
私立の通信制高校の学費は、安いところは10万円台から、高いところは100万円以上とばらつきがありますが、平均額は登校日数によって変わってきます。
週に1~3日登校する学校の平均が、45~60万円程度のようですので、ちょうど平均的な金額と言えるでしょう。
また、飛鳥未来高等学校は就学支援金制度の対象となっています。
学校から案内もあると思いますが、該当の方は忘れずに申請しましょう。
就学支援金制度
・1単位あたり4,812円、年間(28単位)に直すと134,736円の支給
・世帯年収約910万円未満の所得要件あり
ローンを利用したい方は、国の教育ローンのほか、三幸学園の提携学費ローンもあります。
ローンの詳細は、募集要項をご確認ください。
総まとめ
いかがでしたでしょうか。
これまでの内容をメリットとデメリットの分けてまとめてみます。
メリット
・いろんな分野の授業やコースから選んで学べる
・通学スタイルは最低年間20日程度、週5日の登校もOK
・任意参加の学校行事がたくさんある
・先生の個別指導やメンタルサポートが充実
・三幸学園グループへの優先入学もあり、進路決定率が高い
・入試は学力試験はなく、作文と面接のみ
デメリット
・インターネットでの授業に対応していない
・学費は平均的で割安感がない
終わりに
どの高校に通っても、行って良かったと思えるかどうかは自分の頑張り次第だと思います。
充実した高校生活を送ることができるよう、ご健闘をお祈りしております。