通信制高校生でも通学定期券は買えるの?【Q＆A】

通信制高校への入学を考えている、また入学が決まったお子様を持つ保護者の方は

「通信制高校でも定期券って買えるの？」

「サポート校に行くときも使える？」

「スクーリングは週１回だけど定期券買った方がいい？」

このようなお悩みがあるのではないでしょうか。

この記事では、通信制高校生が定期券を購入する際の注意やポイントについて詳しく解説しています。

「少しでも通学費を抑えたい」

このようにお考えの方の役に立つ内容になっています。

後半には通信制高校生から実際にあった定期券に関する質問ものせていますので、あわせて参考にしてみてください。

通信制高校生が通学定期券を買う方法

結論を言うと通信制高校生でも通学定期券の購入が可能です。

なぜなら、通信制高校も各地域からの認可を受けた高等学校に変わりはないからです。

全日制高校生と同じように、通学定期券の購入ができます。

ここでは

これらについて説明していきます。

通学定期券を買うときに必要なもの

原則として学校の発行する下記の書類が必要になります。

引用　JR東日本

または

引用　JR東日本

上記の書類いずれかが必要になります。

どちらが必要かは学校に確認してください。

いずれも学校に申請して発行してもらいます。

これらを持って、ご利用の交通機関の窓口へ行くことになります。

JRであれば、利用する14日前から購入できます。

なお、定期券については、入学説明会で詳しい説明があるかと思いますが

「よくわからなかった」

「聞いてなかった」

このような時は、担任の先生や事務員さんに聞いてみてください。

きっと親切に定期券購入の方法を教えてくれます。

継続購入の仕方

定期券の有効期間が切れそうになると、継続購入することになります。

その場合、現在利用中の定期券を提示して購入することが可能です。

注意点として、下記の条件に当てはまる場合は通学証明書or通学定期乗車券購入兼用証明書が再び必要になります。

また、新しく買う定期券の有効期間中に進級する場合は、学生証の提示が必要になります。

学生証は常に携帯しておくことをおすすめします。

なぜなら、映画館や美術館の学割サービスを受けることができるからです。

身分証の代わりになるので、携帯しておいて損はありません。

通学定期券は買えないが差額分が戻る高校もある

通信制高校の中には、通学用定期券を買うことはできないけれど、差額分が戻る高校もあります。

出席率が良くないと適用されないなど、高校によって条件が異なります。

ご自分の通う高校の制度がどうなっているのか良く確認してください。

サポート校への通学で通学定期券は買えません

通信制高校に在籍していて、サポート校への通学の方が多いという方もいるかと思います。

「サポート校への通学に定期券を使いたい！」

このようにお考えになるのは当然だと思います。

しかし残念ですが、サポート校への通学を理由に通学定期券を買うことはできません。

なぜならサポート校は学校教育法で高等学校と認められていないからです。

在籍する通信制高校とサポート校の最寄駅が同じ場合は良いですが、まったく方向が違うとなると交通費が気になるところです。

サポート校への通学費を抑えたい場合は、定期券の代わりに回数券を利用する手段があります。

次の項目で回数券について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

スクーリングが少ないなら回数券の方がお得

「スクーリングが週に１回なんだけど定期券買った方がいいの？」

このように疑問に思う方もいるかと思います。

結論を言うと、週に１回なら回数券を買った方がお得です。

定期券を利用すると割高になる＝損するという場合もあります。

ここでは

についてご説明します。

回数券とは

回数券（普通回数乗車券）とは、10枚分の値段で11回利用できるきっぷのことです。

有効期間は３ケ月です。

回数券は主に片道切符を11枚綴りで販売することが多いので、３ケ月間だったら余裕で使い切ることができます。

また、誰でも買うことができますので、サポート校への通学にも利用できます。

ご自分の通学に最適なのは定期券なのか、回数券なのか、利用する交通機関のWEBサイトで値段を確認して選択するのが賢い方法といえます。

かなりお得な通学用回数券の買い方

通常の回数券は、誰でも券売機で購入できます。

ここでは、通常の回数券よりさらにお得な通学用割引一般普通回数乗車券の買い方をご紹介します。

「通学用割引一般普通回数乗車券ってあるの？」

このように思われる方もいるのではないでしょうか。

通学用割引一般普通回数乗車券とは、普通回数乗車券と発行内容は同じですが、対象が放送大学と通信制学校への通学生となっています。

しかも値段が、普通回数券よりさらに５割引となっています。

かなりお得なので利用しない手はないです。

購入する場所、必要なものは以下の通りです。

旅客運賃割引証の発行は在籍する学校へ申請してください。

ただ、こちらの回数券は利用できる交通機関が限られています。

ご自分が利用する交通機関が取り扱っているかどうかは、電話で問い合わせるか各WEBサイトにて確認してください。

定期券でよくある質問

通信制高校に通う生徒からよくある質問のうち、定期券に関するものを３つ紹介します。

「30代の通信制高校制ですが、学生証を見せれば自宅から会社までの区間も学割で定期が買えますか？」

結論から言うと買えません。

学生証を見せただけでは、通学定期券を買うことはできません。

学校が発行する通学証明書が必要であり、それは自宅から学校までの最短区間を通学のために利用する事を証明したものです。

自宅から会社までの区間は全く関係ないので学割は適用されません。

「６月にスクーリングがあり、１ヶ月分の定期券を買いました。11月にもあるのですが、継続として買うことはできますか？」

継続として購入することはできません。

一度期間が空いてしまうので、新規購入ということになります。

ですが、11月から１ヶ月間ということは、学年をまたぐことがないので、期限切れの定期券を持っていけば通学証明書は不要になります。

期限切れの定期券を捨てないように気をつけましょう。

「スクーリングは週に１回ですが、アルバイトが週に４回あるので定期券を使っています。違法ですか？」

本来であれば、通学のための通学定期券なのでアルバイトに行くために利用することはできません。

ですが、在籍する高校の近くでアルバイトをしていて、定期券で通勤している学生は存在します。

通信制高校生は制服の指定がなく、私服であることが多いのであまり問題にならないのでしょう。

とはいえ、あまり大声で自慢するような事ではないので、自分が通学定期でアルバイトに通っていることは、内緒にしておいたほうが懸命です。

まとめ

通信制高校生でも通学定期券が買えます。

下記のものを持っていく必要があります。

通学証明書or通学定期券購入兼用証明書は学校に申請して発行してもらいます。

学生証は、面倒かもしれませんが常に携帯しておきましょう。

身分証として活用するほかに、映画館や美術館などで提示すると学割が受けられますし、使わない手はないです。

スクーリング回数が少ない方は定期券を購入するより、回数券の方がお得な場合もあります。

どちらを選択した方がよりお得なのか、ご自分のスクーリング回数をもとに値段を比較して選んでみてください。

交通機関によっては、通常の回数券よりさらにお得な通学用割引普通回数乗車券（通学用回数券）を取り扱っている所もあります。

購入の前に一度、ご自分が利用する公共交通機関のWEBサイトを見て、学生にお得な乗車券がないか確認してみてください。

以下、購入の前に確認すること３点です。

以上のことに気をつけて、一番お得な通学方法を見つけてみてください。