通信制高校に転入したいと思ったり、転入を決めたのには人それぞれ色々な理由がありますよね。
中にはあまり人に言いたくないようなことだったりする場合もあると思います。
でも、転入時や就職面接時などに、通信制高校への転入理由は必ずと言っていいほど聞かれることになります。
それはもちろん、「この学校や会社でやっていけるのか?」「この人はどんな人なのか?」というのを知りたいからこその質問なのですが、
「個人的なことだからあまり答えたくないな」
「自分を知ってもらうために正直に答えるべきなのかな」
「本当のことを言ったら落とされてしまうのではないか」
と考えてしまいますよね。
例文もあるので、適宜自分の都合などに合わせて言い回しを変えて使ってみて下さい。
答え方によっては、通信制高校への転入はむしろアピールポイントにもなるんですよ。これでもう面接は怖くありません。
目次
就職面接編
皆さんがどちらかというと気になるのは就職面接のほうかもしれませんね。
高卒での就職時にはほぼ確実に聞かれるであろう項目になってくるので、しっかりと回答を用意して面接に臨むようにしましょう。
答えなくてもいい?
「何を思われるかわからないし、いじめにあっていたなどと知られたくないから答えたくない」
いじめや不登校などが原因だったりすると、そう考える人もいるかもしれませんね。
結論から言うと、「一身上の都合で」「お答えしにくい」などと答えてしまうと、企業側からの心証はかなり悪くなります。
ダメではありませんが、ほぼその会社は不合格になると思ったほうがいいでしょう。
というのも、あなたにとっては個人的でセンシティブな問題だから答えたくないんだ、ということであっても、企業側から見れば
「この人は口に出せないほどマズイことをしてきたんだ」
と捉えられてしまうからです。
面接では就活生に聞いてはいけない質問というものもありますが、通信制高校への転入理由というのはこれには当てはまらないので、できる限り答えるようにしましょう。
ポジティブに答えよう!
もちろん、前提として「素行不良」「他人への迷惑」「暴力などの法律違反行為」などは絶対にダメですよ。
以下のような理由の場合は、そのまま正直に答えてしまっていいでしょう。
・家庭の都合
・スポーツや芸能活動等との両立のため
・病気や怪我など
あなた本人の能力に責任があるわけではない場合や、どこから見てもポジティブに評価できる場合ですね。
スポーツや芸能活動などが理由の場合は、どのくらいの結果を残せたか(例:全国○位、〇〇に出演など)を一緒にアピールするといいでしょう。
かえって評価に繋がります。
習い事など他に打ち込んでいたものがある場合も、その結果を目に見える形で面接官に伝え、
通信制に通っていた分時間を有効活用していたことをアピールしましょう。
また、病気や怪我の場合は今は回復していて、会社に迷惑をかけることはないということを必ず伝えましょう。
「毎日学校に通えないほど体調が悪いのだから、会社に毎日出社することもできないのでは?」と思われてはいけませんからね。
少し注意が必要なのは、以下のような理由の場合です。
・不登校
・いじめなど、人間関係のトラブル
・勉強についていけなくなった
この場合は、会社や面接担当官にもよりますが、
「仕事上の注意をしたら、心が折れて出社拒否になってしまうのではないか」
「人間関係のトラブルを引き起こすタイプなのではないか」
「真面目に仕事に取り組まないのではないか」
などと思われてしまうこともあります。
なので、全部嘘をつく必要はありませんが、マイルドかつポジティブな答え方を心がけ、マイナスに見られないようにしなくてはなりません。
例えば、ストレートに「人間関係がこじれて~」「最初の学校は馬鹿な不良ばっかりで~」と言ってしまったりするのは止めたほうがいいでしょう。
それは事実かもしれませんし、いい思い出がなかったりするとつい悪く言ってしまいがちなのですが、会社側から見ると
「周りと馴染む能力がなかった」
「入学前によく調べなかった、リサーチ力や勉強する気が足りない」
人物とも捉えられかねないからです。
そもそも、悪口のようなことを面接で言ってしまうのは人としてよくありませんよね。
また、自分の用意した答えと、その他の質問への答えや自分の状況が矛盾を起こさないように注意しましょう。
「バイトでその方面に対する知識をつけたくて~」
と言っているのにバイトをしていない、などは明らかに嘘とわかってしまいます。
もし、転入した通信制高校に自分のなりたい職業用のコースや授業があれば、それを絡めて答えにしてしまうのもいいでしょう。
また、先生に相談すれば、学校に来ている求人票の中から、自分に合った会社を教えてくれます。
自分の状況や、どんな会社に就職したいかを進路指導の先生と一度話し合ってみるといいですね。
こんな風に答えよう!
