神戸市立楠高等学校と言えば、兵庫県神戸市にある4年制の公立定時制高校として有名ですよね。
実際に受験を検討する前に、
「どんな雰囲気の学校なんだろう」
「学費っていくらぐらいかかるの」
「入試ってどんな問題が出るのだろう」
といったことが気になりませんか。
そこでこの記事では、
・神戸市立楠高等学校の評判
・神戸市立楠高等学校の学費
・神戸市立楠高等学校の入試
について詳しくご説明していきます。
目次
神戸市立楠高等学校の評判について
「まるで社会の縮図のようだ」
と言われるほど、多種多様な生徒が通う神戸市立楠高校。
実際に通う先輩たちはこの学校にどのような印象を持っているのか、悪い口コミ、良い口コミの両方をご紹介していきます。
悪い口コミ
・昼間に仕事をしている人はしんどくなって辞めてしまう人もいます。
・授業中にふざける生徒も一定数います。
・校舎が古い
こういった口コミが多数あります。
定時制高校では授業が夜間に行われるため、働きながら通う人が多くいます。
確かに、仕事でくたくたになった後に、学校に行って勉強をするのは精神的にも体力的にも大変でしょう。
また、比較的自由な校則であるため、自由の意味を履き違えて、学校本来の目的を忘れて騒いでしまう生徒も一定数います。
しかし、「なぜ高校に通うのか」という目的をはっきり持っていれば、自分の感情にも、周囲の環境にも流されることなく高校生活を過ごすことができます。
4年間という長い時間を高校生活に費やすのです。途中で辞めてしまったり、留年してしまっては時間を無駄に過ごすことになりませんか。
貴重な時間を有意義に使うためにも、自己管理をしっかりしていきましょう。
ココに注意
私生活との両立のためには、高校に通う目的をしっかり持つことが大切
良い口コミ
・先生が熱心に指導してくれました。
・いじめについては一切見ませんでした。
・校則が比較的緩いです。
・部活動の数が多いです。
こういった口コミが多数あります。
特に目立って多いのは、「良い先生が多い」との口コミで、こんな声もありました。
https://twitter.com/3819r/status/712950023294558208?s=21
生徒のために泣いてくれる熱い先生がいるようですね。
この学校には、既に社会で働いている方、高齢の方、子育て中の方、外国人の方など、様々な人たちが通っています。
そのため、しっかりと勉強をするには、上手く私生活と両立していく必要があります。
そこで先生たちは、それぞれの学力や私生活の状況をよく見て、丁寧に指導するよう心がけています。
なんでも相談できる先生がいれば、心強く、安心して高校生活を送ることができますよね。
また、部活動の数が22個と多く、授業以外で友達を作ったり、新しい趣味を見つけることができるのもこの学校の大きな特徴です。
実際の部活動の様子を少し見てみましょう。
軟式野球秋季兵庫県大会
in明石トーカロ球場
★決勝戦★
4-2で
神戸市立楠高校が優勝しました!
春2連覇、秋優勝。近畿大会出場 pic.twitter.com/OuE0kQFrki
— かーいき (@kaikipolice7) November 1, 2014
軟式野球兵庫県大会決勝
楠VS西宮香風
6対1で
神戸市立楠高校
兵庫2連覇しました。
8月12日からある
全国大会神宮でがんばってください!
西宮香風、8月2日近畿大会in大阪で開催されます。
みなさんお疲れでした!
楠、兵庫代表 pic.twitter.com/cEfajPCRUV— ゆうた (@kaikipolice89) June 15, 2014
このように、全国大会に出場する程の強豪チームもあります。
ひとつの目標に向かって仲間と一緒に頑張ることができれば、一生の思い出に残る高校生活が送れそうですよね。
ココがポイント
熱心な先生が多数いる。部活動などを通じて友達も経験も増やすことができる。
気になるあの口コミ真相とは!?脳性麻痺の受験生を不合格にした?
