並木学院高等学校は広島市の中心部に本校がある広域性の通信制高校です。
実際に入学することを考えると、入試や学費も気になるところですね。
この記事では、並木学院高等学校の以下のことについて、解説しています。
・評判、口コミ
・学費
・入試
それでは、順番に見ていきましょう。
目次
並木学院高等学校の評判ってどう?実際の口コミを紹介!
まず初めに、並木学院高等学校の在校生・卒業生・保護者が感じている生の声をご紹介します。
良い評判・口コミ
授業やコースについて
学校と仕事の両立は十分に可能です。
同じく動物好きな友達ができて、将来のことも語り合う仲になりました。
並木学院高等学校は、選べるコースがたくさん。
平日は毎日学校に通う「5日制」、週に2回通う「2日制」、月に2回程度の登校で良い「通信コース」等があります。
さらに、「5日制」の中には「一般クラス」、部活に真剣に取り組む「アクティブ専攻」、進学を目指す「アドバンスト専攻」、動物に関する専門分野が学べる「アニマル専攻」と豊富なラインナップ。
「2日制」は、登校日が決まっている「総合教養コース」と、登校日が自由に選べる「フリースタイルコース」に分かれています。
さらに、このコース選択が学期ごとに変えることができる点が良いという口コミがありました。
慣れないうちは「2日制」、頑張れそうだなと思ったら「5日制」と、自分の希望に合わせて変更できるのは嬉しいですね。
ちなみに、5日制では制服を着用する決まりになっており、スクールライフを実感することができます。
2日制では、制服の着用は自由になっているようです。
先生について
レポートを自力で完成させるのが難しい生徒には、手厚く指導してくれます。
そういえば、我が子が先生の話をするなんてこれまでなかったなと感じています。
口コミでは、先生に関するものが多く、総じて高評価でした。
多かったキーワードは、『親切、丁寧、熱心、優しい、親しみやすい、厳しい』といったところです。
キーワードだけ見ると、「優しいのに厳しいの?どっち?」と思われてしまうかもしれませんね(笑)
とある生徒の口コミでは、
「授業を休んでしまった日は、すぐ先生から電話が入ります。ズル休みをしてしまった時は、必要な出席日数を教えてくれます。」
とありました。
休んだ生徒をそのままにせずにしっかり話を聞き、フォローも忘れないということでしょう。
また、保護者の声で、
「授業に忘れ物をすると帰らされて欠席扱いになってしまい、初めは融通が利かないと思ったが、社会に出るための準備と聞いて納得した。」
というものもありました。
しっかり生徒と向き合って対応されていることが垣間見えますね。
愛のある厳しさといったところでしょうか。
部活や学校行事について
高体連等に所属しているので、試合に出ることができる部活もあります。
5日制の専門コース「アクティブ専攻」では、午後の専門授業として、部活に取り組むことになっています。
部活の種類は、硬式野球、サッカー、イラスト、まんが、書道、英会話、メディア同好会。
高野連や高体連、高文連に加盟している部活もあるので、試合に出場する等、活発に活動されています。
成果を発揮できる場があって、目標に向かって頑張るということは、心の成長にもつながりますね。
また、並木学院高等学校では、球技大会やクラスマッチ、修学旅行やスノーボード実習等、学校行事も盛んに行われています。
中でも「並木祭」と呼ばれる文化祭は、一番の盛り上がりを見せているようです。
1日目はクラス対抗の自由研究や部活動の発表。
2日目は、模擬店出店やコンサート等で構成され、賑やかな雰囲気を感じることができます。
クラス対抗の自由研究発表は、並木伝統のイベントのようで、毎年どんどん工夫が凝らされて、本格的なプレゼンテーションになっているとのことでした。
悪い評判・口コミ
グラウンドについて
並木学院高等学校は、広島市の中心部、セレクトショップやおしゃれなカフェ等がならぶ並木通りの近くにあります。
JR広島駅からもバス1本で通えるアクセスの良い場所に位置しているのですが、その分学校に広い敷地が取れなかったようで、グラウンドがありません。
体育の授業や運動部は、学校から離れた場所で活動しないといけないので、少し残念ですね。
ですが、学校の近くにはコンビニ等のお店ももたくさんあったり、大きなファッションビルも徒歩圏内にあったりするので、良いことの方が多く便利ですよ。
学校の経営母体について
政治家の安倍首相との私的な関わりが問題視された加計学園。
「学校法人英数学館 並木学院高等学校」は、加計学園グループの傘下にあります。
世間体や法人の倒産などを気にする人も少なくないでしょう。
Yahoo!知恵袋のベストアンサーには以下のようにありました。
加計学園グループってそんな簡単につぶれるような零細グループじゃありませんよ。
中四国では間違いなく一番デカい学校グループなんで、そんなもんが潰れるなんてことになりゃ本当にどえらいことです。
引用:Yahoo!知恵袋
世間体を気にする人は、他の通信制高校を検討した方が良いかもしれませんが、経営自体は問題なさそうです。
逆に、加計学園グループであるメリットとして、グループ内の大学に優先入学できる「関連校入試制度」という制度(指定校推薦と同じ)があります。
グループ内の大学、短大、専門学校は10校以上。
学部は、文系理系ともにたくさんの選択肢があるので、将来の選択肢も広がりますね。
並木学院高等学校の学費は?私学だから高い?
