今まで学校の規則を窮屈に感じたことはありませんか?
高校に入ったら、
「髪が染めたい」
「おしゃれな格好がしたい」
と思っているのなら、通信制高校は非常におすすめです。
なぜなら、生徒の個性を尊重するような校則である場合が多いからです。
そこで、この記事では、通信制高校の校則について詳しく説明していきます。
具体的には、
・通信制高校の校則は緩いのか
・通信制高校に服装や髪型の決まりはあるのか
・通信制高校の校則で認められていること
の3つにポイントを絞り、実際の通信制高校の校則を踏まえながら解説していきます。
目次
通信制高校の校則は緩い?
高校に通う上で、校則が厳しいのか、緩いのか、というのは重要な問題ですよね。
特に通信制高校を選ぶ人の中には、「自己表現」を自由にしたいと思っている人も多くいるのではないでしょうか。
では、実際のところ、通信制高校の校則はどうなのか、詳しく説明していきます。
結論から言いますと、通信制高校の校則は、比較的緩い学校が多いでしょう。
社会のルールを守っていれば、後は「自由」という学校がほとんどです。
これは、通信制高校には多種多様な生徒が通っているためであると考えられます。
例えば、中学校を卒業したばかりの生徒から、80歳を超えた年配の方、就職して働いている人、子育てをしている人など様々です。
そのため、それぞれの事情に合わせて学校生活を送っているので、「校則」というひとつの枠組みに当てはめてしまうことが難しいからです。
では、実際にどのような校則があるのかを見てみましょう。
学校名 | 校則(抜粋) |
第一学院高等学校 | 細かな校則はなし。社会的ルールに反したり、周りの人に迷惑をかけるのはダメ。 |
ECC学園高等学校 | 厳しい校則はなし。高校生の基本としてのルールはある。アルバイトは認めている。 |
八重洲学園高等学校 | 社会的ルールを守る。ケースによっては厳しい指導もある。 |
飛鳥未来高等学校 | 基本的に自由。集団生活における最低限のルールを守ること。 |
英風学園高等学校 | 制服着用、身だしなみについてのルールあり。 |
このように、学校により異なりますが、法律と一般的なマナーを守っていれば、後は「生徒の主体性に任せる」というところがほとんどです。
全日制高校のように厳しい校則はありませんが、自由だからといって何をやってもいいという訳ではありません。
明確なルールがなく、
「好きにしていいよ」
と言われると、勉強を疎かにしたり、だらしのない格好をしてしまったり、誰しも楽な方に流されてしまいがちです。
しかしそれでは、社会性を身に付けることもできませんし、学校を卒業することすら難しくなるかもしれません。
通信制高校は自由だからこそ、学習面でも生活面でも、自分の行動や精神をコントロールする力を身に付けなければなりません。
通信制高校の服装や髪型に決まりはある?
通信制高校では、校則が比較的緩いことから、
・私服通学OK
・茶髪もOK
としている学校が多いです。
では実際に、どの程度認められているのか、詳しく見ていきましょう。
通信制高校の服装について
通信制高校の通学スタイルは、学校によって様々ですが、私服通学を認めている学校がほとんどです。
スクーリング回数が少なく、月に数回、または年に数回しか学校に行く必要のないのに、数万円もする制服を用意するのはもったいないですよね。
実際のスクーリングの様子はこんな感じです。
高校生らしい、ラフな服装で参加している様子が分かります。
沖縄名護本校スクーリングに行って来ました★https://t.co/03u1BMWbjF#広島 #通信制高校 #ヒューマンキャンパス #沖縄 #名護 #名護本校 #スクーリング pic.twitter.com/zo5ruwRyUI
— ヒューマンキャンパス高校@広島第二 (@HCHShiro) November 18, 2016
https://twitter.com/bajigakuin/status/1182267375095140353?s=21
その反対に、週5日程度のスクーリングを要する通学コースのある学校については、指定の制服がある場合もあります。
では、実際にどのような制服があるのか見てみましょう。
引用 第一学院高等学校
これらはほんの一例ですが、アパレルブランドがデザインしたお洒落な制服や、スカートやリボンの組み合わせを自由に変えられる制服など、様々なデザインの制服があります。
またこういった制服のほとんどは、用意はされているものの、着用するかしないかは個人の自由という学校も多くあります。
通信制高校の大きな特徴は、自分自身で選択し、「自由」に決めることができるという点です。
服装についても、着たい服を着て、「個性」を出すことができます。
好きな服を着ているというだけでやる気が出て、モチベーションが上がるという人には、通信制高校は最適ではないでしょうか。
通信制高校の髪型について
通信制高校の髪型については自由であるところがほとんどです。
