たしかに、通信制高校に通っている生徒は、普通の高校に通っている生徒より時間に余裕が生まれるため、アルバイトをしている生徒の割合が高いです。とはいえ、あまりにもアルバイトばかりしていると、親としては学習面が心配になりますよね。
今回は
- 通信制高校に通ったらアルバイトしないとおかしいのか
- 通信制高校に通いながらバイトしている人は何時間くらい働いているのか
- 通信制高校に通っていて、バイトの労働時間が短いと言われた時の対処法。
について解説していきます。
目次
通信制高校に通ったらアルバイトしないとおかしい?
親としては、「周りの子もみんなしている」と言われると、それが普通なのかなと思ってしまいがちですが、実際のところ、通信制高校に通っているからといってアルバイトするのは当たり前のコトなのでしょうか?
結論としては、アルバイトをしていない通信制高校生がいてもおかしくはありません。
通信制高校とはいっても、
- 将来なりたい職業が決まっていて、必要なスキルを磨くために勉強している
- 将来かなえたい夢のために努力している
- 大学に進学したいから勉強している
といった生徒さんもいるからです。
ただし、実際には、アルバイトしている通信制高校の生徒が多いのは事実です。
通信制高校でアルバイトをしてる人が多い理由が
- 将来就職する時の社会勉強のため
- 遊ぶためのお金が欲しい
- 学校に顔うための学費を稼ぐため
といったものです。
通信制高校に通いながらバイトしてるけど、周りは何時間くらい働いてるの?
通信制高校に通いながらバイトしてるいる子が、実際どれくらいの時間働いているのか気になりますよね。
バイトしている時間に関して言えば、長時間務めている学生が多かいのは事実です。
- 週3日1日7時間労働している生徒
- 扶養から外れる年間103万円以上稼いでいきたいという生徒
- 週3~4日労働一日6~8時間労働している生徒
- 週3~4日労働している生徒
といったように、主に週3~4日、一日6~8時間労働しているといった生徒が多かったです。
中には、そうしないと生活ができない子もいるので、一概に良い悪いの判断はできませんが、高校生としての労働時間と考えると、ちょっと長いですよね。
ここで要注意なのですが、時給によっては、月に80時間以上の時間働くと、親の扶養から出てしまう可能性があります。
扶養について簡単に説明すると、学生などを養っている親御さんの所得(お給料やボーナス)などから、所得税(給料やボーナスをもらって、ある一定基準の収入を超えた場合に課される税金の事)や住民税(都道府県、市区町村が行っているサービスを維持するために必要なお金を分担した負担額のこと)といった税金を計算する際に、所得のない家族の人数分だけ税金を安くすることが出来るといった制度の事です。
扶養から出てしまった場合どうなるの?
扶養から出てしまった場合どうなるのかを簡単に説明します。
扶養に収まる分のお給料に収めておかないと、
- 親御さんの給料などから引かれる税金が増えてしまう。
- 学生本人の所得にも税金が課せられてしまう
という悪循環になってしまいます。
そして残念なことに、これらの事実を知らせることなく働かせるお店の人が多いです。アルバイトの時間が長いなと感じる場合は、扶養について理解しているのか確認しておいた方が良いです。
アルバイトのし過ぎには要注意‼
扶養のことは別としても、通信制高校で時間があることを理由に、アルバイトをしすぎて、学業や将来のための勉強もおろそかにすることは、決してよいことではありません。
学業や将来のための勉強をおろそかにしてしまうと、卒業や将来の夢が叶わなくなってしまうことがあります。
将来後悔させることがないように、学校へ通うことの意味や、今やるべきことをお子様に伝えるようにしましょう。
アルバイト先で、もっと働いてよ!と言われた時の対処法。
たしかに、中には人手不足から「もっとシフト入ってよ!」と言ってくる店長もいます。高校生くらいですと、そんなことを言われると、もっと働かないといけないんだと思ってしまいます。
そんなときにお子様がしっかり対応できるような対処法について、お話ししていきます。
だいたい、店長がアルバイトにもっと入ってほしい場合に言ってくるパターンとしては
- どうせ学校がなくて暇なんだからシフトに入って!
