せっかくの青春時代を独りぼっちで過ごすのは寂しいですよね。これから高校生活を過ごしていくにあたって、「友達ができるのか」というのは重要な問題です。
特に通信制高校を選ぶ人は
「人間関係を築くのが苦手」
「転入学で途中からクラスに馴染めるだろうか」
「登校回数が少ないのにクラスメイトと仲良くなれるのだろうか」
といった不安から友達ができるのか疑問に思うのではないでしょうか。
そこでこの記事では
・通信制高校で友達はできるのか
・通信制高校で友達を作る4つの方法
について説明していきます。
目次
通信制高校で友達はできるのか?
ズバリ、通信制高校でも友達はできます。
なぜなら、通信制高校には、様々な経験をしてきた個性豊かな人たちが集まっているからです。あなたの今までの経験も、プラスに変えてくれるような人たちとの出会いがきっとあります。
では、「どうして友達ができるのか」ということについて詳しく説明していきます。
個性豊かな人たちの集まりだから友達ができる
通信制高校といえば、
・ヤンキーが多そう
・暗い子が多そう
・年上、年下の人が多くて話が合わなさそう
といったイメージがありませんか。
確かに通信制高校には、今まで出会ったことのない、育ってきた環境の違う、幅広い年齢層の人たちが数多くいます。
そのため、色々な人たちと積極的に出会って「成長していきたい」という前向きな気持ちを持つことで、通信制高校でも友達を作ることができます。
そのような人たちを、「この人は自分には合わない」と決めつけてしまう人には友達はできません。
通信制高校には、今までの世界観を変えてくれるような出会いがあるはずです。新しい考え方や価値観を手に入れるために、色々な人たちの話を聞いてみましょう。
いじめや不登校の経験があるから友達ができる
友達ができるか不安に思う人の中には、
・いじめられていた
・不登校だった
という過去の経験から、友達ができるのか不安に思う人も多くいると思います。
しかし、今まで辛い経験をしたからこそ、色々な人に対して優しくすることができるはずです。優しい人に対して、人は安心して心を開くことができます。
いじめや不登校などを経験してきたからといって、後ろ向きにならず、その経験を糧に積極的に友達を作ろうという気持ちを持つことが大切です。
通信制高校は、自分にあったペースで勉強をすることができることから、様々な事情を抱えている人が多くいます。同じような経験をしていたり、自分よりもっと大変な経験をしてきた人と出会うことがあるでしょう。
そのため、相手の気持ちを理解し、常に思いやることで友達を作ることができるでしょう。
通信制高校で友達を作る4つ方法
通信制高校で友達を作る具体的な方法を知りたいとう人のために、この4つの方法をご紹介します。
友達を作る方法
- 専門コースを選ぶ
- スクーリング回数を増やす
- 学校行事や部活動に積極的に参加する
- 先生に相談する
専門コースを選ぶ
専門コースを通信制高校には、普通科だけではなく専門的な知識を学ぶことができるコースを設けてます。自分にとって一番興味のある分野が学べる学校を選びましょう。
友達を作る一番の近道は、相手との共通点を見つけることです。
専門コースに通っている学生は、将来なりたい職業が決まっていて、そのための資格取得や進学、就職を目指している人が多いです。そのため、自分と同じような興味や夢を持った友達をすぐ見つけることができます。
具体的にどんなコースがあるかというと、
・調理系
・美容系
・芸術系
・IT系
・スポーツ系
・芸能系
・ファッション系
など様々です。
初対面の人と話すときに、
「何を話せばいいか分からないな」
「あの人何考えてるのか分からない」
ということを思ってしまい、どのように接すればいいか分からず、緊張してしまったり、恥ずかしく感じて言葉がなかなか出てこないということはありませんか。
会話を続けることが難しいと、仲を深めるのに時間がかかってしまいます。通信制高校は登校回数が少ないので、友達になる前に卒業してしまうなんてこともあるかもしれません。
しかし、専門コースを選んだ場合にはお互いの好きなことがある程度分かっています。自分の興味のあることや、好きなことについて話すのって楽しくていくらでも話題が出てきますよね。たくさん話している内に友達になっていたということがあるはずです。
また、そういったコースに通っていると、一般的な知識の他に専門知識も勉強しなければなりません。資格取得を目指して勉強することもあるでしょう。