並木学院高等学校の年間の学費は、一言で言うと年間で約26~60万円です。
コースによって学費が違ったり、支援金制度を利用できる場合があったりしますので、順を追ってご説明します。
入学金と授業料
並木学院高等学校の学費は、シンプルな仕組みになっています。
入学金 30,000円
授業料
月額 | 年額 | |
通信コース | 21,400円 | 256,800円 |
2日制 | 38,400円 | 460,800円 |
5日制 | 49,700円 | 596,400円 |
授業料の注意点
・授業料の納入は、各学期ごとの一括納入
・教科書、教材、諸費用は別途
・施設費、実習費は授業料に含む
・5日制は、専門コース(アクティブ、アドバンスド、アニマル)含む
・この授業料は本校のもので、各学習センターの授業料とは異なる場合あり
並木学院高等学校の学費は、平均より安いのでしょうか。高いのでしょうか。
通信制高校の学費の相場は、登校日数によって変わってきます。
学費相場の目安
・登校日数が年に数回のネットコースの場合 ⇒ 年間約20万円台~
・週に1~3日の登校日数の場合 ⇒ 平均して年間40~60万円程度
・週に5日の登校で専門コースの場合 ⇒ 年間100万円前後かかる学校もあり
改めて並木学院高等学校の学費を見てみると、比較的安い方だということがわかります。
5日制の専門コースでも、年間60万円弱というのは嬉しいですね。
私立高校の授業料軽減制度について
公立高校の授業料無償化に伴って、私学高校でも授業料軽減制度が設けられています。
2020年4月に制度の改正があり、支給金額がアップしました。
保護者等の所得制限があり、該当しない人もいるので、注意しましょう。
国の制度:高等学校等就学支援金制度
国の支援金制度では、世帯年収によって2パターンの支給金額になっています。
世帯年収が約910万円以上のご家庭では、支援金制度を利用することができません。
保護者全員の県民税所得割と市町村民税所得割の合算額 | 支給上限額(月額) | 【参考】 世帯年収の目安 |
257,500円未満 | 24,750円 | ~約590万円 |
507,000円未満 | 9,900円 | ~約910万円 |
県の制度:授業料等軽減補助金制度
国の制度に上乗せして利用できます。
世帯年収が約350万円以上のご家庭では、県の補助金制度を利用することができません。
保護者全員の県民税所得割と市町村民税所得割の合算額 | 授業料等の軽減額 | 【参考】 世帯年収の目安 |
85,500円未満 | 全額(上限50,000円) | ~約350万円 |
授業料軽減制度を利用した場合の学費
軽減制度を利用した結果、授業料が結局いくらになるのか、以下の表でご確認ください。
~約350万円 | ~約590万円 | ~約910万円 | |
通信コース | 月額 0円 年額 0円 |
月額 0円 年額 0円 |
月額 11,500円 年額 138,000円 |
2日制 | 月額 0円 年額 0円 |
月額 13,650円 年額 163,800円 |
月額 28,500円 年額 342,000円 |
5日制 | 月額 0円 年額 0円 |
月額 24,950円 年額 299,400円 |
月額 39,800円 年額 477,600円 |
並木学院高等学校の入試は?落ちることはある?
