通信制高校に入学しようと決めて、出願するときほとんどの通信制高校が面接、学力テストなどのほかに作文の提出を求められることが多いです。
しかし、すぐに書いてと言われても
「書くことがわからない。」
「書きたいことはあるけどどう文字にしていいかわからない。」
「書きたいことを文字にできるけど文字数が足りない。」
など、なかなか難しいのではないでしょうか。
そこでここでは
・なぜ作文を書くのか
・入試でよく出る作文のテーマや書き方
・作文の評価のされ方
・どうすれば上手く書けるの?そのための対策
こちらをまとめて解説していきます。
目次
入試で作文の提出が多いのはなぜ?
全日制のいわゆる、「普通の高校」と違って、「通信制高校」は学力よりも個人の事情などを優先させることが多いため、面接では補えきれないところを作文で見るといった狙いがあります。
通信性高校の入試は、保護者の方も交えた面接、調査書、そして作文が主流になります。
このように、通常の高校の面接ではある、学力テストを実施しないところも数多くあります。
なぜなら、「落とすための受験」ではなく「受け入れるための受験」と捉える高校が多いためです。
そこで、作文を提出する際は、自分中心ではなく学校側の知りたいことも頭に入れて書くことがとても重要になってきます。
提出する作文のテーマ、条件は?
入試での作文の提出の仕方は主に2つです。
・決められたテーマを自宅で書いて提出する
・試験会場で直前にテーマを1つ、又は2つほど出される
どんなテーマがあるのか
前述でもある通り、よくあるテーマは
・志望動機(なぜこの学校を選んだのか)
・入学後の目標(なにを学びたいのか)
・卒業後の進路(将来の夢)
・自分のこと(どんな人になりたいか。過去の自分)
このように特に難しいことをテーマにされることは、ほとんどありません。
しかし、簡単なことだからこそ内容が重要になってきます。
どんな条件があるの?
主な書き方についての条件はこちらです。
・文字数は300~800字
・鉛筆、シャープペンシルでなく黒のボールペン
・自宅で書く場合必ず指定された締切日まで
・会場の場合、時間指定は30分~1時間
※学校により違うことがあります。必ず受ける前に各学校で確認して下さい。
作文はどう評価されるの?
作文で評価されるのは主に3つあります。
・志望動機(なぜこの高校をえらんだのか)
・入学後の目標や卒業後の進路は考えているか
・作文に取り組む姿勢、態度(投げやりにせず書いているか)
このように、特に難しいことや取り繕わないと落ちてしまうなどといったことはありません。
もし、面接も入試内容に入っている場合、言葉では上手く話せなかったと思っていても作文で文字にしたら上手く伝わるということもあるので、自分の思っていることを素直に、そして前向きに書いてみましょう。
学校側も、前述したとおり、受け入れるつもりで見ているので
マイナスなことはあまり書かないようにしましょう。
実際に受けた人の声
作文は通信制高校を入る動機(気持ち)を前向きに書かれるといいと思います。
特にテーマが無いのなら、これからを前向きに捕らえてポジティブシンキングで作文を書いたほうが良いでしょうね。
自分も入学前に課題作文を書きました。中学はずっと不登校だった私は、書き出しが「私は学校があまり好きではありません」ではじまりました。今考えると入学したいのか、したくないのかよくわからない書き出しですよね;でもその後に、学校は嫌いでも勉強は嫌いじゃない、進路に悩んでいる時に通信制の存在を知った、入学したらこういうことをしたいなど、入学したいと思った動機と、入学したらどういうことを学びたいかなどを書けば良いと思います。ちょっとした自慢ですが、この作文は翌年、入学生を募集するパンフレットに掲載されました。
引用:教えて!goo
とにかく「前向きに書く」「素直に書く」「自分の思っていることを書く」
これが大事になってきます。
その次に大事になってくることが次の「作文の書き方、対策法」になります。
上手な作文の書き方、対策法は?
作文を書くにあたって、まず大事になるのは「テーマ」ですが、こちらは恐らく学校側の指定があるのでそれに従いましょう。
もし、ある程度のテーマだけ決められて「タイトル」は自分で決める場合最初にタイトルで悩まずに、後で考えても問題ないのでとりあえず進みましょう。
どうしたら上手く書けるの?
作文を書く上でとても重要なのは、「どんな構成にするか」です。
4段落に分けて考えてみましょう。
・1段落(最初)・・・これから自分は何を書こうとしているのかを説明する。
(例)私は美容師になりたいと考えています。
・2段落(A)・・・説明したうえでなにか一つのことを書く。
(例)元々、美容系のことが大好きで、日ごろから意識してやっていて
美容のことをしていると、嫌なことも忘れて熱中することができます。
・3段落(B)・・・このことをもう少し詳しく書いてみる。
(例)なぜ美容系のことが好きになったかというと
中学の頃、雑誌で見た美容師さんに憧れたからです。
・4段落(最後)・・・ABで書いたことをまとめる。
(例)憧れている美容師さんみたいになりたいという気持ち、
そして何よりも好きなことを仕事にしたいという理由から
美容師を目指したいと思いました。
こんな感じになります。これはあくまで簡単な例なので
参考にして、詳しく書いてみてくださいね。
また、特に将来の夢が決まらないという場合は「この学校で学んでいくうちに決めたいと考えています」など自分が思っていることを書けば問題ないです。
この4段落で書いていると、ある程度は文字数も稼げてまとまってくると思います。
しかし、これでもまだ足りないというときには、
「文字を言い換えて書いてみる」です。
例えば、作文を書くと「嬉しかった」「楽しかった」「悲しかった」という文字がよく出てくると思いますが、
・「嬉しかった」を「すごくワクワクして誰かに伝えたい気持ちになった」
・「楽しかった」を「明日にでもすぐやりたいくらいだ」
・「悲しかった」を「なにもする気が起きないくらい落ち込んだ」
に言い換えてみると、これだけでかなりの文字数が稼げますよね。
こういった技術を使って作文を書いていきましょう。
最後にまとめ!
・通信制高校の入試で学校側が気になるのは「学力」ではなく「本人の意思」
そのため、作文が課題になることが多い。
・評価されるのは主に「志望動機」「入学、又は卒業後の目標」「しっかりとした姿勢、態度で取り組んでいるか」
・テーマは学校側の指定が多い。「志望動機」「入学又は卒業後の目標」「自分のこと」
・上手な書き方は、最初になにを書こうとしているか説明して、
それに対してとにかく詳しく書く。最後にそれをまとめる。
とにかく、真面目に取り組む姿勢を見せていれば多少、おかしいことを書いてもそれで減点されることはありません。
大事なのは、「自分のしっかりとした意思を固めておくこと」です。
そして合格して、それぞれの夢に向かって頑張りましょうね!
読んでいただき、有難うございました。