諦めそうになったり挫けそうになるときも、同じ目標を持つ仲間と一緒に頑張り、乗り越えることで一体感が生まれ、仲を深めることができます。
実際に専門コースなどを専攻していた先輩の声です。
それまで普通の学校に行きながらマンガ家を目指そうと思っていたのですが、すぐにヒューマンキャンパス高等学校のエンターテイメント系マンガ専攻に入学することに決めました。入学して驚いたことは周りの実力があまりにも高い事でした。これは一人でマンガを描いていたら絶対わからないことで、同じ夢を追いかける同士、褒めあったり意見を言い合ったりしながら上達することができました。
引用:みんなの通信制高校プラザ
ゼミナールで一緒にネイリストの資格取得に向けて勉強をした友人とは、試験の前にはお互いにネイルの練習台になったり、苦手な部分を教えあったりしました。就職した今も大切な友人で、同じようにネイリストとして仕事をしている友人とは定期的に連絡を取り合い、お互いに励ましあっています。憧れだったネイリストとして仕事をするという夢を叶えることができたのは、清和学園高等学校のゼミナールのおかげです。本当に良かったと思います。今の私の夢は、自分のネイルサロンを開店することです。まだ、その夢がいつになるかはわからないですが、清和学園高等学校で得た資格、友人が今の私の原動力となっています。
引用:みんなの通信制高校プラザ
お互いに高め合いながら、目標や夢に一緒に向かうことができる、最高の友達を見つけたいですね。
スクーリング回数を増やす
通信制高校だとスクーリングが少ないため、クラスメイトと打ち解けることが難しく感じますよね。
しかし、スクーリングは学校やコースによって違うため、スクーリングが少しでも多い学校を選ぶことで友達が作りやすくなるでしょう。
スクーリングの頻度として大きく分けてこの3つがあります。
・通学型(週 1〜5日定期的に通う)
・集中型(夏休みや冬休みなどの決まった時期に集中して通う)
・合宿型(数日間宿泊して行う)
クラスメイトと顔を合わせる回数が多いほど、友達は作りやすくなります。
授業を受けていく中で、
「さっきの説明分からなかったから聞きたいな」
「次の授業の教室まで独りで行きたくないな」
「課題が合ってるのか不安だな」
といった何気ない疑問や不安が浮かんでくるかもしれません。それを会話のきっかけにしてみましょう。
通信制高校には、自分の親と同い年の人、子持ちの人、働きながら通っている人など色々な人がいます。今まで関わることがなかった人たちと何を話せばいいんだろうかと戸惑うこともあるかもしれません。
ですが、同じ授業を受けているので共通の話題が必ずあるはずです。勇気を持って話しかけてみると、
「自分と同じ疑問を持っていた」
「頭が良くて勉強を教えてくれた」
「ヤンキーだと思ってたのに優しい人だった」
など新しい一面が発見され、気の合う友達を見つけることができるかもしれません。
実際に、通信制高校に通う生徒がどこで友達を作ったかのアンケートがあります。
・同じ授業で 38%
・スクーリングで 37.1%
となっており、クラスメイトと顔を合わせるチャンスを逃さずに積極的に交流し、友達を作っている人たちが多くいます。
人見知りさんがスクーリングで友達を作るためのポイント
スクーリングで顔を合わせても、人見知りのために友達の作るのが難しいという人もいるかもしれません。
そこで、人見知りさんのために、スクーリング中に友達を作るための3つのポイントをご紹介します。
ポイント
・常に笑顔
・挨拶をする
・勇気を出して自分から話しかける
このポイントを心がけることで友達を作りやすくなります。
話しかけた人が真顔だったらどう思いますか。
「今話かけたらまずかったかな」
「自分のこと嫌いなのかな」
と不安になると思います。反対に笑顔の人には、また話しかけようと思いませんか。
常に笑顔でいることで周囲からの印象が良いものになり、自然と人が集まってくるようになるでしょう。
また、「おはよう」「さようなら」「ありがとう」「ごめんね」などの簡単な挨拶を忘れないでください。どんなに口下手でも、そういった一言があるだけで悪い印象を持たれることはありません。
そして最も重要なのは、誰かが話しかけてくれるまで待つのではなく、自分から話しかけるということです。人に信頼してもらうには、まず自分のことを話して、相手に安心できる人だということを知ってもらうことが大事だと言われています。