神戸市立楠高等学校についてインターネットで調べると、「脳性麻痺」という単語が必ず一緒に出てきます。
これはこの学校が、「脳性麻痺の受験生を定員割れしていたのに不合格にした」という過去があったからなんです。
そのため、
・障害者を差別している。
・「学びたい」という気持ちを尊重しない学校だ。
と言った口コミが多数あります。
確かに言葉だけを聞くと、
「受験生に対して不公平な扱いを取る学校なのではないか」
という印象を受けるかもしれません。
そこで、この口コミの真相について詳しくご説明していきます。
この受験生が、過去2回試験に挑み、2回とも不合格になったというのは事実です。
しかし、不合格という結果を出した理由について学校側は、
「本校の教育に足る能力と適性を備えているかどうか、総合的に判断した結果」
引用:神戸新聞NEXT
と説明しています。
つまり、学校側の合格基準を満たしていなかったということなのです。
実際、この学校には障害を抱えた生徒も数多く通っており、この受験生が合格した際には看護師の配置を検討するとの発表もしていました。
詳しい合否の基準や内容は明らかにされていませんが、「障害を理由に不合格にした」と決めつけてしまうのは違うのかもしれません。
そのため、こういった意見を持つ人もいます。
その、楠高校が今回はどうしても、入学を受け入れられなかったということをおかしいと責めるのではなくて、
それだけ多くの多様な方を受け入れて来た学校だからこその、今回の判断があるのだろうと、私は思います。— 笹森理絵 (@henchan93) November 30, 2018
この意見を見てどのように感じたでしょうか。
インターネットやSNSなどに書かれている偏った情報だけを見て「みんながこう思っているんだ」と受け入れてしまうことはとても危険です。
事実を知った上で、あなた自身がどう思うのかということが大切です。
特に学校の雰囲気を知るためには、実際に学校へ行き、生徒や先生の様子を間近で見てあなたの目で判断することが一番です。
神戸市立楠高等学校では、例年11月頃に「くすのきオープンスクール」を実施しています。学校の雰囲気を体感するチャンスですので、ぜひ参加してみましょう。
詳しい日時については、学校の公式ホームページで確認するようにしてください。
ココに注意
百聞は一見にしかず。学校の雰囲気は自分の目で見て確かめてみよう。
神戸市立楠高等学校の学費について
高校の入学を検討するに当たって、どれぐらいの学費がかかるのかは重要な問題ではないでしょうか。
実際にどれくらいの学費がかかるのか、詳しく見ていきましょう。
入学金 | 0円 |
授業料 | 18,600円 |
初年度学校納入金(教材購入費・給食費) | 40,000円 |
初年度学費合計(概算) | 58,600円 |
4年間学費合計(概算) | 114,400円 |
注意ポイント
・給食代、部活動などの費用は別途かかる。
・週5日通う交通費がかかることも忘れない。
全日制高校の1年間の授業料が118,800円で、定時制高校の4年間の総学費とほとんど変わらないので、安く感じるのではないでしょうか。
神戸市立楠高等学校は4年制なので、一般の全日制高校より卒業に時間はかかりますが、学費が余計に多くかかるということはありません。
学費の実質無料化も?!学費支援制度は要確認!
