通信制高校にもテストはあります。
テストと聞くと、赤点をとってしまうんじゃないかと心配になりますよね。
そこで、この記事では
- テストの内容
- テストの難易度
- 赤点の基準
について解説します。
テストに向けた対策についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
そもそも通信制高校にテストはあるの?あるとしたら年何回?
通信制高校にもテストがあります。
正確には「単位認定試験」といいます。
単位を認定するために必要な試験であるため、受けなければいけません。
年間の実施回数は学校によって異なりますが、次のような場合が多いです。
- 前期末に1回・後期末に1回の計2回
- 年度末に1回の計1回
また、テストを受けるためには、一定回数以上のレポート提出やスクーリングが必要になります。
参考までに、文部科学省が標準としている回数は次の通りです。
添削指導=レポート、面接指導=スクーリングと思っていただければ大丈夫です。
各教科・科目 | 添削指導(回) | 面接指導(単位時間) |
国語,地理歴史,公民及び数学に属する科目 | 3 | 1 |
理科に属する科目 | 3 | 4 |
保健体育に属する科目のうち「体育」 | 1 | 5 |
保健体育に属する科目のうち「保健」 | 3 | 1 |
芸術及び外国語に属する科目 | 3 | 4 |
家庭及び情報に属する科目並びに専門教科・科目 | 各教科・科目の必要に応じて2~3 | 各教科・科目の必要に応じて2~8 |
引用:文部科学省
ただし、これはあくまで標準であって、学校や科目によって基準が変わってくる点に注意が必要です。
詳細については学校側に問い合わせをして確認する必要があります。
とはいえ、毎回のレポート提出やスクーリングをしっかりとこなしていれば、特に気にする必要はないでしょう。
通信制高校のテストの内容はレポートの範囲内
通信制高校のテストはレポートの範囲から出題されます。
学校の公式HPでも
テストはレポートの総復習に当たるもの。レポートをきちんとこなしていれば、一般的にはそれほど難しくないと言われています。もちろん、それはあなたのがんばり次第です。
引用:ルネサンス高等学校
と記載されているため、レポートの範囲から出題というのは間違いないでしょう。
通信制高校のテストの難易度は簡単
レポートの範囲から外れた内容は出題されませんから、レポートを問題なく進めることができた人にとっては楽勝と言えるでしょう。
ですが、レポートで苦戦した人は注意が必要です。
レポートでわからなかったところをテストでも聞いてくることになるため、何も対策していないと、赤点の可能性がぐっと高まってしまいます。
したがって、レポートでつまずいた人にとってはテストの難易度は高いと言えるでしょう。
通信制高校のテストで赤点を取ったらどうなる?
通信制高校のテストにも赤点があります。
では、テストで何点だったら赤点なのでしょうか。
赤点の基準はどれくらい?
学校によってまちまちというのが実情ですが、よく見られる赤点の基準としては次のようなものがあります。
- 平均点の半分以下が赤点
- 30点以下が赤点
平均点の半分以下が赤点と聞いても、いまいちピンときませんよね。
テストの平均点というのは、おおよそ40~60点になりますので、その半分の20~30点以下だと赤点ということになります。
いずれにせよ、通信制高校のテストは30点以下が赤点という場合が多いため、それより高い点を取ることが大事になってきます。
赤点=留年ではない
ご安心ください。
赤点を取ったからといって、留年が確定するわけではありません。
多くの通信制高校では追試や補習が行われるため、そちらをしっかり受ければ単位認定してもらえる場合が多いです。
そもそも、通信制高校は単位制高校ですから、留年という概念はありません。
もし単位認定されなくても、その科目が必修の単位とかでないなら、一つや二つの単位を落としても、他の単位でカバーすることが可能です。
卒業に必要な単位は74単位ですから、それを下回らないよう、3年間で卒業する場合は1年間で25単位を目安に単位を修得できれば大丈夫です。
通信制高校のテスト対策で行うレポート復習のやり方
たしかに、テスト勉強と言われても、何をどのようにやらせれば良いのか分かりませんよね。
ここで、具体的なテスト勉強の仕方をお伝えします。