話しかけるというのは勇気がいることですが、まずは自分から。他の人も同じように誰かが話しかけてくれるのを待っています。そんな時にあなたが話しかけてくれれば嬉しくなって、色々なことを話してくれるはずです。
学校行事と部活動に積極的に参加する
通信制高校では様々学校行事が行われていたり、部活動が活発に行われていいる学校があります。
通常の授業の以外の活動に積極的に参加し、いつもと違う体験を通じて友達を作りましょう。
学校行事の一例としてこのようなものがあります。
・文化祭
・体育祭
・球技大会
・修学旅行
・職業体験
・ボランティア活動
文化祭や体育祭のようにクラスメイトで力を合わせて準備をしなければならないイベントや、修学旅行のように宿泊を伴うイベントもあります。このような体験は独りではなく、必ずクラスメイトと協力して行う必要があるので、自然と友達ができやすいです。
通信制高校の学校行事の様子です。とても楽しそうですよね。
https://twitter.com/ayacha_419/status/1123164929970671618?s=21
昨日はスキー実習の最終日でした。全員がスキー検定を受験しています。また、元気の泉キャンパスに戻ってからはウインターアクティビティを実施しました。雪原をバナナボートに乗って駆け抜けるなど、笑顔で楽しんでいました☃️#クラーク #北海道体験学習 #深川市 pic.twitter.com/cBn0GYCUG1
— クラーク大阪梅田 (@cl_umeda) January 11, 2020
また、通信制高校には全国大会を目指すような部活動から、趣味の延長のような同好会を作っている学校があります。
通信制高校でも全国大会に出場するほど、力を入れて行っているところもあれば、月に数回自由に集まるというところもあります。大会に向けて一緒に汗を流したり、趣味や思考が同じ仲間が集うことで、友情を深めることができるでしょう。
自分の興味のある部活動や同好会を探して、積極的に参加してみましょう。
運動部の一例です。
・野球部
・サッカー部
・陸上部
・テニス部
・水泳部
・卓球部
・バスケットボール部
・バレーボール部
文化部の一例です。
・吹奏楽部
・美術部
・文芸部
・ダンス部
・軽音部
・華道部
・茶道部
実際にある通信制高校の部活動の様子です。
https://twitter.com/mirai__baseball/status/1216990787835060226?s=20
https://twitter.com/asukafukuoka/status/923103782606475264?s=21
https://twitter.com/asukafukuoka/status/800627747659755520?s=21
先生に相談する
どうしても自分で友達を作ることが難しいと感じた場合は、先生に相談してみましょう。
先生に紹介してもらい友達ができたという声も多くあります。
通信制高校に勤務する先生は、数多くの様々な事情を抱えた生徒たちと出会ってきています。
不登校だった生徒やいじめられていた生徒、働きながら通う生徒など、様々な事情を抱えた生徒など。そんな生徒が多く通うからこそ、一人ひとりの悩みや考えに寄り添い、真剣に向き合ってくれる先生が数多くいます。
そういった先生たちはどんな人に対しても偏見を持つことなく自然に接してくれることでしょう。
相談することで、自分と同じような趣味を持つ生徒間のコミュニティを教えてくれたり、同じ境遇の生徒と話す場を設けてくれたりすることがあります。
自分ではなかなか踏み出すことができなくても、手を差し伸べてくれる人がいれば思い切って進むことができるはずです。
まとめ
通信制高校で友達は作ることができます。
ただし、受け身の姿勢ではいつまで経ってもできません。勇気を持って一歩踏み出すことが大切です。
友達を作るポイント
・同じ夢を持つ仲間と共通の話題で盛り上がる
・スクーリングでクラスメイトに自分から話しかける
・仲間と協力してやり遂げるイベントや部活に参加する
・先生に相談して友達を紹介してもらう
学生時代にできた友達は、きっと一生ものの友達になります。社会に出てからは、年齢や地位、職業どに縛られて新しい友達を作る機会は減っていきます。
短い青春の時間を共にした仲間とは、いつまでも損得関係なく付き合っていくことができます。
一度しかない高校生活、積極的に友達を作って楽しい思い出をたくさん作っていきましょう。