例① 人間関係がこじれた
高校1年時にストレスなどから体調を崩し、思うように登校することができなくなってしまいました。
その後無事に回復したのですが、一部の教科の出席日数が足りず、3年での高校卒業が難しくなってしまいました。
しかし、どうしても3年で高校を卒業したかったので、通信制高校への転入を決意いたしました。
通信制高校では、自分でカリキュラムを組まなくてはならなかったので、計画性や自主性も身につけることができました。
例② 勉強についていけなくなってしまった
2学期頃からだんだんと勉強が難しいと感じることが増え、毎日学校に通って授業を受けることが苦痛になってきました。
分からない所は先生に聞いたり、友だちに聞いたりして家でも勉強の時間を増やしましたが、わからないところばかりがどんどんと溜まってしまい、どうしても授業についていけず、テストの点数も芳しくないものとなってしまいました。
自分のペースで学び直しをしたい、でも友達と一緒に卒業もしたいと考え、通信制高校であればそれも可能だと考えました。
高校転入時の面接編
通信制高校へ転入したい、という時、つまり転入試験の面接の時には、基本的には素直に理由を答えてしまって大丈夫です。
というのも、通信制高校側も生徒にはいろいろな事情があって通信制へ転学してくるということを承知していますし、どうしたらより良い学校生活を送れるかを一緒に考えたい、という気持ちから聞いているからです。
しかしそれでも絶対に駄目な理由や答え方のポイントがあります。
これだけはNG! 答えてはいけない理由
通信制高校への転入を断られてしまうような理由とはズバリ
・素行が悪い
・他人に迷惑をかける
・暴力や法律違反行為などがある
の3つです。
具体的には万引などで警察のお世話になったことがあるとか、いじめをしていた、教師や友達などに暴力をふるったことがある…などですね。親や先生に反抗的な態度を取って言うことを全く聞かない人やトラブルメーカーなども不可とみなされます。
通信制とはいえど高校は集団生活をするところですし、いじめなどが原因で通信制に通っている生徒も多くいます。集団行動ができないような生徒は入学ができないのです。
基本的には正直に答えよう
前の見出しでは脅すようなことを書いてしまいましたが、そもそも「素行が悪い」「他人に迷惑を掛ける」「法律違反行為がある」ほどの人はほとんどいないはずです。
・いじめが原因で不登校になり、出席日数が足りなくなってしまった
・家庭の都合でアルバイトを長時間しなくてはいけなくなった
・勉強についていけなくなってしまった
・スポーツや芸能活動などと全日制の両立が難しくなった
などなど、多くの人はそれ以外の理由で通信制への転学を考えているはずです。
その場合は、転入時の面接では正直にその理由について答えるようにしましょう。
通信制高校の先生たちは、どうしたら自分に合った方法で楽しく通えるかを一緒に考えてくれますよ。
また、答える時には「勉強したい!高校を卒業したい!」という強い意志を伝えるとより良いでしょう。
通信制高校では中退してしまう生徒の割合が全日制に比べて多いので、前向きに勉強して卒業していこうとする生徒はとても喜ばれるからです。
こんな風に答えよう!
※「なぜ通信制高校に転入するのか」と「なぜ当校に転入したいと考えるのか」は、似て非なる質問です。
今回は前者の質問に対しての回答例をあげています。もし「なぜ当校に~」と聞かれたら、その学校の特徴を挙げて答えるようにしましょう。
例③ 不登校で出席日数が足りなくなってしまった
高校でいじめにあってしまい、学校に行くことが辛くなってしまい不登校になってしまいました。
そのせいで出席日数が足りなくなり、全日制では進級(or卒業)が厳しい状況です。
しかし、やはり勉強したい、高校を卒業したいと考え、自分のペースで勉強して高校卒業資格を得ることができる通信制高校に転入したいと考えました。
例④ 将来の夢のため
私はプロのダンサーになりたいと考えており、毎日ダンススクールに通っています。
しかし、全日制では思うように練習の時間が取れず、またオーディションや出演のために学校を休むことも重なり、毎日学校に通って授業を受けることが難しくなってしまいました。
もっとダンスの練習に時間を取りたい、勉強とダンスの両立をしたいと考え、通信制へ転入したいと考えました。
こちらのサイトを使うと、簡単な無料診断があるので、あなたに合った失敗しにくい通信制高校が選べます。
全て無料で利用できるので、自分で探すよりも断然失敗しにくいので時短になります。
+α 進学時の面接編
専門学校や大学への進学時には、
・受験のために自分の時間をより有効活用できると考えたから
・(専門コースがある場合)自分の夢に向けての勉強ができると考えたから
などの理由も使えます。
もちろんその言葉に見合った勉強をしていたり、知識を身に着けている必要がありますが、それだけ真剣に自分の将来を考えているというアピールに繋がります。
通信制高校への転入理由を面接で聞かれたら?
就職面接の時には、
・マイルドに答える
・相手にどう自分を見てもらいたいかを考える
・ネガティブなことは言わない
・自分がその結果何を身に着けたかをアピールする
ことを心がけましょう。
転入時の面接では、
・理由を正直に述べる
事が重要でした。
以上のことを守って、自分に合っていて、かつ相手にもアピールできる理由を答えるようにしましょう。
たしかに、高卒での就職面接の場合、通信制高校卒であるというだけで嫌がる会社も中にはありますが、
そのような会社は概して体質が古く、無理に入っても後々つらい思いをするだけの場合がほとんどです。
自分に合った会社に就職するためにも、ポジティブに自分をアピールする材料として転入理由を述べるようにしましょう。
緊張してしまうかもしれませんが、熱意と自信を持って答えれば、相手もあなたのことを好意的に評価してくれるはずです。
「素敵な人材が来たな」と思ってもらえるよう、頑張りましょう。
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