まず、女子校というと、どんなイメージが湧くでしょうか。
女だらけの場所だから変な確執がある
蝶よ花よと世間知らずの箱入り娘に育つ
はたまたお嬢様だけが通う…などなど
実際にはそれらがどれも古いか、
冗談じみたイメージで終わるかも知れません。
むしろそのイメージを好転してくれるのが
神奈川県横浜市にある清心女子高等学校かも知れません。
その理由について、評判、学費、入試の面で
一つずつ説明していきましょう。
目次
清心女子高等学校の評判は?
女子校に対するイメージを変えてくれるいくつかの理由が
清心女子高等学校の評判をのぞいてみると分かってきます。
もちろん、良いところ、いわゆるメリットだけでなく、
悪いところ...デメリットもあります。
まずはデメリットから紹介していきましょう。
悪いところ-デメリット-
学習意欲のある生徒と無い生徒で差が激しい
授業を受ける上で大事なのが提出物の存在です。
しかし生徒によっては提出物を提出日に出さない、
遅れて出すのが当たり前という子がいるようです。
一方で、清心女子高等学校は発達障害児童の
積極的な受け入れとサポートを心がけています。
そして提出物がいつも提出日に間に合わないのは
発達障害児童の特徴とも言います。
もしかしたら意欲が無いように見えるだけで
その子達の個性の一環であり、学生生活を通して
そういった癖を改善してる最中かも知れません。
校則が厳しい
学校帰りに制服姿のまま街で遊ぶのがNGなのはもちろん、
週に一回、学校内で一斉の頭髪や化粧検査があります。
NGが出た生徒達は黒髪に染め直すよう指導されたり、
メイクをしていればメイク落としシートを渡されたり、
色々厳しくあるようです。
清心女子高等学校に通う生徒たるイメージを
徹底するよう求めていると思われます。
一見厳しく思えるかも知れません。
ですが校則とは社会に出る前に知る
最初の理不尽な社会生活のルールと言います。
そのルールがあるからこそ、
人は折り合いの付け方や受け流し方を知ります。
したがってそれを苦境と思うほど、
自分でいかに対応していくか
生徒自身が考えるチャンスです。
良いところ-メリット-
いじめがない
もちろん、目立たないだけで
時に誰かの陰口や悪口を言う人はいるそうです。
驚くべきことに、清心女子高等学校をはじめ、
女子校では大きないじめが生じにくいと言います。
これが女子校に対するイメージが好転する理由の一つです。
それは一説によると
思春期に異性がいないからだそうです。
異性の目が気になることでくすぶる衝動や劣等感、
自分の好奇心を素直に発せないストレス等で
いじめの引き金は引かれやすい
しかし、同性同士ならば、引き金自体がまず生まれない
それくらい異性の目のあるなしは思春期において重要なようです。
一方で、
清心女子高等学校では年間行事がたくさんあるので、
生徒間で協力しあう機会や、考えを出し合う機会、
あえて面と向かって話し合う機会が豊富にあります。
そういった面も多いからこそ、
精神的に健全な学生生活を送れるのかも知れません。
先生が良い
学校生活において先生との相性が良いことは
のちの人生観にも影響を与えると言います。
そもそも、発達障害児童に始まり、
元から病気がちで不定期にしか通えない児童だったり、
訳あって同世代の子とうまく馴染めない児童だったり、
そういった児童達の
『生徒として学校に通いたいという意志』を尊重してくれる
それが清心女子高等学校の特色です。
もとより先生のほとんどが生徒達に対して、
一人一人丁寧に向き合う姿勢が出来ているそうです。
普段は身体や心に悩みを抱えている生徒でなくとも、
時には思春期ならでは、または学生ならでは、
その他様々な状況で心苦しさを抱えることもありえます。
そういった学生達が心を打ち明けた時
しかと真正面から受け止めてくれる先生がいる、
それだけで心強さが段違いとなることでしょう。
進学率が高い
女子校だからといって、
生徒達も蝶よ花よと愛でられて終わりではありません。
現代では女性も社会に参画するパートナーとして
活躍するのが当然となりました。
清心女子高等学校はその時代が来ることを
創立時から留意していたとのことです。
ただ勉強を詰め込まれた存在ではなく、
女性として、一人の人間として、
社会の一員として自分は何ができる存在なのか
そういった考えを生徒自身に自覚させながら
教養と共に育て、学習意欲に実感を伴わせる
その意志を生徒達も理解していった結果でしょうか、
最終的に生徒の9割以上が大学に進学していくそうです。
進学先も多岐に渡り、
・福祉系(保育士、養護教諭等)
・芸術系(美術、音楽、マンガ、ファッションデザイン等)
・栄養系(調理師、パティシエ等) ・国際系(言語学、通訳等)
以上のように 様々な分野に向かって羽ばたいているのが分かります。
こういった理由も女子校のイメージを
大きく好転させるひとつといえるでしょう。
清心女子高等学校の学費は?補助制度もある?