髪色や髪型の指定はなく、生徒の個性を尊重している学校が多くあります。
茶髪や金髪、ピンク色の髪型にしているという生徒の口コミもありました。
その中でも特に、美容系のコースがある学校については、ファッションの一部として個性的な髪型を楽しんでいる学生がたくさんいます。
美容師や、ヘアメイクアーティストを目指すコースでは、クラスメイト同士で練習をする機会も多いので、技術の修得を兼ねて色々な髪型に挑戦する機会もあるかもしれません。
実際の美容コースの様子です。
https://twitter.com/kobe_hchs/status/1135465061835608064?s=21
https://twitter.com/0823article/status/913954097597784064?s=21
髪型について規程を設けている学校はほとんどないですが、高校生であるということを忘れず、最低限のマナーを守るようにしましょう。
面接の時や、入学式や卒業式など、その場に相応しい格好が求められることもあります。その際は臨機応変に対応することも大切です。
通信制高校の校則で認められていること
通信制高校では、様々な事情を抱えた生徒が多くいるため、全日制高校では禁止されているようなことが、校則で認められていることがあります。
どんなことが認められているのか、一部ご紹介します。
例えば、
・アルバイトOK
・バイク・車通学OK
・スマートフォンOK
・タバコOK
などです。
では、その内容について詳しく見ていきましょう。
アルバイトOK
通信制高校は元々、働きながら勉強をするための学校であるため、ほとんどの学校でアルバイトは認められています。
もちろん、既に就職して正社員として働きながら学んでいる人も多くいます。
通信制高校は、スクーリング回数が少なければ自分の時間をたくさん持つことができます。そのため、その時間をアルバイトに費やし、学費や生活費を自分で稼ぎながら通うことができます。
また、アルバイトなどに行けば必ずたくさんの大人に会うことになります。そこで普通の学校では出会うことのない、色々な経験をした人たちと関わることで、自分の世界を広げることができるかもしれません。
通信制高校ならではの自由な時間を使い、貴重な経験をしてみるチャンスかもしれません。
しかし、アルバイトをする際に気を付けなければいけないのが、勉強を疎かにしてしまう可能性があるということです。
仕事が終わった後に、
「今日は疲れたからもういいや」
とレポートや試験勉強を先延ばしにしていると、単位の修得がどんどん遅れていくということもあるかもしません。
そういったことにならないように、勉強の進め方の計画をしっかり立てて、着実にそれを実行していくという強い意志力が必要になります。
バイク・車通学OK
通信制高校では、特別な事情があれば許可制でバイク通学や車通学を認めている学校が多くあります。
特別な事情とは、例えば、
・車椅子のため
・妊娠中のため
・県外から通っているため
などです。
学校の敷地内に生徒用の駐車場を用意している学校もありますが、ほとんどは自腹で駐車場を借りる必要があるようです。
誰でもバイクや車での通学を認めている学校はありませんが、通信制高校は特殊な事情を抱えた人も多くいるので、電車やバスでの通学が困難な場合は特別に認められることがあります。
スマートフォンOK
通信制高校には様々な事情を抱えている人たちがたくさんいます。そのため、スマートフォンの使用を認めている学校がほとんどです。
例えば、
・仕事をしていて勤務先から緊急の連絡がある
・子どもがいて保育園から連絡がある
このような人たちがいます。
急を要する連絡が来るような人たちが多くいるので、スマホの使用が認めらています。
授業中についてはもちろん使用できませんが、校舎での使用が禁止されているような厳しい校則がある学校はほとんどありません。
スマホの持ち込み自体を禁止するのではなく、使用する上での最低限のマナーをしっかりと守れるかが重要ということです。
タバコOK
通信制高校には、20歳を超えた人も多く通っているため、タバコを吸ってもいいとしている学校が多くあります。
ただし、家では吸ってもいいが、「校舎内や他の生徒の前では禁止」となっているところが多いようです。
法律上許されていたとしても、高校生は高校生なので、学校の規則には従う必要があります
例え20歳を超えていたとしても、制服を着てタバコを吸っていたりすると、周囲に誤解を与えかねませんよね。
時と場合をよく考え、社会的なモラルを守ることを忘れてはいけません。
まとめ
それでは、通信制高校の校則についてまとめていきましょう。
まとめ
・校則は緩いところが多い
・私服通学が認められている
・制服もあるが着用義務はないところが多い
・髪型は自由
・個人の事情に応じて認められる校則がある
通信制高校は「自由」だからこそ、学習面においても、生活面においても、自己管理能力が求められます。自分に合った高校を見つけるために、気になった高校の校則は事前によく確認しておきましょう。