並木学院高等学校の入試の内容は、コースによって違いがあります。
コース | 入試の内容 |
通信コース・フリーコース(2日制) | 面接・書類審査 |
総合教養コース(5日制・2日制) | 面接・書類審査・筆記テスト(国語、数学、英語 計60分) |
5日制のアクティブ専攻の受験生は、体育等の技能試験もあるようです。
面接について
面接と書類審査は、どのコースでも共通して行われます。
書類審査とは、中学の調査書のようです。
面接はどんな内容なのでしょうか。
残念ながら、実際に面接を受けた受験生の生の声は見当たりませんでした。
学校の公式サイトに、面接の様子がわかるブログがありましたので、ご紹介します。
面接では並木への志望理由や中学校時代のことなど、いろいろなことが質問されます。
こちらの写真を見ると、どうやら面接は、保護者不在で生徒一人の個別面接のようです。
手前に椅子が2つあるので、面接官は複数なのかもしれませんね。
面接に行く前に、聞かれそうなことの答えを考えておいた方が良いでしょう。
並木への志望理由や中学時代のこと以外で言うと、
・自分の長所と短所
・好きな科目、嫌いな科目
・高校でやりたいこと、チャレンジしたいこと
・将来の夢、目標
等が定番の質問としてよく聞かれます。
面接は正解がないので、落とすための試験というより、「入学前にどんな人なのか確認しておきたい」という要素が強いと思います。
心の準備をしっかりして、なるべくリラックスして受けることが一番のポイントではないでしょうか。
筆記テストについて
総合教養コースでは、筆記テストが行われます。
筆記テストについても、残念ながら情報が少なく、難易度や過去問等の情報は不明です。
入試に落ちることはあるのでしょうか。
あくまでも筆者個人の見解にはなりますが、落ちることはかなり少ないのではないかと推測できます。
その理由は以下の3つです。
理由その① 毎日入試をうけることができる「随時入試」
通信コースから5日制の専門クラスまで、どのコースでもいつでも入試を受けることができます。
いつでもウェルカムということは、入学のハードルが高くないという表れではないでしょうか。
理由その② 定員にゆとりがある
学校の公式ホームページによると、各コースの定員は以下の通りです。
総合教養コース | 5日制専門クラス:20名 5日制一般クラス:20名 2日制:20名 |
フリースタイルコース | 50名 |
通信コース | 30名 |
一見少ないように感じますが、学校全体の定員は「男女合わせて1,300名」とのことでした。
単純に各コースの定員を合計して、1~3年生の3学年分を計算すると420名。
5日制の専門クラスが複数あることを考えても、まだ余裕があり、受け入れ窓口が広いことがわかります。
年間の受験者数は公表されていませんが、定員が多いというのは、安心材料になりますね。
理由その③ 卒業生の声
アルファベットが書けず小数点の計算も出来なかった自分が単位をとって卒業できた
卒業生インタビューでは、こんな声がありました。
この卒業生が、入試に学力テストが必要なコースに在籍していたかどうかはわかりません。
しかし、学期ごと自由にコース変更できる環境で、コース別に学力差をあえてつけるとは考えにくいのも事実です。
学力テストといっても、3教科合計で60分のテストとあるので、ボリュームもそこまで多くないものでしょう。
必要以上に怖からず、中学の復習等できることをやって準備してくださいね。
推薦入試について
ここまで、並木学院高等学校の入試ついて解説してきました。
「面接も筆記試験も、そんなに身構える必要はない」ということをお伝えしてきたつもりですが、それでもやはり、
どうしても並木学院高等学校に行きたい!入試に受かるか心配!
という方がいらっしゃるでしょう。
そんな時には、推薦入試がおすすめです。
推薦にも、専願と併願があるので、希望と状況に合わせて選ぶことができます。
推薦は学力テストのかわりに、作文があるようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、並木学院高等学校の評判、学費、入試について解説してきました。
評判について
選択できるコースが豊富で、自分に合った学びができる
親切で熱心な先生が多い
学校行事が盛んでスクールライフが楽しめる
学費について
平均にくらべて比較的安い
授業料の減免制度を受けることで、授業料0円で通えるケースもある
入試について
面接と調査書は、全コース共通
総合教養コースは筆記テストがあるが、合否への影響は低そう
その他、アクティブ専攻の入試には実技、推薦入試では作文がある
並木学院高等学校では、学校説明会やオープンスクールが開催されています。
文字だけではわからない雰囲気を感じることができると思うので、気になった方は是非参加してみてください。