定時制高校を検討する方の中には、
「親に負担をかけたくない」
「生活費を稼ぐだけで精一杯だ」
という方もいるのではないでしょうか。
そこで、国や神戸市では、授業料が実質無料化となるような支援制度を行っています。
では実際にどのような制度があるか見ていきましょう。
制度名 | 対象範囲 | 返済の有無 | 実施期間 |
高等学校等就学支援金制度 | 授業料 | 無 | 国 |
神戸市立高等専門学校および高等学校授業料減免制度 | 授業料 | 無 | 神戸市 |
高校生等奨学給付金 | 授業料以外 | 無 | 国 |
神戸市奨学金 | 授業料以外 | 無 | 神戸市 |
その他の奨学金制度 | 授業料・授業料以外 | 有・無 | 民間 |
注意ポイント
・「高等学校就学支援金」は3年生までしか利用できない。
・4年生からは神戸市の「授業料減免制度」を利用できる。
・世帯の収入などにより利用可能かどうか異なる。
このように、国や神戸市を多くの団体が、高校生の学費を軽減する制度を用意しています。
自分がどの制度を利用できるのか、まずは学校に相談して確認してみてましょう。
こういった制度を利用する場合、学業の成績や学習態度が悪いと急に打ち切りなったり、返済を求められることもあります。
しっかりとした覚悟を持って、利用するようにしましょう。
神戸市立楠高等学校の入試について
実際にこの学校を受験したいと思った方のために、入試の内容について詳しくご説明していきます。
入試時期は3月上旬で、受験料は300円となっています。
試験内容については、
受験者区分 | 試験内容 |
一般入試 | 学力考査 |
成人特例選抜(満20歳以上) | 面接・作文 |
となっています。
それでは、試験内容について詳しく見ていきましょう。
学力考査
学力考査の詳しい内容はこのようになっています。
・国語・数学・理科・社会・英語の5教科
・偏差値は32程
過去に出題された問題については、書店で「過去問題集」を購入することがで確認できます。
受験前に必ず一度は目を通しておきましょう。
難易度については、偏差値50が平均値と一般的に言われているので、さほど難しくありません。
面接(成人特例選抜のみ)
面接内容は非公開となっていますので、一般的な質問事項を抑えて、答えを準備しておきましょう。
一般的な質問のほんの一例です。
・なぜ、この高校を受験するのですか。
・この高校で何を頑張りたいですか。
・あなたの長所、短所を教えてください。
・最近気になったニュースを教えてください。
・将来の夢はなんですか。
いざ面接の本番を迎えると、緊張により
「自分の考えがまとまらない」
「何を言えばいいか分からない」
とパニックになり、沈黙してしまう人も多くいます。
あらかじめ自分の考えをまとめておき、上手く答えられるように準備しておきましょう。
回答を考える上での重要ポイントをまとめましたので、参考にしてください。
ポイント
・嘘はつかない。
・自分の言葉で話す。
・受験する高校の特色、求める生徒象について調べる。
・具体的なエピソードを交えて話す。
無理に自分をよく見せようとしたり、誰もが答えるようなありきたりなことを伝えるのではなく、「自分の熱い思い」を面接官にぶつけるうようにしましょう。
作文(成人特例選抜)
作文のテーマについても非公開となっていますが、よく出題されるテーマを見て傾向を抑えておきましょう
よく出題されるテーマの一例です。
・高校生活で成し遂げたいことを書きなさい
・あなたの将来の夢と、それに向けてどのように高校生活を送るかを書きなさい
・社会のルール・マナーについてどう思うか書きなさい
このように「自分の思い」や「自分の考え」を書くというものが多いですね。
それでは、
「作文って何から書けばいいの」
「文章書くの苦手」
という人のために、作文を書く際のポイントをまとめてみました。
ポイント
・文章は3段階構成にする。(序論・本論・結論)
・結論には熱い気持ちをぶつける。
・話し言葉にしない。
・きれいな字で書く。
・指定された文字数の8割は埋める。
これらのポイントを踏まえた上で、しっかりと自分の考えを書くようにしましょう。
ぶっつけ本番では上手く書けない可能性があるので、書店などで問題集を購入し、文章を書く練習をしておきましょう。
まとめ
それでは、神戸市立楠高校の特徴についてまとめていきます。
まとめ
・学業と私生活の両立には強い意志力が必要
・熱心な先生が多い
・学校の雰囲気を知るにはオープンスクールへ
・学費は4年間で約11万円
・学力考査は過去問で対策を立てる
・面接・作文では自分の言葉で思いを伝える
この学校には、様々な事情を抱えた生徒を熱心に指導してくれる先生がたくさんいます。「学びたい」という強い気持ちを持つあなたなら、卒業まで徹底的にサポートしてくれるでしょう。
神戸市立楠高等学校で最高な高校生活を過ごしてみてはいかがでしょうか。