どんな高校へ進学するにせよ先立つものは必要です。
様々な理由で稼ぎに自信が無い親御さんでも
きちんと払える見込みがあるなら
できればその費用を学費に当てたい。
そう考える人は少なくありません。
場合によってはアルバイト代で払えるなら
自分で稼いで払いたいという学生もいます。
清心女子高等学校はそういったライフスタイルにも
合わせやすいのが大きな特徴のひとつです。
そんな学費の内訳は以下の通りです。
学費の内訳
入学金
200,000円
入学金以外の一時納付金
110,000円
授業料(年額)
402,000円
授業料以外の入学年時納付金
24,000円
初年度納付金(総額)
736,000円
ちなみに神奈川県内における
私立高校の学費平均は約85万円と言われています。
そう考えた時、この学費は非常に良心的です。
ひょっとしたらではなく、
現実的に学生のアルバイトでも学費を
稼げるかも知れません。
学費を自分で稼ぐ場合
神奈川県のアルバイト最低賃金は2020年の時点で
時給1,010円です。
初年度における学費の必要額は
一ヶ月あたり61,333円です。
4週で割ると1週間15,333円です。
これは1週間で15時間…つまり、
平日5日間、たった3時間の短期バイトをすれば
なんと払えてしまいます。
しかし、学生時代の大事な自由時間を
できれば勉強に当てたいという人もいるでしょう。
学費補助を受ける場合
清心女子高等学校では
成績及び人物が極めて優秀な人物に対して
大谷学園奨学金を給付してくれます。
しかし、誰もが皆、生まれ持った知性を
活かせるとは限りません。また、プレッシャーもかかります。
一方、神奈川県には多くの学生達への学費支援制度があります。
こちらはどんな学力差があるに関わらず、
家庭の事情等を考慮、重視してもらえるプランです。
その内、清心女子高等学校に通う生徒が利用できる
学費支援制度を3つご紹介します。
学費支援制度
◆私立学校学費支援制度◆
保護者含め、神奈川県に住んでいる在校生ならば貰える補助金です。
【対象者】
保護者含め、神奈川県に住んでいる在校生
【授業料補助額】
年間74,400円から265,800円
【入学金補助額】
100,000円(1回のみ)
【申し込み方法】
6月中に在学高校へ申請書類を提出します。
そしてなんと、この制度は次に紹介する
高等学校就学支援金制度と併用できます。
◆高等学校等就学支援金制度◆
清心女子高等学校の在学生なら誰でも貰える補助金です。
【対象者】
国家資格者養成施設の指定校に通う在校生
【授業料補助額】
年間118,800円から297,000円
【申し込み方法】
一年生のみ4月、次の学年以降は6月中に在学高校へ申請書類を提出します。
◆高校生等奨学給付金◆
こちらは神奈川県に住んでいてかつ、生活苦に悩んでいるご家庭の、
授業料以外の教育費への補助金です。
【対象者】
保護者含め、神奈川県内に住んでいる在校生
また生活保護(生業扶助)を受給している世帯、
あるいは
保護者全員の令和元年度の道府県民税・市町村民税所得割額が
非課税である世帯生活保護(生業扶助)を受けている世帯
【教育費補助額】
年間52,600円
【道府県民税・市町村民税所得割が非課税である世帯への補助額】
年間38,100円から138,000円(世帯構成によって変動)
【申し込み方法】
12月頃に在学高校へ申請書類を提出します。
ただしどれも
支払う方の所得により補助額が異なります。
所得によっては補助対象外となります。
ですがどれも見逃せないプランです。
学費を払うのに不安がある方は
入学が決まり次第、
まずは高校の事務受付口へ書類一式を貰いに行きましょう。
清心女子高等学校の入試試験はどんなものがある?
評判、学費、どちらを見ても
豊かな学生生活を手の届く学費で送れる、
そういったイメージが湧いて来たのでは無いでしょうか。
次は入学試験について見ていきましょう。
清心女子高等学校では
推薦入試、一般一次試験、一般二次試験の3つから
生徒達の素養や実力、魅力を判断します。
推薦入試
1月下旬に行われる最初の入学試験です。
なんと学年の半分、125名をこの試験で選びます。
学校側は中学からの調査書と推薦書を読み込んだ上で、
生徒達の保護者も同伴させ、生徒達との面接を行います。
清心女子高等学校において 自分が何をしたいか、
どんな能力を発揮していきたいか、
記述試験からでは測り知れない生徒自身の魅力や意志を
面接を通してアピールしていける試験です。
一般一次試験
2月初旬に行われる2つ目の入学試験です。
学年の残り半分、125名をこの試験で選びます。
学校側はここでも推薦入試と同形式の面接を行いますが、
記述試験も行うことで生徒達の総合的な実力を判断します。
試験科目は国語・数学、または国語・英語の どちらかから選べます。
思考力や客観的判断力、情緒面の形成においても重要な
国語を必須教科としている点が注目です。
入学してからの学生生活について浮ついた概念でなく、
地に足のついた理念として整理されている生徒であれば
またとないアピールの好機です。
一般二次試験
3月初旬に行われる3つ目の入学試験です。
追加枠として学年の若干名をこの試験で選びます。
試験自体は一次試験と同様の方法で判断します。
試験日は二日間あり、どちらかを選べば良いものです。
また、出願期限も3月に入ってからと遅いので、
何らかの事情もあって回り道を経た学生の場合
この機会に備えるのも良いかも知れません。
まとめ
神奈川県横浜市にある
清心女子高等学校の情報を
おさらいをしていきたいと思います。
評判⇒生徒達の個性を尊重し、自分で考える力を養ってくれる。
学費⇒その気になれば学生でも全額支払うことが可能。
入試⇒学生の様々な事情を考慮した入試形式を取っている。
以上のように、女子校としてのメリット、
使える学資援助が多いメリット、
その他、様々なメリットを活かしながら
生徒達の個性を伸ばしてくれる。
それがこの清心女子高等学校かも知れません。