- 遊んでいるならバイトして社会経験を積んだ方がいい!
だと思います。
こういったことを言われた場合の対処法について、それぞれお話していきます。
通信制高校なんて暇なんだから、もっと働いてよ!と言われた時の対処法
これは、アルバイトをしている通信制高校生の中でも、勉強のために労働時間を少なくしている生徒に多い悩みです。
アルバイト先の店長から、「通信制高校生なんだから暇でしょ!」と言われることが多いようです。
このように言われた場合は、次のように返答させれば良いでしょう。
- 学業に支障が出てしまうので、シフトには入れないと断る。
- 将来なりたい分野の資格を取るために勉強しているのでシフトに入れないと断る。
店長も人間ですから、理由をはっきりと言えば、分かってくれるはずです。中には、「断ったことが原因でクビになったらどうしよう・・・」と思う子もいると思います。しかし、理由を伝えたにもかかわらず、それを一切無視してなお仕事を押しつけてくるようなお店であれば、クビになっても良いと思います。短期的には収入がなくなって嫌だと思う子が多いと思いますが、長い目で見れば、そちらの方がプラスです。
親として、「クビになっても次があるから大丈夫だよ」と勇気づけるように言ってあげれば、お子様も安心してそのように店長に言うことができるでしょう。
遊んでいるならバイト経験を積んだ方がいい!と言われた時の対処法
遊んでいるならバイト経験を積んだ方がいいと言われてしまったときの対処法をお話していきます。
このように言われた場合は、次のように返答させれば良いでしょう。
- 「普段は遊んでいるのではなく、将来のための勉強をしているので、アルバイトをこれ以上増やせません。」とはっきり言う
- スタッフと会話ができる時に勉強していることの中でスタッフに役立ちそうな情報を話し、自分が勉強していることをアピールする
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- “通信制高校=勉強ができない”
と思っている店員が多いので、勉強をしていることでアピールすることで、納得してくれる人が多いです。
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「遊んでるわけじゃない」ということを、強くアピールするように、お子様にアドバイスしてあげてください。
とある学生の実際にあった話
これは、とある学生が実際に体験した話です。
アルバイト先で、「もっとシフトに入って!」と言われました。
その生徒は、
「勉強をする時間を減らすことはできないので、シフトに入れません。」
とはっきり断りました。
シフトには入らずに済んだものの、後日、他のスタッフからは
「シフトを増やしてもっと社会経験を積んでおきなさい!」
とシフトに入るたびに言われていました。
その生徒は落ち込んでいました。
とある日、アルバイトが終わって、アルバイト先のスタッフと途中まで帰ったときに、普段勉強していることや、その人が知らないような役に立つ情報を話してあげました。
後日、シフトに入ると、その生徒は、
しっかりと勉強をしている子
という評価になっていました。
そのスタッフが、他のスタッフにその生徒から聞いた話を話していたから周りからの評価が変わったのです。
周りにも役に立つ情報だったので、周りからは感謝され、評価も上がるといったことが起きたのです。
なぜ、このようなことになったのかというと、結論は、
言葉だけではなく、知識が身についていたからという事から、きちんと勉強していること
を証明できたからです。
人間は言葉だけだと、疑う人もいます。
ですが、
みんなが知らないような知識を持っている、また伝えることで、普段勉強していること
を証明できるのです。
勉強していないと、みんなが知らないような知識は身につかないからです。
まとめ
今回は通信制の高校生はバイトしてないとおかしいのか、また、何時間働いている人が多いのかというお話をしてきました。
今までの話をまとめていくと
- 通信制高校の生徒はアルバイトしていなくてもおかしくない
- 通信制高校の生徒は週3~4日、6~8時間労働している。
- 将来のための勉強をしている人で、シフトを増やして!と言われた時には、自分の気持ちをはっきりと言うことが大切
となります。
通信制高校だからといって、アルバイトしなければならないといことは、ありません。将来のために、学生生活の時間を大切に使わせるようにしてください。