次のような対策ができれば大丈夫です。
テスト対策の3つの心得
- レポートにしっかり取り組む
- レポートの間違いを洗い出して間違い問題集を自作する
- 間違い問題集の問題をテストの1週間前から解いてみる
はい、これらの対策は科目を問わず、全てのテストで役に立つ基本的なテスト対策です。
なぜなら、テストの時にわからなかった問題は、レポートの時にもわからなかった問題だからです。
つまり、レポートで間違えたところを徹底的に復習すれば、テストは合格するというわけです。
では、1~3について詳しく見ていきましょう。
1.レポートにしっかり取り組む
まずは学校から課されたレポートにしっかり取り組み、提出することが大事になります。
わからないところは教科書を見たり、ネットで調べたりしましょう。
合っている自信がなくても構いません。
とにかく、提出することが大事です。
2.レポートの間違いを洗い出して間違い問題集を自作する
レポートは提出して終了、ではありません。
先生にレポートを添削してもらったら、間違えている問題をしっかり正す必要があります。
でも、間違いを直して終わり、でもありません。
その問題を後でもう一度解いてみる必要があります。
そのために、間違えた問題をノート等にまとめておいて、後でまた解けるようにしましょう。
https://twitter.com/rin_study1122/status/786090622834868224?s=20
ノートのまとめ方としては、
- 問題文を鉛筆で書く
- 正答を橙色ペンで書く
- 赤い下敷きを用意する
というのがお勧めです。
問題を解く時に、正答の部分を赤い下敷きで隠すと、正答だけが見えなくなります。
そうすれば、もう一度問題に取り組めますよね。
合っているかどうかの確認は、下敷きをどかすだけでできます。
私も実際、テスト前にはこうしてノートにまとめたりしていました。
最初に間違い問題集を自作するのは面倒ですが、復習がお手軽にできるのはすごく良かったと感じています。
ですから、面倒かもしれませんが、この方法をお勧めします。
最近はスマホのアプリにも暗記に使える手帳アプリといったものがありますから、そういったものを使ってみるのも良いかもしれません。
お子さんが復習しやすい方法でやってみましょう。
テスト前になって全てのレポートの間違いを洗い出すというのはとてもとても大変で面倒だと思いますので、レポートが添削される度に間違いをまとめていくのが良いと思います。
テスト前に向けてコツコツと積み上げておきましょう。
3.間違い問題集の問題をテストの1週間前から問いてみる
自作した間違い問題集に取り組んでみましょう。
日常的に取り組むのがベストだとは思いますが、テストの1週間前から取り組む短期集中型でもOKです。
最初に間違い問題集に取り組んでみると、全然正解できないかもしれません。
でも、それは当たり前なので安心してください。
人間は忘れてしまう生き物です。
忘れても、また思い出せば良いのです。
間違え問題集に何度か取り組むうちに、少しずつ覚えていられることが増えると思います。
焦らず、着実に、問題を解いていきましょう。
テスト1週間前に!
テスト範囲の全てを解き終わっているの図♪
この1週間で、あと3回は見直しができる。
あれもこれもできてない!と焦る事がない。
彼は、短期間で、凄い伸びを見せてくれています。 pic.twitter.com/sbzAB8VMnz
— 渡瀬 将基 (@masaki0725) May 12, 2014
最低でも一日一周は間違い問題集を解いてみましょう。
可能であれば、何度も解いてみましょう。
やればやるほど、どんどん覚えていくと思います。
たくさんやった方が良いので、いちいち回答を記述するのではなく、赤い下敷きで隠して、頭の中で答えるだけでも大丈夫です。
むしろ、その方が楽に取り組めて良いと思います。
テスト対策は一朝一夕ではありません。
コツコツと積み上げていきましょう。
まとめ
今回は、通信制高校のテストについて、解説していきました。まとめると、
- 赤点回避の目安は30点より高い点数を取ること
- テストの内容はレポートの範囲から出題
- レポートで間違えたところを徹底的に復習すればテストの難易度はぐっと下がる
テストは避けては通れぬ試練です。
しっかりと準備して、前日はしっかりと睡眠をとって、万全の状態で本番に臨むようにしましょう。